J-WAVEでオンエア中の『~JK RADIO~ TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」。7月27日(金)のオンエアでは、全国に広がる新スポーツ「スポーツ鬼ごっこ」に注目。一般社団法人鬼ごっこ協会理事・羽崎貴雄さんにお話を伺いました。
■「スポーツ鬼ごっこ」が作られた経緯
子どもの頃に遊んだ「鬼ごっこ」が「スポーツ鬼ごっこ」として競技となり、子どもたちだけではなく、大人たち、さらに全国各地、そして海外でも楽しまれています。もともと俳優やイベントプロデュースのお仕事をされていた羽崎貴雄さんが、「鬼ごっこ協会」を立ち上げたのは、どんな理由からだったのでしょうか?
羽崎:子どもに関連したイベントの依頼が10年ほど前からきまして。今はなくなりましたが、「こどもの城」というところで父親が責任者をやっていましたので、いろいろと子どもにまつわる仕事を見てきました。そのなかで、「『鬼ごっこ』って使えるんじゃないかな」と。子どもたちとやってみたら、ものすごく盛り上がるイベントが多くできたので、少しずつ鬼ごっこに近づいていった感じです。父親が「スポーツ鬼ごっこ」というものを開発して、子どもがやっているのを見たときに「これはものすごく広がりを見せる可能性があるな」というのを感じました。これはオーバーに言うと、サッカー協会などにも負けないくらいの大きな流れを作ることができるんじゃないかなということで、「鬼ごっこ協会」を立ち上げ、本格的にやっていくのもいいなと思いました。
■普通の「鬼ごっこ」との違い
羽崎さんの父・羽崎泰男さんが開発した「スポーツ鬼ごっこ」。普通の鬼ごっことは少し違うと言います。
羽崎:普通の鬼ごっこは、鬼以外の全員が逃げる役割で、鬼がひたすら追いかけます。「スポーツ鬼ごっこ」は、チーム対チームでおこなう鬼ごっこです。フットサルやバスケットボールのコートくらいの大きさの場所でおこなうチーム戦の鬼ごっこなので、みなさんがイメージする鬼ごっことはかなり違うかもしれないですね。サッカーなどのコートをイメージしていただいて、真ん中あたりにセンターラインが引いてあります。ちょうどサッカーやバスケットボールのゴールが置いてあるあたりに、「トレジャー」と呼ばれる宝を置きます。その宝を相手の陣地に取りにいき、自分の陣地の宝は守りながら、時間内にどちらが多く宝を取れるかということで勝敗が決まるというルールになっています。
■運動が得意じゃない子も活躍できる
「スポーツ鬼ごっこ」は、7人対7人のチーム戦です。相手の陣地に置かれた「トレジャー」をどれだけたくさん取ることができるかを競います。そして、選手は相手から両手でタッチされたら、一度コートの外に出なければなりません。鬼ごっことは言え、かなりの運動量です。
羽崎:単純に計算すると、運動量はサッカーの1.5倍ほど。ポイントを打って、どういう角度で動くかというのを見ても、サッカーよりも非常に質が高いというか、ものすごく鋭角で動く回数が多い、という研究結果があります。それを運動ができる、できないに関わらずできるというのが、非常に大きいですね。普段、全然運動をしない子も同じくらいちゃんと動く。やればやるだけゲーム性と戦略性が出てくるので、ボードで作戦を考えているのが楽しいという子がいたりします。白い紙と鉛筆をチームに渡して「作戦を考えてね」って言うと、普段バラバラとどこに行くかわからない子どもが10人くらい集まって作戦を考えます。特定の競技だと、うまい子が全部決めますが、「スポーツ鬼ごっこ」の場合はさまざまな役割もあり、誰がうまいというのが見つけづらいというか、全員が協力しないとできないので、意見も言いやすいというのがあるのかなと思いますね。
■指導者と審判のライセンス制度を導入
運動が得意な子もそうでない子も、一緒に考え、体を動かし、楽しめる「スポーツ鬼ごっこ」。協会設立から8年。今ではおよそ300チームが活動し、全国大会が毎年開催されるほど広がりを見せています。
羽崎さんは「指導者と審判のライセンス制度を導入したことも大きなポイントだった」と振り返ります。
