J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。6月30日(土)のオンエアでは、ミュージカル俳優でシンガーの山崎育三郎さんがゲストに登場。音楽との出会いや、影響を受けたアーティストなどから山崎さんの音楽史を紐解きました。
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■ミュージカルの出会いは『アニー』
東京で生まれ、小学生の6年間はずっと野球をやっていたという山崎さん。音楽好きで音楽の教師でもあった母の影響で、家でピアノを弾くなど、幼い頃から音楽が身近な存在でした。
山崎:僕は男だけの4人兄弟なんです。
クリス:兄弟で何番目?
山崎:育三郎なので、3番目です。
クリス:あっ、そうか。
山崎:母の影響で長男は3歳からピアノを、次男は3歳からバイオリンをやっていました。祖母も宝塚歌劇団が好きだったり、母はミュージカルが好きだったりしたので、それらを観に行くことがよくありました。唯一その世界観に感動して興味を持ったのが僕でした。
クリス:それは何歳くらいのとき?
山崎:幼稚園ですね。そのときは子どものミュージカル『アニー』ですね。それを観て、『アニー』のCDを買ってもらって、楽曲を家で歌っていましたね。
その歌声を聴いた山崎さんの母は「この子、歌に才能があるかも」と感じ、小学3年生のときに山崎さんを音楽教室に連れて行きました。そこで歌を習い始めて間もなく、全国童謡コンクールで「七つの子」で審査員賞を受賞。「その受賞をきっかけに、歌うことが特別なことになりました」と山崎さんは振り返ります。
■ピアノを習っていないかったら、今の自分はなかった
中学生のときに変声期を迎えた山崎さんは、クラシックの声楽の先生に「将来、ミュージカルをやりたいのであれば、基礎を勉強した方がいい。絶対にプラスになるからミュージカルをやってみないか」と提案されたと言います。
山崎:その言葉をきっかけに、中学3年から音楽大学の附属高校を受験することに決めました。ただ、そこを受験するにはピアノを弾かなきゃいけないんですよ。だから、中学3年からピアノを始めました。
クリス:中学3年から始めて、受験までの1年間でピアノを練習したと。 山崎:そうですね。ドレミもどこにあるのか分からないような状態でスタートしたので、片手ずつ、隠し芸大会に出るくらいの感じで、受験の日に合わせて1曲をどうにか完成させました。
クリス:その後、めでたく受験に合格されたんですね。
山崎:高校に入ってからが大変でした。まわりは3歳からピアノをやってたりしてたので、僕が演奏する曲は「小学校低学年でやってるよ」みたいな子たちばかりでした、その環境に入ってしまったので大変でした。
クリス:でも、その子たちと一緒に学んだから、歌うことのプラスになったんでしょうね。
山崎:それはありますね。ピアノもある程度は弾けるようになったので。
クリス:ピアノを習ってなかったら、今の自分は違ってましたか。
山崎:違っていましたね。ミュージカルをやるうえで、クラシックの歌い方は体を楽器のように使い、毎日5、6時間トレーニングして作り上げていくので、その期間がなかったら、今は違ったものになっていたと思います。
■震えるほど感動した、あるオペラ歌手の歌声
「1番影響を受けたのはオペラ歌手のルチアーノ・パヴァロッティさん」だと山崎さん。変声期でオーディションに受からず落ち込む日々を過ごしていたときに、先生の自宅の豪華なシアタールームで観たパヴァロッティさんの歌声に衝撃を受けたと話します。
