J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。6月26日(火)のオンエアでは、DAOKOとのコンビでお送りしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていく「FEATURE TOPICS」のコーナー。この週は7月に“完結”するチャットモンチーを特集しています。
6月27日にラストアルバム『誕生』をリリースし、7月21日、22日に地元・徳島で行われる『チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2018 ~みな、おいでなしてよ!~』がラストライブになるチャットモンチー。今回の特集では、メンバーの橋本絵莉子さん(Vo./Gt.)、福岡晃子さん(Ba.)が登場し、自らチャットモンチーについて語ります。
1日目は、チャットモンチーがデビューするまでを振り返りました。2000年に結成されたチャットモンチーは、橋本さん以外、違うメンバーで活動していました。そのライブを見た福岡さんが惚れ込み、高校卒業のタイミングでベースとして加入。その後、福岡さんの通っていた大学で軽音部の先輩だった高橋久美子さんを口説き落とし、高橋さんがドラムとして加入します。2日目となるこの日は、メジャーデビューしてからの「転機」をテーマに語りました。
【1回目】バンド名はノリで決めた? チャットモンチーが自ら振り返る歴史
■メジャーデビューは「ワクワクがすごかった」
3人が揃った1年半後にはメジャー・デビューが決定。2005年、元SUPERCARのいしわたり淳治さんプロデュースによるミニアルバム『chatmonchy has come』でメジャー・デビューを果たしました。しかし、そもそもメジャー・デビューというのがどういうことなのか、いまいちわからなかったそうで……。
橋本:言葉だけがキラキラしてて、一体どういうアクションが、どういうものが降りかかってくるんだろうっていうワクワクがすごかったのを覚えています。
福岡:そう。そしたらなんと一番最初にCDが出るタイミングがデビュー日ということにビックリした(笑)。
橋本:そう、CDがきっかけなんやって思ったよな。
福岡:ビックリした、マジであれは。
橋本:ライブじゃないんや、CDなんや、って。
メジャーの世界では、初めてのこと、知らないことだらけばかりだったそうで、当時はシングルCDを出さなければいけないことや、アルバムを出すための順序など、音楽業界の仕組みをやりながら覚えていったと話します。
福岡:だから最初はシングル曲とかも決めれずに、「今ある曲を全部渡すから、好きなやつをシングルにしてください」みたいな感じで選んでもらってたんですよ、スタッフさんに。その中で『シャングリラ』っていう曲があって。私たちの中ではまったくシングルっていうイメージがなくって。
橋本:どちらかというと飛び道具的な。「え? こんな曲もあるん?」って驚かすようなタイプの曲やと思ってたから。
このシングル『シャングリラ』は大ヒットし、テレビ出演も果たします。今でこそ『シャングリラ』はライブで盛り上がる定番ですが、当時の3人にとっては「切ないタイプの曲」だったそう。当時のチャットモンチーにはあまり明るい曲がなく、悲しい曲が多かったと福岡さんは話しました。
■「もっと明るい顔しなさい」と怒られる
テレビ出演時には、こんなエピソードも。
福岡:『シャングリラ』でテレビに初めて出たときに、あまりにみんな顔が暗いってスタッフさんに怒られて(笑)。「もっと明るい顔しなさい」みたいな。それもけっこう衝撃だったよね。
橋本:それも転機といえば転機で。「そうか、こういう感じの曲っていう捉え方もあるんや」っていう転機で。自分たちの曲がいろんな人たちに聴かれはじめた衝撃っていうのを『シャングリラ』で感じましたね。
『シャングリラ』でブレイクしたチャットモンチー。当時はあまりに忙しかったため記憶があまりないそうですが、アンケートでもらったお客さんの「来てよかった」など嬉しい言葉はしっかりと覚えているそうです。
■ドラム・高橋久美子が脱退「びっくりはせんかったけど…」
メジャー・デビューから様々な転機を乗り越えて、2008年には初の日本武道館ワンマンライブ2デイズを開催。3人で2011年までに出したシングルは10枚、アルバムを4枚リリースします。その後、2011年の9月にドラムの高橋久美子さんの脱退という、とても大きな転機を迎えることになります。
福岡:久美子は作家になりたかったんだよね。
橋本:そうだね。言葉を生業にしていきたいっていう思いが強くなっていって。
福岡:作詞もずっとチャットモンチーでしてくれてて、で、作詞とは別の作品を作りたいっていうのが、脱退前から個展とかもやってたし。それは私たちの目に見えてわかってたので。ドラムも大変そうやったしな。膝もドラムでしんどそうとかもあったので。びっくりはせんかったけど、って感じですね。
橋本:そうね、でも久美子の抜けた穴はめちゃくちゃでかいと思ってたから、それをどう見せていくか、っていうのに繋がっていきます。
そんな大きな転機を乗り越えて、ふたりでの見せ方を考えて前に進んでいくところがチャットモンチーのすごいところ。ふたりになったチャットモンチーはこの後、どうなっていったのでしょうか。
【3回目】ドラム・高橋の脱退に「どうしよう」…“変身”した軌跡をたどる