羽崎:審判や指導者など、しっかりとした人が育たないとスポーツはなかなか普及しません。そんななかで、まだまだ小さい団体ですが、今のうちからライセンスというものをやっていこうということで、その制度を導入しました。そうすると、それに賛同する方がたくさんいらっしゃって、指導者のライセンスを持った人が2000人くらい。他の競技と比べても多いのかなというくらい増えてきましたね。「スポーツ鬼ごっこ」は、基本的に誰でもできるというのが大きなポイントです。ですので、うちのライセンスはスポーツ関係の人が非常に少なく、街づくりや子育て支援、教育関係など、そういった方々が多いというのもひとつの特徴です。
羽崎さんに、「鬼ごっこ協会」が思い描くビジョンを伺いました。
羽崎:現在、国内では普及が進んできていますが、今後は国際的にもちょっとずつ普及することを目指しています。今年はサッカーのワールドカップがありましたけど、将来的にはああいう国際大会のようなものも開催していき、国際交流のひとつとして「スポーツ鬼ごっこ」が活用できれば嬉しいなと思います。道具もほとんどいらないので、さまざまな国でもできるんじゃないかなと。ある種、オリンピックに一番向いている競技なんじゃないかなと個人的には思います。オリンピック競技って、道具がないとできない競技がチームスポーツには多いので、そうするとできる国、できない国が出てきちゃうと思うんです。「スポーツ鬼ごっこ」は、全世界どこでも同じ土俵でできる可能性があるので、そういう競技があってもいいんじゃないかなと思っています。
次回8月3日(金)の「THE HIDDEN STORY」では、3年4カ月ぶりとなるEXILEのニューアルバム『STAR OF WISH』に込めたメンバーの想い、制作秘話をSHOKICHIさんと小林直己さんが明かします。お聴き逃しなく! また、2018年8月5日まで、J-WAVEはスペシャルウィーク! 豪華企画が満載です。詳しくはこちらこちらをご覧ください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『~JK RADIO~TOKYO UNITED』
放送日時:金曜 6時-11時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/
■「スポーツ鬼ごっこ」が作られた経緯
子どもの頃に遊んだ「鬼ごっこ」が「スポーツ鬼ごっこ」として競技となり、子どもたちだけではなく、大人たち、さらに全国各地、そして海外でも楽しまれています。もともと俳優やイベントプロデュースのお仕事をされていた羽崎貴雄さんが、「鬼ごっこ協会」を立ち上げたのは、どんな理由からだったのでしょうか?
羽崎:子どもに関連したイベントの依頼が10年ほど前からきまして。今はなくなりましたが、「こどもの城」というところで父親が責任者をやっていましたので、いろいろと子どもにまつわる仕事を見てきました。そのなかで、「『鬼ごっこ』って使えるんじゃないかな」と。子どもたちとやってみたら、ものすごく盛り上がるイベントが多くできたので、少しずつ鬼ごっこに近づいていった感じです。父親が「スポーツ鬼ごっこ」というものを開発して、子どもがやっているのを見たときに「これはものすごく広がりを見せる可能性があるな」というのを感じました。これはオーバーに言うと、サッカー協会などにも負けないくらいの大きな流れを作ることができるんじゃないかなということで、「鬼ごっこ協会」を立ち上げ、本格的にやっていくのもいいなと思いました。
■普通の「鬼ごっこ」との違い
羽崎さんの父・羽崎泰男さんが開発した「スポーツ鬼ごっこ」。普通の鬼ごっことは少し違うと言います。
羽崎:普通の鬼ごっこは、鬼以外の全員が逃げる役割で、鬼がひたすら追いかけます。「スポーツ鬼ごっこ」は、チーム対チームでおこなう鬼ごっこです。フットサルやバスケットボールのコートくらいの大きさの場所でおこなうチーム戦の鬼ごっこなので、みなさんがイメージする鬼ごっことはかなり違うかもしれないですね。サッカーなどのコートをイメージしていただいて、真ん中あたりにセンターラインが引いてあります。ちょうどサッカーやバスケットボールのゴールが置いてあるあたりに、「トレジャー」と呼ばれる宝を置きます。その宝を相手の陣地に取りにいき、自分の陣地の宝は守りながら、時間内にどちらが多く宝を取れるかということで勝敗が決まるというルールになっています。
