新学期は要注意! 子どもが犯罪被害に遭わないための「3つの合言葉」

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。8月28日(月)のオンエアでは、子どもが犯罪被害にあわないための予防・対策ポイントに注目しました。


■新学期はスキだらけ…「3つ合言葉」を意識!

子どもが巻き込まれやすい犯罪といえば、誘拐・強制わいせつ・恐喝など。この日のオンエアでは、元受刑者など犯罪者にヒアリングを続け、加害者の視点から予防対策を導く民間の研究機関・株式会社ステップ総合研究所主任研究員の堤紘子さんにお話を伺いました。

2学期がはじまるこの時期、犯罪被害にあう子どもたちは増加傾向にあるといいます。

:犯罪者は、「まさかこんな時間にこんな場所で、まさかこの子が!?」という、私たちの思っていない隙間を狙ってくるんです。子どもたちは夏休みに遊んで、非常にボンヤリとして2学期の始業式を迎えると思います。なかなか切り替えが上手くいかない子たちは犯罪者からするとスキだらけ。そこをついてくるので、増える傾向にあるのです。
サッシャ:実際どのような対策を導いているのですか?
:お伝えしたいポイントが3つあります。「ハサミとカミはお友だち」「はちみつじまん」「6/3/2の法則」というものです。

■「ハサミとカミはお友だち」

:これは、犯罪を回避、そして犯罪にあってしまった場合の対処、どうやって乗り越えていくかを、それぞれの頭文字をとってひとつの標語にまとめた言葉です。

○「ハ」走る
:元犯罪者の人たちと実験をして、どれくらい追いかけて追いつかなければ諦めるかというのを測ったら、最低20メートルでした。

○「サ」大声で叫ぶ
:犯罪者は人の目や声が非常に嫌いです。大きい声は子どもも出せる、武器となります。

○「ミ」見る
:20メートル先を見る、不審者を見分けるの「ミ」です。先ほどの距離と同じ「20メートル先を見て歩こうね」と子どもたちに教えています。これも実験からわかったことですが、犯罪者はいきなり子どもを襲うわけではなく、20メートルくらい離れたところから子どもに目星をつけ、だんだん近づいてきます。相手を見るのは視線でコミュニケーションをとってしまうので、視線を“切る”ことが大切です。あやしいと思ったら、道を引き返したり、その場を立ち去りましょう。

○「と」飛び込む
:近所のお家やコンビニエンスストアなど、どこでもいいから危ないと思ったら「助けて!」と飛び込んでください。

○「カミ」噛み付く
:どうしても危ないと思ったら、噛みついてでも逃げてください。

○「は」はっきり断る
:声をかけられたら、はっきりきっぱり断りましょう。

○「お友だち」
:身近な友だちが誰かに声をかけられて困っていたのを見たり、そういうことを相談されたりしたら、一緒に立ち向かっていかなくていいから、少し見てあげる、声をかけてあげることで助けましょう。

■「はちみつじまん」

:これは不審者の前兆行動をまとめた言葉です。

「は」:しつこく「話しかけてくる」
「ち」:理由なく「近づいてくる」
「み」:じっと「見つめてくる」
「つ」:「ついてくる」
「じま」:家の前などで「じっと待っている」(家の前など)
「ん」:そのような人には「ん!」と注意する。


■「6/3/2の法則」

:犯罪には必ず前兆があります。大きな事件があったあとにご近所の方に訊くと「そういえばあそこに変な車があった」「そういえば変な人がいた」と言うんです。自分の学区内で、半年に6回、1ヶ月に3回、1週間に2回とだんだん危険度が上がっていくんですけど、事件化されない声かけの事案や窃盗なども含めて、犯罪事案が起きたら要注意という法則です。

SNSなどでも、子どもたちを守るためのさまざまな対策が広まっていますが、実際に有効なのか伺いました。

寺岡:少し前に、最近ツイッターで「トイレの場所を訊かれたら知らないと答えましょう」というのが話題になりました。こういうノウハウも有効ですか?
:多くの方の意識が高まったのはいいことですが、半分正解、半分は補足したいな、というところです。トイレは鍵がかかる密室ですから、無理やり連れ込まれたら非常に危険で、逃げるのも大変な場所です。まだ判断力が不十分な小さな子どもは、「知りません」と言ってさっさと離れるということを、簡単な手段として教えるのは正解です。補足したいのは、子どもは「大人になっていく存在」なので、大人になっても「知らない」しか言えない人になってほしくないですよね。子どもの成長に従って、適切に距離をおきながら、「あっちです」とか「知りません」とか、きちんと答えることも、社会性を身につける意味で指導していきたいところです。



また鍵っ子が犯罪にあわないための対策としては、親が家を出ていくときに電気やテレビやラジオをつけっぱなしにしていく、子どもたちが家に帰ったときは誰もいなくても「ただいま」と言う……など、スキをみせないことが重要です。子ども・大人問わず、日頃からの対策法を頭に入れておくことで、犯罪被害を未然に防ぐことにも繋がります。ぜひ参考にしてみてください。

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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