山崎:目の前でパヴァロッティが歌っているかのような環境で聴いたときに、全身に鳥肌が立ちました。それまでクラシックって関係ない世界だと思っていたけど、「こんな声が出る人間がいるんだ」と。しかも、マイクも使わず、フルオーケストラから声が抜けてきて、ものすごく震えて感動しました。それが、クラシックに足を踏み入れてみようと思ったきっかけですね。
■X JAPANのToshIさんとの意外な接点
山崎さんは、最近気になるアーティストはX JAPANのToshIさんだと話します。
山崎:僕の兄がX JAPANが大好きで、髪の毛を赤に染めてツンツンにしてライブに行ってたんですよ。とにかく“X JAPAN命”みたいな感じで「ドラムも習う」とか言い始めて、YOSHIKIモデルのドラムを買って、部屋でドラムをいつも叩いていました。僕はミュージカルが好きなので、当時は「うるさいな」と思っていたんですけど、X JAPANをちゃんと聴いていくと、「ToshIさんが歌う高音の声はどうやって出しているんだろう」と気になりました。
以前、ToshIさんと一緒に出演したラジオ番組で、収録スタジオにあるピアノを見つけた山崎さん。「僕がピアノを弾くのでX JAPANの『Forever Love』を歌っていただけませんか」とToshIさんに提案したそうです。
山崎:それで、一緒に『Forever Love』を歌わせていただいたときに感動して。ToshIさんが「夢はミュージカルを作ることなんだ」って言われて、「ミュージカルを作りたいんですか!」って話になりました。ミュージカルに興味があるということも含めてToshIさんが気になっていますね。
クリス:ToshIさんがミュージカルを作ったら面白いでしょうね。
山崎:絶対、面白いですよ。
その縁がきっかけで、10月13日(土)に東京国際フォーラムで行われる山崎さんのライブイベント『THIS IS IKU』に、ToshIさんがゲスト出演します。
また、山崎さんが主演を務めるミュージカル『モーツァルト!』大阪公演が7月5日から18日まで、愛知公演が8月1日から19日まで行われます(東京公演は6月28日で終了)。また、6月にシングル『Keep in touch』をリリース、7月25日(水)にはオリジナルアルバム『I LAND』をリリースします。ミュージカル俳優だけではなく、シンガーや役者など幅広く活躍する山崎さんの今後に、目が離せません!
番組では他にも、山崎育三郎さんが初めて買ったCDや、日本語訳ミュージカルの苦労話、海外留学の経験、ロンドンで対談したエマ・ワトソンさんとのエピソードなど、たっぷりお話しいただきました。詳しくはradikoでチェックしてみてください!
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【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:土曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
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■ミュージカルの出会いは『アニー』
東京で生まれ、小学生の6年間はずっと野球をやっていたという山崎さん。音楽好きで音楽の教師でもあった母の影響で、家でピアノを弾くなど、幼い頃から音楽が身近な存在でした。
山崎:僕は男だけの4人兄弟なんです。
クリス:兄弟で何番目?
山崎:育三郎なので、3番目です。
クリス:あっ、そうか。
山崎:母の影響で長男は3歳からピアノを、次男は3歳からバイオリンをやっていました。祖母も宝塚歌劇団が好きだったり、母はミュージカルが好きだったりしたので、それらを観に行くことがよくありました。唯一その世界観に感動して興味を持ったのが僕でした。
クリス:それは何歳くらいのとき?
