J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。7月5日(木)のオンエアでは、ARがもたらす近未来のコミュニケーションに注目。AR時代のコミュニケーションアプリ「Graffity」を提供する、Graffity株式会社代表取締役社長・森本俊亨さんをお迎えしてお話を伺いました。
【関連記事】星空の中を歩ける…新体感の「VRプラネタリウム」って?
アメリカの市場調査会社「IDC」によると、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の製品やサービスに対する全世界の支出額は、2018年は270億ドル(日本円で約2兆9千7百億円)となり、2017年から92パーセントも増える見通しです。
■『Graffity』が新しい会話のきっかけを提供
さっそく森本さんにARを使ったコミュニケーションアプリ「Graffity」がどのようアプリなのかお訊きしました。
森本:「Graffity」は、ARビデオ通話アプリです。今までの通話は音声を共有する電話や、動画を共有するビデオ通話がありました。「Graffity」はそれらに加え、まわりの空間を共有します。目の前にハートマークを書くと、相手の目の前にハートマークが現れるなど、新しい会話のきっかけが生まれて、より通話が楽しくなるというアプリです。
※実際のアプリの映像
別所:ARと言うと、多くの人が「Pokémon GO」のようなものを思い出すのではないでしょうか。ゲームではなく、ARを使った近未来のコミュニケーションをどのように考えていますか。
森本:まず、ARが現実と仮想を繋ぐ役割を果たしてくれると思っています。今までは、現実と仮想は完全に分断されていましたが、「Pokémon GO」は、ある場所に行くことによってポケモンが出現するなど、現実と仮想を繋げています。自分の顔が基点になるスマートフォンアプリ「スノー SNOW - ARカメラ」でもARは使われています。(中略)より身の回りや自分自身がクリエイティブになり、自己表現がより多様化していくと思っています。
■アメリカの環境にも適している「Graffity」
今、アメリカの女子高生に「Graffity」を使ってもらって、さまざまなコミュニケーションを検証しています。
別所:なぜ日本じゃなく、アメリカなのですか。
森本:元々、アメリカには大きなビデオ通話の市場があります。アメリカは文化的環境として、20~21時になると外を出歩かないという環境なので、多くの人が家で暇なんです。そのような環境なので、友達と繋がりたい場合は、ビデオ通話を使うユーザーが多いです。だからこそ、私たちのサービスを使ってもらえるのではないかと考え、アメリカで検証しています。
この先、ARを利用する環境はどんどん増えていくのでしょうか?
森本:増えると思います。現時点でも、iPhoneは60パーセント、アンドロイドは5パーセントくらいの普及率になっています。今後は、この普及率が非常に伸びていくと思います。
■「視野を共有できること」がARの可能性を広げる
この先、さらに広がるARの可能性について、「視野を共有できること」が考えるヒントになると森本さんは話します。
森本:これは、「これからは、みんなが共通のメガネを付けているような感覚になる」ことなんです。自分が見ているものがすべて共有できるような時代になってくると思います。「目の前にバーチャルでハートマークを書くと、相手の目の前に出てくる」、「バーチャルで何かを投げたときに、それがぶつかる」、「バーチャルでどこかに何かのメッセージを残したとき、そこに行ったらそのメッセージが見られる」などを「視野の共有」と表現しています。
映画や映像の世界もARによって変化が起きると森本さん。
森本:今まで映像は視聴する体験で、三人称視点のものでした。ARは自分で体験する一人称視点になります。『ゴジラ』は観るものでしたが、ARにより自分で戦うものへと変化します。
他にも、レストラン検索をする場合、そのレストランをスマートフォンで写すとその店の評価がわかったり、家電量販店で商品を写すと商品情報を教えてくれたりするなどといったことが可能になると言います。
また、2020年にはスマートフォンベースのAR体験が普及し、同時期にメガネ型デバイスが開発され、提供され始めるのでは、と森本さんは力強く話しました。現在、「Graffity」はiPhoneで提供されています。気になった方はぜひアプリをダウンロードしてみてください。ARで変化する環境に注目です!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【話題の記事】
「臓器のVR」でガン告知…医者が明かす、患者の意外な反応
アジカン・後藤、VRで“リアル忍者体験”に興奮した結果…
ポケモンGOで火がついたVRとARの未来とは?