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていく「FEATURE TOPICS」のコーナー。この週は7月に“完結”するチャットモンチーを特集しています。
6月27日にラストアルバム『誕生』をリリースし、7月21日、22日に地元・徳島で行われる『チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2018 ~みな、おいでなしてよ!~』がラストライブになるチャットモンチー。今回の特集では、メンバーの橋本絵莉子さん(Vo./Gt.)、福岡晃子さん(Ba.)が登場し、自らチャットモンチーについて語ります。
1日目は、チャットモンチーがデビューするまでを振り返りました。2000年に結成されたチャットモンチーは、橋本さん以外、違うメンバーで活動していました。そのライブを見た福岡さんが惚れ込み、高校卒業のタイミングでベースとして加入。その後、福岡さんの通っていた大学で軽音部の先輩だった高橋久美子さんを口説き落とし、高橋さんがドラムとして加入します。2日目となるこの日は、メジャーデビューしてからの「転機」をテーマに語りました。
【1回目】バンド名はノリで決めた? チャットモンチーが自ら振り返る歴史
■メジャーデビューは「ワクワクがすごかった」
3人が揃った1年半後にはメジャー・デビューが決定。2005年、元SUPERCARのいしわたり淳治さんプロデュースによるミニアルバム『chatmonchy has come』でメジャー・デビューを果たしました。しかし、そもそもメジャー・デビューというのがどういうことなのか、いまいちわからなかったそうで……。
橋本:言葉だけがキラキラしてて、一体どういうアクションが、どういうものが降りかかってくるんだろうっていうワクワクがすごかったのを覚えています。
福岡:そう。そしたらなんと一番最初にCDが出るタイミングがデビュー日ということにビックリした(笑)。
橋本:そう、CDがきっかけなんやって思ったよな。
福岡:ビックリした、マジであれは。
橋本:ライブじゃないんや、CDなんや、って。
メジャーの世界では、初めてのこと、知らないことだらけばかりだったそうで、当時はシングルCDを出さなければいけないことや、アルバムを出すための順序など、音楽業界の仕組みをやりながら覚えていったと話します。
福岡:だから最初はシングル曲とかも決めれずに、「今ある曲を全部渡すから、好きなやつをシングルにしてください」みたいな感じで選んでもらってたんですよ、スタッフさんに。その中で『シャングリラ』っていう曲があって。私たちの中ではまったくシングルっていうイメージがなくって。
橋本:どちらかというと飛び道具的な。「え? こんな曲もあるん?」って驚かすようなタイプの曲やと思ってたから。
このシングル『シャングリラ』は大ヒットし、テレビ出演も果たします。今でこそ『シャングリラ』はライブで盛り上がる定番ですが、当時の3人にとっては「切ないタイプの曲」だったそう。当時のチャットモンチーにはあまり明るい曲がなく、悲しい曲が多かったと福岡さんは話しました。
■「もっと明るい顔しなさい」と怒られる
テレビ出演時には、こんなエピソードも。
福岡:『シャングリラ』でテレビに初めて出たときに、あまりにみんな顔が暗いってスタッフさんに怒られて(笑)。「もっと明るい顔しなさい」みたいな。それもけっこう衝撃だったよね。
橋本:それも転機といえば転機で。「そうか、こういう感じの曲っていう捉え方もあるんや」っていう転機で。自分たちの曲がいろんな人たちに聴かれはじめた衝撃っていうのを『シャングリラ』で感じましたね。
『シャングリラ』でブレイクしたチャットモンチー。当時はあまりに忙しかったため記憶があまりないそうですが、アンケートでもらったお客さんの「来てよかった」など嬉しい言葉はしっかりと覚えているそうです。
■ドラム・高橋久美子が脱退「びっくりはせんかったけど…」
メジャー・デビューから様々な転機を乗り越えて、2008年には初の日本武道館ワンマンライブ2デイズを開催。3人で2011年までに出したシングルは10枚、アルバムを4枚リリースします。その後、2011年の9月にドラムの高橋久美子さんの脱退という、とても大きな転機を迎えることになります。
福岡:久美子は作家になりたかったんだよね。
橋本:そうだね。言葉を生業にしていきたいっていう思いが強くなっていって。
福岡:作詞もずっとチャットモンチーでしてくれてて、で、作詞とは別の作品を作りたいっていうのが、脱退前から個展とかもやってたし。それは私たちの目に見えてわかってたので。ドラムも大変そうやったしな。膝もドラムでしんどそうとかもあったので。びっくりはせんかったけど、って感じですね。
橋本:そうね、でも久美子の抜けた穴はめちゃくちゃでかいと思ってたから、それをどう見せていくか、っていうのに繋がっていきます。
そんな大きな転機を乗り越えて、ふたりでの見せ方を考えて前に進んでいくところがチャットモンチーのすごいところ。ふたりになったチャットモンチーはこの後、どうなっていったのでしょうか。
【3回目】ドラム・高橋の脱退に「どうしよう」…“変身”した軌跡をたどる
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/