『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』に参加の彫刻家・小谷元彦、作品を「1回ぶっ壊した」ワケ

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。8月28日(火)のオンエアでは、美術家・彫刻家の小谷元彦さんが登場。国立新美術館で開催中の『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』に展示されている新作のお話を中心に伺いました。




■コンクリートの塊を作品の上に…!

クリス:『ジョジョの奇妙な冒険』は1987年から開始した漫画ですね。読んでいた世代ですか?
小谷:そうですね、リアルタイムでしたね。
クリス:どういう経緯で展示に参加することになったんですか?
小谷:主催者の方から突然連絡があって。僕はあまり、誰が選んでくれたとか訊くの嫌いなんですよね。だから細かいことは訊かないんですけど、声をかけていただいて。「面白そうだし、荒木先生ともお会いしてみたいし、光栄だな」と思ったので、参加させていただきました。
クリス:いくつ作品を出品されたのですか?
小谷:主に5点で、小さな作品も含めるとかなりの量になります。
クリス:等身大なんですよね? 依頼を受けて、ご自分で創作を形にしていく過程はどのような感じだったんですか?
小谷:荒木先生のマンガは彫刻的な要素があって。たぶんミケランジェロがすごく好きな方だと思うんですが、エッセンスがポージングとかに現れているのもあるので、まずそれをピックアップしようと、よく出てきているポーズとかを引っ張り出すことを始めて。ただ、リスペクトも含めて、既存のキャラクターをそのまま使ってしまうのだけは避けたかったんです。自分の中で考えている彫刻感みたいなものと折り合いがつけられたほういいだろうと。

作る工程の中では、“壊す”のも大切な要素だったとか。

小谷:「ジョジョ」は、「切る」「溶かす」「歪む」「穴が開く」といった動作が多いんです。この動作って、彫刻を作っていく動作と似ているなというふうに思ったんですよね。その工程の中で大切なことがあって、僕、一回ぶっ壊したんです。一回壊して修復する、という過程を加えた。これはマンガの中にでてくるキャラクターの能力としてあるものなんです。上からコンクリートの塊を作品の上に落として割って、それをもう一度張り合わせました。
クリス:大々的な作業ですね。
小谷:けっこう僕、壊すの好きですね(笑)。なんか壊すと爽快感があるというか、自分の思ってもみないことがでてくるので、「壊すの面白いな」というふうに思いましたけどね。
クリス:さっきも出た小谷さんの彫刻感というのはどういうものなのですか?
小谷:象徴的なポージングを選んできて、なおかつ顔はすべて自分の顔にしようと思ったんです、なんとなく。それでコンピューター上で自分の顔と人の顔を合成させながら顔の印象を決めていって、「こいつはちょっと殺人犯っぽい顔をしているからこうしよう」とか、まあ僕の顔自体がそれっぽかったんですけどね(笑)、それを合成していって作った感じですね。
クリス:自分の顔を使用したことは、以前にもあるんですか?
小谷:ないかもしれないですね。自分の顔を3Dデータでみると、なかなか凶悪な顔をしていたので、「これいいな」と。自分で見ても、他の人の顔と比べてもどこか悪い感じがするんですよ。何かが、僕の顔から出ているんですよね(笑)。
クリス:今回それが生きたんですね(笑)。

『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』展は、国立新美術館で10月1日(月)まで開催されています。ぜひ足を運んでみてください。

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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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