透明なノンアルビールも!次々に登場する透明飲料、なぜ人気に?

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「BEHIND THE SCENE」。5月22日(火)は、ドリンクメーカー各社がこぞって販売している透明飲料の商品開発の舞台裏に迫りました。


■仕事中でもビール気分が楽しめる!

コーヒーなのに透明、コーラなのに透明、オレンジジュースなのに透明、などコンビニのドリンクコーナーでも増えた透明飲料。さらに6月には透明なノンアルコールビールテイスト飲料「オールフリー オールタイム」が発売されます。開発担当のサントリービール株式会社ブランド戦略部、大津 亮さんにお話を伺いました。

透明で、ペットボトルに入っている「オールフリー オールタイム」。380mlと少し小さめですが、ボトルの高さはビールの500ml缶の高さにあわせています。なぜ透明で、ペットボトルに入ったノンアルコールビールを開発したのか訊きました。

大津:ノンアルコールビールを飲む場面を広げていきたいと思っていたのと、ちょうど社内で「缶ではなくペットボトルで商品化できないか」というテーマが持ち上がったので、これはいいチャンスと思い、やってみようと思ったのが開発のきっかけです。

透明飲料にするコンセプトは途中から出てきたそうです。

大津:ペットボトルだと、実際、中に入ってる液体が見えると思うんですけど、そこに通常のビールの色を入れたときに、「人目が気になって飲める場所が限られる」というお客さんの反応がありました。仕事中だったり、さまざまなシーンで気兼ねなく飲んで貰うために、透明にすることが一つのブレイクスルーになると考えて途中で透明になりました。

「仕事中にビール的な飲料が飲みたい」というニーズよりも、ちょっとした合間に、手軽にしっかりリフレッシュしたいというニーズの強まりに応えたそうです。


■透明飲料、なぜ人気?

そもそも透明飲料の人気の秘密はどこにあるのでしょうか?

大津:いろいろな人にお話を聞いたところ、たとえば仕事中でオンのモードになっているときに、色のついたジュース的なものを飲んでいると「オンモードなのに気分が和らぎすぎている」とか、「周りから『あの人は仕事をちゃんとしているのかな』と見られるのが気になる」という声がありました。デスクの上にペットボトルがあるというのは当たり前になってきているので、「透明だけど味がある」という物珍しさがウケて、結果的に“周囲の人を気にせずに飲みたい”という潜在的な不満を解決したのかなと思っています。

サントリービールでは、夏場の来客にお茶の代わりに出すノンアルコールビールが好評で、初対面の人でも場が和らぐ効果もあるといいます。しかし、透明なノンアルコールビールを開発するにあたって、社内での最初の反応は決してよかったわけではないそうです。どのように説得したのでしょうか。

大津:試作品を作ってお客さまに話すと、目の輝きが違うというか、「こういう商品ほしかったんです」という反応が実際あって、それは「これで日中もビール味を飲める」というよりは「日常の中でリフレッシュするのにピッタリ」と思う方が多い。炭酸水が「健康的でリフレッシュできる」と今伸びていますが、炭酸水は刺激はあるけど味はない。これは炭酸みたいな刺激もありながらおいしさもある、でも甘くない、と「今までなかったけどこれはピッタリ」という声が非常に強いという印象がありました。それを、社内でも「こんなに評判なんです」と、諦めずに……わりと愚直なプレースタイルで推めました(笑)。

6月19日にコンビニ限定で発売がスタートする「オールフリー オールタイム」。ビールの棚に並ぶそうです。大津さんは「ノンアルコールビールテイスト飲料というカテゴリーのイメージを変えられないかなと思って、ビール的なものというよりも、大人が一番リフレッシュできる炭酸飲料という認識に変えていければなと。売り場もお酒の棚だと大人しか買わないので、そこも強みにしていけるようにしたいです」と語っていました。

ラベルを剥がすとエンボス加工でメッセージが見えるなど遊び心もあるそう。発売されたら、ぜひ手に取ってみてください!

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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