アート作品が自ら動き出す! チームラボが手がける「ボーダーレス」な美術館 #jwave #FUTURISM813
J-WAVEで放送中の番組『TOPPAN FUTURISM』(ナビゲーター:小川和也・南沢奈央)。6月24日(日)のオンエアでは、チームラボ代表・猪子寿之さんをお迎えし、「デジタルアートがコミュニケーションをする」をテーマにお話いただきました。
■デジタルアートミュージアムオープン
6月21日、東京・お台場にチームラボと森ビル株式会社が共同で運営するデジタルアートミュージアム「 森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」がオープンしました。ここは施設面積およそ1万平方メートルの広さを持つミュージアムで、470台のプロジェクターや520台のコンピューターにより、今までにはなかったような形式のミュージアムとなっています。
猪子:このミュージアムは5つの世界で構成されています。展示作品は他の作品との境界がなく、空間内ではアート作品が自ら動き出し、部屋から出て、他の作品とコミュニケーションを取ります。
小川:作品が能動的に動くようですね。
猪子:そうですね。作品が入れ替わったり、時には作品が混ざり合ったりして、“ボーダーレス”をコンセプトに境界が曖昧なアート群によるひとつの世界を作っています。
なぜチームラボは、“ボーダーレス”をコンセプトに置いたのでしょうか。
猪子:ボーダーレスは、(チームラボが)2001年にアートを作り出したときからのテーマでもあります。2016年に東京はお台場で開催した展覧会「DMM.プラネッツ Art by teamLab」は、自分の身体と世界との境界をなくすというテーマで作りました。本来、世界に境界はなく、それは人間が人為的に作ったもの。都市にいるとあまりに境界だらけで、境界があることが当たり前のように思い込みすぎて生きているように感じます。ほとんどの物事が独立していたり、全く違ったりしていても、連続的に変化しているんですよね。
「境界があるものだ」と思い込みすぎていることを考え直し、解き放たれるような体験にしたい。その思いで作品を制作していると猪子さんは言いつつ、「そんな小難しいことを伝えたいのではなく、単純にチームラボの作品は新しい体験になるんです」と話しました。
猪子:今までの絵画は額縁があって壁などに固定され、フレームという境界が明確にありました。そこから解き放たれていく作品によってひとつの世界ができたときに、今までにないような、楽しくて、美しくて、気持ちいい体験になるんですよね。
さて、これまでのアートとデジタルアートとの違いについて、猪子さんはどのように考えているのでしょうか。
猪子:絵画だと紙やキャンバス、彫刻だと鉄など、今まで人間は表現を物質と結びつけていました。一方、デジタルアートは人間の表現を物質から解放して自由にした作品です。作品が自由になることで、人々は作品を作るだけではなく、作品に参加しやすくなったり、作品が自ら移動したり、自ら変化したり、まるで作品が意思を持っているかのように他の作品とコミュニケーションを取ったり、他の作品に影響を受けたり混ざり合ったりと、デジタルアートによっていろいろな人間の表現が自由になっていくと思います。
展覧会に訪れた人たちが、じっと作品を観るだけではなく、自らが作品の一部になり、自らの影響で作品が変化する、作品に参加し体ごと没入することによって、人間自体もより自由になるのだ、と猪子さんは語りました。
今までとは違った自由なアート作品を、「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」でぜひ体験してみてください!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/futurism/
■デジタルアートミュージアムオープン
6月21日、東京・お台場にチームラボと森ビル株式会社が共同で運営するデジタルアートミュージアム「 森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」がオープンしました。ここは施設面積およそ1万平方メートルの広さを持つミュージアムで、470台のプロジェクターや520台のコンピューターにより、今までにはなかったような形式のミュージアムとなっています。
猪子:このミュージアムは5つの世界で構成されています。展示作品は他の作品との境界がなく、空間内ではアート作品が自ら動き出し、部屋から出て、他の作品とコミュニケーションを取ります。
小川:作品が能動的に動くようですね。
猪子:そうですね。作品が入れ替わったり、時には作品が混ざり合ったりして、“ボーダーレス”をコンセプトに境界が曖昧なアート群によるひとつの世界を作っています。
なぜチームラボは、“ボーダーレス”をコンセプトに置いたのでしょうか。
猪子:ボーダーレスは、(チームラボが)2001年にアートを作り出したときからのテーマでもあります。2016年に東京はお台場で開催した展覧会「DMM.プラネッツ Art by teamLab」は、自分の身体と世界との境界をなくすというテーマで作りました。本来、世界に境界はなく、それは人間が人為的に作ったもの。都市にいるとあまりに境界だらけで、境界があることが当たり前のように思い込みすぎて生きているように感じます。ほとんどの物事が独立していたり、全く違ったりしていても、連続的に変化しているんですよね。
「境界があるものだ」と思い込みすぎていることを考え直し、解き放たれるような体験にしたい。その思いで作品を制作していると猪子さんは言いつつ、「そんな小難しいことを伝えたいのではなく、単純にチームラボの作品は新しい体験になるんです」と話しました。
猪子:今までの絵画は額縁があって壁などに固定され、フレームという境界が明確にありました。そこから解き放たれていく作品によってひとつの世界ができたときに、今までにないような、楽しくて、美しくて、気持ちいい体験になるんですよね。
さて、これまでのアートとデジタルアートとの違いについて、猪子さんはどのように考えているのでしょうか。
猪子:絵画だと紙やキャンバス、彫刻だと鉄など、今まで人間は表現を物質と結びつけていました。一方、デジタルアートは人間の表現を物質から解放して自由にした作品です。作品が自由になることで、人々は作品を作るだけではなく、作品に参加しやすくなったり、作品が自ら移動したり、自ら変化したり、まるで作品が意思を持っているかのように他の作品とコミュニケーションを取ったり、他の作品に影響を受けたり混ざり合ったりと、デジタルアートによっていろいろな人間の表現が自由になっていくと思います。
展覧会に訪れた人たちが、じっと作品を観るだけではなく、自らが作品の一部になり、自らの影響で作品が変化する、作品に参加し体ごと没入することによって、人間自体もより自由になるのだ、と猪子さんは語りました。
今までとは違った自由なアート作品を、「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」でぜひ体験してみてください!
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番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/futurism/