川田十夢が提唱する未来のコントとは?「100年後ウケるのですべっても大丈夫」

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。5月16日(水)のオンエアでは、開発者、AR三兄弟の川田十夢さんをお迎えして、間もなく開催される未来のお笑い公演「テクノコント」について伺いました。

髪の毛がさっぱりした川田さん。理由を訊くと「葉加瀬太郎さんと言われるのが嬉しかったんですけど、このままだと葉加瀬さんを超えることはできないと思い一旦離れることにしました(笑)」とのこと。早速、新たなプロジェクトとして5月25日(金)、26日(土)に開催される「テクノコント」について訊きました。

正式名を『テクノコントvol.1 メロー・イエロー・マジック・オーケストラ mellow Yellow Magic Orchestra』と題された公演。原案・企画を川田さんが担当しています。

川田:本当に画期的なことをやっていて、未来の落語とか、スマートスピーカーも流行ってますし、そういうのはやがて当たり前になって、そのあとにどんな世界が広がるかをやっていたり。テクノロジーが当たり前になったあとの笑いをやっています。
クリス:笑いにテクノロジーって入ってなかったんだなということも、思いますね。
川田:実験的なことは何度かやっているんですよね。5年前くらいに僕はコントを書いていて、そのときはドローンがそんなに流行ってなかったんですけど、ドローンで『東京ラブストーリー』を演じるとか『ビー・バップ・ハイスクール』の登場人物がグーグル・グラスをかけてるとか。「てめえコノヤロー」って凄いイキってくるけど「ok glass」とグラスには優しく話しかけるコントとかをやっていたんですけど。
クリス:舞台を観に行ったらステージ上で誰かと誰かがコントするんですか? 川田さんがコントするんです?
川田:僕は映像卓にいて、芸人さんが出演されます。
クリス:テクノロジーはどのように絡んでくるんですか?
川田:登場人物だったり、登場人物が使うものだったり、「未来のミュージアムに未来のお客さんが来たらどんな体験をするか」というのをやっているんですけど、未来のミュージアムは小型化していて、その中に入っていくみたいな……何言っているのかわからないと思うんですけど。VRは今、フルダイブでゴーグルで目隠しするみたいに着けますけど、どっかで現実を残しながら没入していくみたいなことになっていくんですけど、それをいち早くコントにしてみたんです。
クリス:へえ、40年くらい先になったら理解できるのかな……。
川田:これはみてもらうと理解できると思います。
クリス:体験することがそうなんだろうな。
川田:「笑う」ってどっかでわかっていないと笑えないんですよね。先に笑ってしまったほうが近道だと思うんですよね。
クリス:未来の笑いを考えるというのは、現代人に対しての脚本なわけですよね。
川田:現代ですべっても大丈夫かなと思って、「100年後ウケます」「100年後の笑いです」という風に言おうかなと(笑)。

小さなコント10本で構成されている「テクノコント」。川田さんはこのコントで次の時代をみせたいと明かしました。

川田:何となくYMOがやってきたことを追体験しているなと思うことがあって。YMOはその前もミュージシャンとしてすごかったんですけど、打ち込みの音を通過することでグルーブ感を次の転換位置に持っていったというか。そういうシフトをやってみたい。テクノロジーとアートだけが今は結びついていて、芸能とは結びついてないと思って。舞台の上だけでなく本当に現実でやがてやっていくことを先に舞台でみせているので、美術館とか博物館はたぶんこうなりますね。

『テクノコントvol.1 メロー・イエロー・マジック・オーケストラ mellow Yellow Magic Orchestra』は渋谷のユーロライブで開催。5月25日(金)、26日(土)の2日間で計3回公演となっています。また川田十夢さんのJ-WAVEの番組『INNOVATION WORLD』は毎週金曜22時から放送中です。こちらもぜひチェックしてみてください!

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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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