アイドルに求めるのは「性格の良さ」 BiSHのプロデューサー・渡辺淳之介が明かす

J-WAVEで放送中の番組『TRUME TIME AND TIDE』(ナビゲーター:市川紗椰)。6月2日(土)のオンエアでは、アイドルユニット「BiS」や、話題の“楽器を持たないパンクバンド”「BiSH」などの音楽プロデューサー、渡辺淳之介さんをゲストにお迎えしました。


■過激なアイデア…印象的だったのは?

渡辺さんは「BiS」「BiSH」の他、「GANG PARADE」「EMPiRE」という4組のプロデュースを手がけ、さらにクリエイティブディレクターのNIGOさんと「BILLIE IDLE」というグループの共同プロデュースもしています。

渡辺さんがプロデュースするグループは、奇抜なアイデアで注目を集めています。自身で振り返って特に印象に残ったのは、「BiSH」が大阪の道頓堀で行った「船上ゲリラライブ」だそう。

渡辺:当日発表したにもかかわらず、けっこうたくさんの人に集まっていただいて。楽しかったなと。ちょっと自信になりましたね。

市川が衝撃を受けた企画は、手がけるグループの楽曲やメンバーをトレードするもの。こうしたアイデアは、どのくらい“先”を計算しているのでしょうか。

渡辺:思いつきが多いですね。「とりあえず何かやってみよう」と思ったときに、なんとなくマイナス面を考えて。マイナス面が大きければ大きいほど“変われる”可能性が高いので、とりあえずやってみて、そのマイナス面をどうやって潰していくかって考えていた方がけっこう楽だったりする。マイナスがないと変われない。うちの方針は基本的に「スクラップ&スクラップ」で、「ビルド」はない。

アイデアは「真似」も多いとか。例えば「船上ゲリラライブ」は、SEX PISTOLSがテムズ川でライブを行ったことに影響を受けているそうです。


■プロデューサーとしてアイドルに求めるもの

渡辺さんの中のアイドルの定義は、「なんでもやってくれる子たち」。「これをやろうよ」という渡辺さんの提案に、おもしろがって一緒にやってくれることがポイントだそう。では、プロデュースする側としてアイドルに求めていることはどんなことでしょうか?

渡辺:従順さ、あとは性格の良さ。周りの人たちにも、イヤな奴は嫌われちゃうんで。性格が悪くないっていうのが重要事項。アイドルになろうって思ってる奴自体が、ちょっとイヤな奴だと思うんですよ。
市川:そうなんだ。
渡辺:ある意味、なんとなくなんですけど、ちょっと楽して芸能界に入ろうとしてるんですよ、やっぱり。漫画家になる人がアシスタントとかを経ないで、そのままジャンプの大賞獲って、「俺はいきなり連載デビューだ」みたいな感覚を狙ってくるわけですよ、アイドルになりたい子たちって。なので、性格が悪いんで、その中で性格のいいコを基本的に選んでる。貴重な子たちが僕の周りにはいっぱいいると思います(笑)。

現在、4つのグループを手がける渡辺さんですが、今後増えていく予定はあるのでしょうか?

渡辺:本当に飽きっぽい性分なんで、どんどん増やしたくなっちゃうんですけど、やっぱりどんどん薄まっちゃってる気もしているので。腰を据えてやっていきたいと思ってるんですけど、僕はすぐ新しいことを始めたがっちゃうので、たぶん増えてるだろうなって思います。

今後は海外進出も視野に入れているとのことなので、どんなアイデアで進出するのか期待が高まります。渡辺さんのプロデュースするグループ、ぜひ注目してみてください。

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【番組情報】
番組名:『TRUME TIME AND TIDE』
放送日時:土曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/timeandtide/

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