山崎:幼稚園ですね。そのときは子どものミュージカル『アニー』ですね。それを観て、『アニー』のCDを買ってもらって、楽曲を家で歌っていましたね。
その歌声を聴いた山崎さんの母は「この子、歌に才能があるかも」と感じ、小学3年生のときに山崎さんを音楽教室に連れて行きました。そこで歌を習い始めて間もなく、全国童謡コンクールで「七つの子」で審査員賞を受賞。「その受賞をきっかけに、歌うことが特別なことになりました」と山崎さんは振り返ります。
■ピアノを習っていないかったら、今の自分はなかった
中学生のときに変声期を迎えた山崎さんは、クラシックの声楽の先生に「将来、ミュージカルをやりたいのであれば、基礎を勉強した方がいい。絶対にプラスになるからミュージカルをやってみないか」と提案されたと言います。
山崎:その言葉をきっかけに、中学3年から音楽大学の附属高校を受験することに決めました。ただ、そこを受験するにはピアノを弾かなきゃいけないんですよ。だから、中学3年からピアノを始めました。
クリス:中学3年から始めて、受験までの1年間でピアノを練習したと。 山崎:そうですね。ドレミもどこにあるのか分からないような状態でスタートしたので、片手ずつ、隠し芸大会に出るくらいの感じで、受験の日に合わせて1曲をどうにか完成させました。
クリス:その後、めでたく受験に合格されたんですね。
山崎:高校に入ってからが大変でした。まわりは3歳からピアノをやってたりしてたので、僕が演奏する曲は「小学校低学年でやってるよ」みたいな子たちばかりでした、その環境に入ってしまったので大変でした。
クリス:でも、その子たちと一緒に学んだから、歌うことのプラスになったんでしょうね。
山崎:それはありますね。ピアノもある程度は弾けるようになったので。
クリス:ピアノを習ってなかったら、今の自分は違ってましたか。
山崎:違っていましたね。ミュージカルをやるうえで、クラシックの歌い方は体を楽器のように使い、毎日5、6時間トレーニングして作り上げていくので、その期間がなかったら、今は違ったものになっていたと思います。
■震えるほど感動した、あるオペラ歌手の歌声
「1番影響を受けたのはオペラ歌手のルチアーノ・パヴァロッティさん」だと山崎さん。変声期でオーディションに受からず落ち込む日々を過ごしていたときに、先生の自宅の豪華なシアタールームで観たパヴァロッティさんの歌声に衝撃を受けたと話します。
山崎:目の前でパヴァロッティが歌っているかのような環境で聴いたときに、全身に鳥肌が立ちました。それまでクラシックって関係ない世界だと思っていたけど、「こんな声が出る人間がいるんだ」と。しかも、マイクも使わず、フルオーケストラから声が抜けてきて、ものすごく震えて感動しました。それが、クラシックに足を踏み入れてみようと思ったきっかけですね。
■X JAPANのToshIさんとの意外な接点
山崎さんは、最近気になるアーティストはX JAPANのToshIさんだと話します。
山崎:僕の兄がX JAPANが大好きで、髪の毛を赤に染めてツンツンにしてライブに行ってたんですよ。とにかく“X JAPAN命”みたいな感じで「ドラムも習う」とか言い始めて、YOSHIKIモデルのドラムを買って、部屋でドラムをいつも叩いていました。僕はミュージカルが好きなので、当時は「うるさいな」と思っていたんですけど、X JAPANをちゃんと聴いていくと、「ToshIさんが歌う高音の声はどうやって出しているんだろう」と気になりました。
以前、ToshIさんと一緒に出演したラジオ番組で、収録スタジオにあるピアノを見つけた山崎さん。「僕がピアノを弾くのでX JAPANの『Forever Love』を歌っていただけませんか」とToshIさんに提案したそうです。
山崎:それで、一緒に『Forever Love』を歌わせていただいたときに感動して。ToshIさんが「夢はミュージカルを作ることなんだ」って言われて、「ミュージカルを作りたいんですか!」って話になりました。ミュージカルに興味があるということも含めてToshIさんが気になっていますね。
クリス:ToshIさんがミュージカルを作ったら面白いでしょうね。
山崎:絶対、面白いですよ。
その縁がきっかけで、10月13日(土)に東京国際フォーラムで行われる山崎さんのライブイベント『THIS IS IKU』に、ToshIさんがゲスト出演します。
また、山崎さんが主演を務めるミュージカル『モーツァルト!』大阪公演が7月5日から18日まで、愛知公演が8月1日から19日まで行われます(東京公演は6月28日で終了)。また、6月にシングル『Keep in touch』をリリース、7月25日(水)にはオリジナルアルバム『I LAND』をリリースします。ミュージカル俳優だけではなく、シンガーや役者など幅広く活躍する山崎さんの今後に、目が離せません!
番組では他にも、山崎育三郎さんが初めて買ったCDや、日本語訳ミュージカルの苦労話、海外留学の経験、ロンドンで対談したエマ・ワトソンさんとのエピソードなど、たっぷりお話しいただきました。詳しくはradikoでチェックしてみてください!
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【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:土曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/