アレサ・フランクリンは「神としか言いようがない」 女性解放運動の先頭に立ち、パワフルな歌声で勇気を与えた【特集】

米現地時間8月16日(木)にデトロイトの自宅で亡くなった、「ソウルの女王」と呼ばれた米黒人女性歌手のアレサ・フランクリンさん。8月17日(金)オンエアのJ-WAVEで放送中の番組『〜JK RADIO〜TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)では、アレサ・フランクリンさんについて急遽特集を組み、彼女の軌跡を辿りました。

【前編】「ソウルの女王」アレサ・フランクリンさんが死去 数多くのアーティストに多大なる影響を与えた彼女の軌跡を振り返る


■女性R&Bシンガーでナンバーワンの存在

オンエア冒頭で、米西海岸の独立系レコードショップ「アメーバミュージック(Amoeba Music)」でブロガーとして活躍するビリー・ジャムさんに電話をつなぎ、アレサ・フランクリンさんが後世のアーティストに与えた影響について話を伺いました。オンエア中盤では、音楽ジャーナリストの吉岡正晴さんに電話をつなぎました。

飛行機嫌いだったというアレサ・フランクリンさん。そのため、日本で彼女がステージに立つことはありませんでしたが、吉岡さんは彼女のコンサートを1991年9月、ニューヨークで観ることができたそうです。まずは吉岡さんにとって、アレサ・フランクリンさんがどんな存在なのかお訊きしました。



吉岡:女性R&Bシンガーでナンバーワンの存在です。神としか言いようがないです。歌を志す人や、ソウル、R&Bが好きな人で女性シンガーといえば、皆さんアレサをナンバーワンに挙げるのではないでしょうか。
カビラ:米カルチャー雑誌『Rolling Stones』の「史上最も偉大なシンガー100人」でトップにも選ばれました。
吉岡:しかもこの雑誌は、白人向けのロック雑誌ですので、全シンガーの中で1位に選ばれたのはすごいことです。グラミー賞も18回受賞。また、3人の大統領の就任式で歌声を披露していますし、ロックの殿堂入りも果たしました。アメリカのポピュラー音楽史で燦然と輝くアーティストと言えると思います。
カビラ:アレサ・フランクリンに関するトリビュートが、すでに計画されていますね。
吉岡:そうですね。クライヴ・デイヴィスが数日前に発表していたのですが、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでトリビュートを11月企画しているそうです。
カビラ:ジェニファー・ハドソンがアレサを演じる伝記映画も企画されていますね。
吉岡:どのアーティスト、俳優も全員出演したいのではないでしょうか。



■シンガーとして、女性の強さを打ち出した



カビラ:またアレサと言えば、公民権運動、ベトナム戦争、そしてWomen's Libですよね。
吉岡:そうですね。初期のWomen's Lib(女性解放運動)の立役者ですね。当時、その言葉自体が出始めた60年代後半、その先頭に立っていたのがアレサ・フランクリンなんでしょうね。
カビラ:本人が政治的発言や権利主張をしたというよりは、歌に込められたメッセージが強いですね。
吉岡:そうですね。『Think』や『Respect』など、女性が強いというのが歌からドーンと出てきますよね。女性としての強さを打ち出した女性シンガーは、アレサが最初だったと思います。スティーヴィー・ワンダーのように政治的発言をするわけではありませんが、社会生活のなかで虐げられている女性がいるとすれば、私たちの主張を世の男性に向かって発信することの先頭に立っていた存在です。それが彼女のガッツのある歌声、迫力のある歌声と相まって、音楽にも彼女自身にも力を与え、それが世の人たちにも力を与えたことなのではないかと思います。


アレサ・フランクリンさんの功績をたたえるとともに、心から哀悼の意を表します。

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【番組情報】
番組名:『〜JK RADIO〜TOKYO UNITED』
放送日時:毎週金曜 6時-11時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

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