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藤巻亮太、暗闇のなかで…38歳の心境を語る「あの頃に戻りたいとは思わない」

藤巻亮太、暗闇のなかで…38歳の心境を語る「あの頃に戻りたいとは思わない」

J-WAVEの新番組『DIALOGUE RADIO-in the Dark-』(ナビゲーター:志村季世恵/板井麻衣子)。この番組は、暗闇のソーシャルエンターテイメント『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』を主催するバースセラピストの志村季世恵が、暗闇のバーに毎回ゲストを迎え、一切、光のない空間で語り合います

第1回となる7月8日(日)のゲストは、ミュージシャンの藤巻亮太さん。ロックバンド「レミオロメン」のボーカルとして2003年にメジャーデビュー。現在はソロで活動されています。

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■暗闇で話して気づいたこと

真っ暗闇の中で挨拶を交わす志村と藤巻さん。しかしお互いの姿形はまったく見えず、「ちょっと待って! すごい暗い!」と戸惑いの声をあげる藤巻さん。志村の声のする方向に声を頼りに手探りで近づいていきました。

そこから案内人のハチさんの案内のもと、トークをするバーへ移動。普段、見えている状態だと意識しないテーブルにも、高さや手触り、匂いを確かめてしまう志村と藤巻さん。

志村:いま藤巻さんが使ってる感覚って、目は使ってないじゃないですか?
藤巻:目は開いてるんですけど何も見えてないので、そうですね。
志村:目以外で他にどんな感覚を使っているかなって思ってて。他の感覚って今なにを使ってるんですかね、私たち。
藤巻:最初は耳を頼りに、季世恵さんの声もそうだし、それでコツコツ当たって、今度は触覚? 触れた感覚がまずあって、ちょっと匂いも嗅いでみた、みたいな(笑)。嗅覚とかね。そういう順番になりました。
志村:そういうのって、ちょっといいですね。あんまりしないじゃないですか、普段。わざわざ、テーブルの匂い嗅いだりしないですよね。
藤巻:テーブルの匂い、嗅がないですよね! 変な人みたいになっちゃいますもんね(笑)。確かに。

バーということで、それぞれドリンクを注文。暗闇の中で乾杯しました。真っ暗闇で話をしているこの状況に藤巻さんは……。

藤巻:会話って人と向き合ってて、例えばなにかをキャッチして、またこっちからなにかをギブしてっていうのがあって。どこか変な話、相手の話を聞きながらそれを聞いている自分を意識してるっていうか、自分がどう見られてるのかなとか、この空気どういう感じなのかなとか、相手の表情はどうなのかとか、なんか邪念ってあるんだなって思いましたね。

■「戻りたい」と思わなくなった

暗闇のなか、藤巻さんの音楽の原体験を伺いました。
志村:音楽はいつ頃から自分の中で生まれてきたんですか。
藤巻:近所のにいちゃんが通販でギターを買ったのを「かっこいいな」と思って、自分も買いました。中学2年のとき。そこからコピーバンドをやって。大学に入って19歳のとき、自分と人を比べて、自分が何をやりたいかはわからないんだけど、エネルギーが内側に渦巻いて、それをどこに出していいかわからない時期があったんです。そのとき、一曲作ったのが最初です。内側に向かって渦巻いていたものが、外に向かっていった。僕にとって、人生でいちばん大きな出来事です。

「自分が満たされていたら、曲を作ることにのめりこまなかったと思う」と藤巻さん。最近は、こんなふうに考えるようになったそうです。

藤巻:20代の前半のときくらいまでかな。「あのときに戻って、ああしておけば」「なんでなんでなんで」って思っていました。自分の中で失敗だと定義していることが多かったので。でも今、38歳になって、あのときに戻りたいみたいな感覚がぜんぜんない。よかったと思ったことも、大変だったなと思ったことも含めて、そのときそのときの自分になっているから。もう一回つらいことを経験するのも嫌だし(笑)、戻りたい気持ちはない。気持ちって、揺れ動いて揺れ動いて、“重心”が変わっていきますよね。その揺れ動いていくことをポジティブに受け入れています。新しい重心でしか出会えない人もいるだろうし、その中で自分ができることをしたいな、と。

そのほかにも、ソロ活動になってからの多くの出会い、そして東日本大震災での支援活動で感じたことなどに話が及びました。ぜひradikoで聴いてみてください。

■「ここに僕がいるよ」というのが大事

普段は視覚に頼り、ほとんど視覚で色んな物事を決めてしまっているけれど、真っ暗闇になった時、世界がどこまで広がっているかわからない、その「わからない」ことが怖いという藤巻さん。そして最初にこの真っ暗闇の部屋に入ったときの気持ちを振り返りました。

藤巻:(最初に季世恵さんが)手を握ってくれたじゃないですか。そのときに「世界はここまであるんだ。ここに世界があるんだ」というのを手を置いた瞬間に、「あ、ここまで世界があって、ここに人がいるんだ」っていうのが、すごく安心したんですよね。「世界がどこまであるのだろう?」という恐怖に対して、「ここまであるよ」と、その不安事の縁にいてあげられること、「ここに僕がいるよ」というのがすごく大事なことかもしれないですね。

そして「ここの経験って、もしかしたらちょっと自分の中にある、いつもフィルターがかかってるもの、その奥にあるものが出てくる可能性ありますね」と語っていた藤巻さんでした。

次回の放送は8月12日(日)。ゲストには、脳科学者の茂木健一さんをお迎えします。お楽しみに!

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【番組情報】
番組名:『DIALOGUE RADIO-in the Dark-』
放送日時:毎月第2日曜日25時-26時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/dialogue/

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