■運動が得意じゃない子も活躍できる
「スポーツ鬼ごっこ」は、7人対7人のチーム戦です。相手の陣地に置かれた「トレジャー」をどれだけたくさん取ることができるかを競います。そして、選手は相手から両手でタッチされたら、一度コートの外に出なければなりません。鬼ごっことは言え、かなりの運動量です。
羽崎:単純に計算すると、運動量はサッカーの1.5倍ほど。ポイントを打って、どういう角度で動くかというのを見ても、サッカーよりも非常に質が高いというか、ものすごく鋭角で動く回数が多い、という研究結果があります。それを運動ができる、できないに関わらずできるというのが、非常に大きいですね。普段、全然運動をしない子も同じくらいちゃんと動く。やればやるだけゲーム性と戦略性が出てくるので、ボードで作戦を考えているのが楽しいという子がいたりします。白い紙と鉛筆をチームに渡して「作戦を考えてね」って言うと、普段バラバラとどこに行くかわからない子どもが10人くらい集まって作戦を考えます。特定の競技だと、うまい子が全部決めますが、「スポーツ鬼ごっこ」の場合はさまざまな役割もあり、誰がうまいというのが見つけづらいというか、全員が協力しないとできないので、意見も言いやすいというのがあるのかなと思いますね。
■指導者と審判のライセンス制度を導入
運動が得意な子もそうでない子も、一緒に考え、体を動かし、楽しめる「スポーツ鬼ごっこ」。協会設立から8年。今ではおよそ300チームが活動し、全国大会が毎年開催されるほど広がりを見せています。
羽崎さんは「指導者と審判のライセンス制度を導入したことも大きなポイントだった」と振り返ります。
羽崎:審判や指導者など、しっかりとした人が育たないとスポーツはなかなか普及しません。そんななかで、まだまだ小さい団体ですが、今のうちからライセンスというものをやっていこうということで、その制度を導入しました。そうすると、それに賛同する方がたくさんいらっしゃって、指導者のライセンスを持った人が2000人くらい。他の競技と比べても多いのかなというくらい増えてきましたね。「スポーツ鬼ごっこ」は、基本的に誰でもできるというのが大きなポイントです。ですので、うちのライセンスはスポーツ関係の人が非常に少なく、街づくりや子育て支援、教育関係など、そういった方々が多いというのもひとつの特徴です。
羽崎さんに、「鬼ごっこ協会」が思い描くビジョンを伺いました。
羽崎:現在、国内では普及が進んできていますが、今後は国際的にもちょっとずつ普及することを目指しています。今年はサッカーのワールドカップがありましたけど、将来的にはああいう国際大会のようなものも開催していき、国際交流のひとつとして「スポーツ鬼ごっこ」が活用できれば嬉しいなと思います。道具もほとんどいらないので、さまざまな国でもできるんじゃないかなと。ある種、オリンピックに一番向いている競技なんじゃないかなと個人的には思います。オリンピック競技って、道具がないとできない競技がチームスポーツには多いので、そうするとできる国、できない国が出てきちゃうと思うんです。「スポーツ鬼ごっこ」は、全世界どこでも同じ土俵でできる可能性があるので、そういう競技があってもいいんじゃないかなと思っています。
次回8月3日(金)の「THE HIDDEN STORY」では、3年4カ月ぶりとなるEXILEのニューアルバム『STAR OF WISH』に込めたメンバーの想い、制作秘話をSHOKICHIさんと小林直己さんが明かします。お聴き逃しなく! また、2018年8月5日まで、J-WAVEはスペシャルウィーク! 豪華企画が満載です。詳しくはこちらこちらをご覧ください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『~JK RADIO~TOKYO UNITED』
放送日時:金曜 6時-11時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。