J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)。5月29日(火)のオンエアは、別所が北海道・札幌から出張生放送。番組のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」では、メディアプロデューサーとして活躍する久保俊哉さんをお迎えし、主催する「札幌国際短編映画祭」について伺いました。
2006年に立ち上げ、今年で13回目を迎える「札幌国際短編映画祭」。2018年は10月に開催予定。別所が主催する「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」とは、初期の「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル」時代からの縁。別所も「兄弟映画祭」と公言する、今年の「札幌国際短編映画祭」の状況を訊きました。
久保:3600本以上の作品が、105の国から集まって。僕ら少ない人数でヒーヒー言いながら観ているので、いま一次審査をしている最中です。
別所:応募のあった国には、ナミビアとかセネガル、シリア、モーリシャス、ルワンダなんかもあるそうですね。僕もやってて思うんですけど、日本にいると、ハリウッド映画と邦画と、本当に限られた国の映画しか観られない。こうやって映画祭をやると世界中で色々な映画あるんだって知ることができますよね。
久保:本当に映画が世界の窓だなという、別所さんもいつもおっしゃってますけど、それを実感しますよね。
久保さんは、北海道小樽出身。親の転勤で東京で育ち、後に故郷の北海道で映画祭を立ち上げました。映画祭立ち上げの経緯を伺いました。
久保:日大の芸術学部出身で、8ミリ映画とかラジオドラマとかをとっていて。本当は放送局でやりたかったんですけど、就職難で農業団体に8年いまして、そこからまわりまわって札幌に転勤になったんです。それがきっかけでふるさと意識が芽生えちゃって。住み心地もよくて自分に水があっていて、転職して代理店に入って、代理店で企画をして、そんなことをやっているうちに札幌の可能性とか、東京と両方味わった上で、今のようなところにつながったんです。
別所:札幌の可能性はどのようなところに感じたのでしょうか?
久保:知れば知るほど、海外の目も含めて札幌を見ると、実は大都会で。人口200万というとアメリカでいうと実は5番目に人口が多いんですよ。それをクリエイティブ集団「Tomato」のスティーブ・ベイカーさんに指摘されて、意識が変わってきましたね。 別所:世界の視点で見るというのが大事ですね。日本で見ると「東京からの地方」という感覚になっちゃうけど。
久保:そこから見るとローカルという風になるんですけど、世界から見るとビッグシティなんだと。
札幌ならではの特色を映画祭にはどう活かしているのでしょうか。
久保:多様性を活かしながら、北海道はアイヌの歴史を入れると長い歴史があるんですが、近代の歴史はすごい短くて新しいものを取り入れる。たとえばLGBTの問題は、札幌市は同性婚を認めている先駆的なところがあったり、初音ミクが生まれていたり、新しいことにチャレンジしやすい土地ではあるかなと思います。
別所:24時間以内に1分間の作品を完成させるコンテストもあるんですよね。
久保:「アイアンフィルムメーカーコンテスト」といって、これも若い人にチャレンジしてもらうためのきっかけ作りをしたり、子どもたちのワークショップもやっています。
地方のクリエイターの可能性については「『Tomato』のような一流のクリエイターと接触することで意識が変わるんです。才能のある方は地方にたくさんいるので、刺激を与えるという成功のプロセスは自分の中でも見えています」と語りました。
最後に今後の展望、目標をお聞きしました。
久保:たぶん10年後には「昔は映画って長かったらしいよ」と短いのが当たり前になっているんじゃないかなと(笑)。そういう目標に向かって動いています。クラシック音楽は長かったけど、今のポップス、ロックは短いように。個人的には、どんどん忘れられて切り捨てられてしまうようなところに少しでも流れを作っていけたらと、地域の映像ワークショップなどもやらせていただいています。
「札幌国際短編映画祭」について、気になった方はぜひ公式サイトをご確認ください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
2006年に立ち上げ、今年で13回目を迎える「札幌国際短編映画祭」。2018年は10月に開催予定。別所が主催する「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」とは、初期の「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル」時代からの縁。別所も「兄弟映画祭」と公言する、今年の「札幌国際短編映画祭」の状況を訊きました。
久保:3600本以上の作品が、105の国から集まって。僕ら少ない人数でヒーヒー言いながら観ているので、いま一次審査をしている最中です。
別所:応募のあった国には、ナミビアとかセネガル、シリア、モーリシャス、ルワンダなんかもあるそうですね。僕もやってて思うんですけど、日本にいると、ハリウッド映画と邦画と、本当に限られた国の映画しか観られない。こうやって映画祭をやると世界中で色々な映画あるんだって知ることができますよね。
久保:本当に映画が世界の窓だなという、別所さんもいつもおっしゃってますけど、それを実感しますよね。
久保さんは、北海道小樽出身。親の転勤で東京で育ち、後に故郷の北海道で映画祭を立ち上げました。映画祭立ち上げの経緯を伺いました。
久保:日大の芸術学部出身で、8ミリ映画とかラジオドラマとかをとっていて。本当は放送局でやりたかったんですけど、就職難で農業団体に8年いまして、そこからまわりまわって札幌に転勤になったんです。それがきっかけでふるさと意識が芽生えちゃって。住み心地もよくて自分に水があっていて、転職して代理店に入って、代理店で企画をして、そんなことをやっているうちに札幌の可能性とか、東京と両方味わった上で、今のようなところにつながったんです。
別所:札幌の可能性はどのようなところに感じたのでしょうか?
久保:知れば知るほど、海外の目も含めて札幌を見ると、実は大都会で。人口200万というとアメリカでいうと実は5番目に人口が多いんですよ。それをクリエイティブ集団「Tomato」のスティーブ・ベイカーさんに指摘されて、意識が変わってきましたね。 別所:世界の視点で見るというのが大事ですね。日本で見ると「東京からの地方」という感覚になっちゃうけど。
久保:そこから見るとローカルという風になるんですけど、世界から見るとビッグシティなんだと。
札幌ならではの特色を映画祭にはどう活かしているのでしょうか。
久保:多様性を活かしながら、北海道はアイヌの歴史を入れると長い歴史があるんですが、近代の歴史はすごい短くて新しいものを取り入れる。たとえばLGBTの問題は、札幌市は同性婚を認めている先駆的なところがあったり、初音ミクが生まれていたり、新しいことにチャレンジしやすい土地ではあるかなと思います。
別所:24時間以内に1分間の作品を完成させるコンテストもあるんですよね。
久保:「アイアンフィルムメーカーコンテスト」といって、これも若い人にチャレンジしてもらうためのきっかけ作りをしたり、子どもたちのワークショップもやっています。
地方のクリエイターの可能性については「『Tomato』のような一流のクリエイターと接触することで意識が変わるんです。才能のある方は地方にたくさんいるので、刺激を与えるという成功のプロセスは自分の中でも見えています」と語りました。
最後に今後の展望、目標をお聞きしました。
久保:たぶん10年後には「昔は映画って長かったらしいよ」と短いのが当たり前になっているんじゃないかなと(笑)。そういう目標に向かって動いています。クラシック音楽は長かったけど、今のポップス、ロックは短いように。個人的には、どんどん忘れられて切り捨てられてしまうようなところに少しでも流れを作っていけたらと、地域の映像ワークショップなどもやらせていただいています。
「札幌国際短編映画祭」について、気になった方はぜひ公式サイトをご確認ください。
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番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
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