「ストーリー性のあるお化け屋敷」が怖すぎる! 靴を脱いで…

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』。この週はナビゲーターのクリス智子に代わって、南沢奈央がお届けしています。8月22日(水)のオンエアでは、お化け屋敷プロデューサーの五味弘文さんをお迎えして、この夏体験しておきたいお化け屋敷についてお訊きしました。


■赤ちゃんを抱くお化け屋敷

五味さんは、お化け屋敷界の第一人者と言われています。お化け屋敷一筋25年以上。全国各地のお化け屋敷をプロデュースしています。もともと、自分の劇団を作って活動していたものの、それだけでは生活できないため、さまざまなアルバイトをしていました。そんなバイトの一つで後楽園遊園地の夏のイベントのプロジェクトチームに入り、お化け屋敷をすることに。

実は、子どもの頃から自分の家に手作りのお化け屋敷を作っては、親戚が東京から帰ってくるたびに驚かせていたという五味さん。

五味:自分がやったことで、大人が悲鳴をあげることが楽しかったんです。でも当時はお化け屋敷を作る人になろうとは思ってなくて、落語家とか、人を喜ばせたいと思っていました。そしてお芝居をするようになり、いつしかお化け屋敷を作るほうに戻っていきました。

五味さんのこだわりは、ストーリーがあるお化け屋敷を作ること。ストーリーの中にお客さんが入っていく形にして、お客さんは、与えられたミッションを遂行するスタイルになっています。

五味:「赤ん坊地獄」というお化け屋敷をやったんですけど、赤ちゃんの人形を入口で渡されて、出口にいるお母さんに届けるというものでした。突然、赤ちゃんが泣いたりします。
南沢:単に歩いて進めばいいっていうものじゃないんですね。
五味:抱いていると、守らなきゃいけない気持ちになって、物語の世界に入っていくんです。
南沢:守らなきゃいけないと思いつつ、この赤ちゃんに仕掛けがあるんじゃないかとも思っちゃいますね……。




■靴を脱ぐだけで…怖さ倍増!

後半は、五味さんが手がけたお化け屋敷の中から、東京ドームシティで9月24日(月・祝)まで開催されている「超・怨霊屋敷」を紹介しました。

五味:お客様は入口で靴を脱いで入ります。そうすると、夜雨子(ようこ)という女性がいます。夜雨子は婚約者が大事にしていた蛾の標本を踏んだがために、足の裏を熱したアイロンで焼かれて亡くなってしまったんです。彼女が床下に埋められていて、彼女の霊が出るため、裸足で歩いていって、彼女の足首に清めの縄を結ばなければならないというお化け屋敷です。
南沢:怖い……想像しただけで怖いですね……。ストーリーがあると、どんどんイメージが膨らんじゃって怖いですね。靴を脱ぐと、足の感覚も敏感になりますし。
五味:お化け屋敷は視覚と聴覚は刺激ができるんですけど、触覚はなかなか刺激できないので、靴を脱ぐことによって床の感触を味わい、何かが起こるんじゃないかという不安感を増幅させるんです。

「超・怨霊屋敷」は昼バージョンと夜バージョンがあり、夜バージョンはハードだそうです。お化けの数も仕掛けも増えて、昼の倍くらい怖くなると五味さん。南沢はお化け屋敷が大の苦手で「私、出られるかな……」と心配していましたが、皆さん、きちんとゴールしているそうです。



五味:皆さん、「ものすごく怖かったけど、楽しかった」って言ってもらえます。僕は、お化け屋敷は怖いだけではダメだと思っていて、出たあとに「面白かった」って言ってほしいんです。悲鳴をあげたあとにゲラゲラ笑ったり、拍手したりする人が大勢いらして、そんな反応をみると一番嬉しいです。

また、大阪の枚方パークでは、昼はピエロをテーマにしたお化け屋敷「ダークピエロの隠れ家」を、夜は「呪われた夜の遊園地 笑うキラーピエロ」を開催しています。夜は閉園後の枚方パークに入り、暗い園内を歩きながらミッションをクリアしていき、およそ1時間をかけて戻ります。8月31日(金)から9月2日(日)までの開催です。皆さんもチャレンジしてみてください。



【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月曜-木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

関連記事