ダイエットには不向き!? ウォーキングで体を痛める人が多い理由

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』（ナビゲーター：別所哲也）のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」。9月19日（水）のオンエアでは、ウォーキングにまつわる正しい知識について『間違いだらけのウォーキング 歩き方を変えれば痛みが取れる』を出版している、九州共立大学スポーツ学部教授の木寺英史さんに話をうかがいました。

ウォーキングは手軽に始めることができる運動ですが、やり方を間違えると腰痛などの原因になったり、歩行寿命を縮める結果にもつながりかねないといいます。

木寺：ウォーキングはエネルギー消費量が大きくなる運動なんです。足首や膝を使って大股で地面を蹴るように歩いたり、胴体をねじって歩くため、若い時はいいですが、少し高齢になってからウォーキングを急に始めると負担が大きく、体を痛めることになると言われています。
別所：足首や膝などの関節に、逆に悪い影響を与えてしまうわけですか？
木寺：実は、ウォーキングを始めて体を痛める人はかなり多いんです。
別所：そうなんですか！　改めて、人の本来の歩き方などは、どういうものなのでしょう。
木寺：歩くのは、もともと移動手段なんです。車も燃費がいい車がいいように、歩くのも、疲れず“燃費がいい歩き方”が本当にいい歩き方なんです。
別所：ウォーキングはダイエットのためにはならないということですか？
木寺：本来、歩くことはダイエットのためではなくて、“楽に歩ける歩き方”が本来のいい歩き方です。

実は、スポーツや医療業界では、歩きながら足の筋力を鍛えるのは効率が悪いという考え方が主流になってきていると言われています。

木寺：以前は「歩くことによって筋力をアップさせましょう」とか「筋力を維持しましょう」と言われてきたんですけど、最近の研究の結果では、歩くことではそれほど筋力がアップしないとことが分かってきました。スクワットのような簡単な筋力トレーニングによって筋力アップさせて、歩くのはあくまでも“移動手段”として捉えようという傾向が強くなってきています。

さらに、靴によっても歩き方を変えたほうがいいそうです。

木寺：歩き方は一つではなくて、いろいろあります。特に女性はハイヒールを履いたり、スニーカーを履いたりしますよね。ハイヒールを履いた時は、膝を伸ばして前から見たときに両方の脚が一直線上に重なるように歩くと非常に美しく見えます。逆にスニーカーを履いている時に同じように歩くと、つま先で蹴るような歩きになって、体に負担がかかり、関節などを壊しやすくなります。スニーカーで歩く時は、つま先のほうではなくて、足の裏全体を使って歩くことが大事です。

より詳しく知りたい方は、木寺さんの著書『間違いだらけのウォーキング 歩き方を変えれば痛みが取れる』を手にとってみてください。

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【番組情報】
番組名：『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時：月・火・水・木曜 6時－9時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/tmr