【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
【関連記事】星空の中を歩ける…新体感の「VRプラネタリウム」って?
アメリカの市場調査会社「IDC」によると、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の製品やサービスに対する全世界の支出額は、2018年は270億ドル(日本円で約2兆9千7百億円)となり、2017年から92パーセントも増える見通しです。
■『Graffity』が新しい会話のきっかけを提供
さっそく森本さんにARを使ったコミュニケーションアプリ「Graffity」がどのようアプリなのかお訊きしました。
森本:「Graffity」は、ARビデオ通話アプリです。今までの通話は音声を共有する電話や、動画を共有するビデオ通話がありました。「Graffity」はそれらに加え、まわりの空間を共有します。目の前にハートマークを書くと、相手の目の前にハートマークが現れるなど、新しい会話のきっかけが生まれて、より通話が楽しくなるというアプリです。
※実際のアプリの映像
今朝のモーニングインサイトは「AR=拡張現実」がもたらす、近未来のコミュニケーションにインサイトします!お楽しみに♪この動画なんだ…?#ohayomorning #jwave #AR pic.twitter.com/gpzDcfjHeN
— TOKYO MORNING RADIO (@jtmr813) 2018年7月4日
別所:ARと言うと、多くの人が「Pokémon GO」のようなものを思い出すのではないでしょうか。ゲームではなく、ARを使った近未来のコミュニケーションをどのように考えていますか。
森本:まず、ARが現実と仮想を繋ぐ役割を果たしてくれると思っています。今までは、現実と仮想は完全に分断されていましたが、「Pokémon GO」は、ある場所に行くことによってポケモンが出現するなど、現実と仮想を繋げています。自分の顔が基点になるスマートフォンアプリ「スノー SNOW - ARカメラ」でもARは使われています。(中略)より身の回りや自分自身がクリエイティブになり、自己表現がより多様化していくと思っています。
■アメリカの環境にも適している「Graffity」
今、アメリカの女子高生に「Graffity」を使ってもらって、さまざまなコミュニケーションを検証しています。
別所:なぜ日本じゃなく、アメリカなのですか。
森本:元々、アメリカには大きなビデオ通話の市場があります。アメリカは文化的環境として、20~21時になると外を出歩かないという環境なので、多くの人が家で暇なんです。そのような環境なので、友達と繋がりたい場合は、ビデオ通話を使うユーザーが多いです。だからこそ、私たちのサービスを使ってもらえるのではないかと考え、アメリカで検証しています。
この先、ARを利用する環境はどんどん増えていくのでしょうか?
森本:増えると思います。現時点でも、iPhoneは60パーセント、アンドロイドは5パーセントくらいの普及率になっています。今後は、この普及率が非常に伸びていくと思います。
■「視野を共有できること」がARの可能性を広げる
この先、さらに広がるARの可能性について、「視野を共有できること」が考えるヒントになると森本さんは話します。
森本:これは、「これからは、みんなが共通のメガネを付けているような感覚になる」ことなんです。自分が見ているものがすべて共有できるような時代になってくると思います。「目の前にバーチャルでハートマークを書くと、相手の目の前に出てくる」、「バーチャルで何かを投げたときに、それがぶつかる」、「バーチャルでどこかに何かのメッセージを残したとき、そこに行ったらそのメッセージが見られる」などを「視野の共有」と表現しています。
映画や映像の世界もARによって変化が起きると森本さん。
森本:今まで映像は視聴する体験で、三人称視点のものでした。ARは自分で体験する一人称視点になります。『ゴジラ』は観るものでしたが、ARにより自分で戦うものへと変化します。
他にも、レストラン検索をする場合、そのレストランをスマートフォンで写すとその店の評価がわかったり、家電量販店で商品を写すと商品情報を教えてくれたりするなどといったことが可能になると言います。
また、2020年にはスマートフォンベースのAR体験が普及し、同時期にメガネ型デバイスが開発され、提供され始めるのでは、と森本さんは力強く話しました。現在、「Graffity」はiPhoneで提供されています。気になった方はぜひアプリをダウンロードしてみてください。ARで変化する環境に注目です!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【話題の記事】
「臓器のVR」でガン告知…医者が明かす、患者の意外な反応
アジカン・後藤、VRで“リアル忍者体験”に興奮した結果…
ポケモンGOで火がついたVRとARの未来とは?
【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/