J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。5月14日(月)のオンエアでは、数多くのイベントを手がけるクリエイティブディレクター、小橋賢児さんが登場。総合プロデュースをつとめる未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND」について伺いました。
■現在の仕事に至るまでの経緯
小橋さんは8歳から子役としてキャリアを開始、ドラマ『人間・失格』や『ちゅらさん』、映画『スワロウテイル』などに出演。その後、2007年にアメリカに渡り、帰国後は俳優、映画監督、イベントプロデューサーなど幅広い分野で活躍しています。まずは現在のお仕事に至るまでの経緯を訊きました。
小橋:27歳のときに俳優を休業してアメリカ留学している中で、イベントとかにも出会って。世界中のイベントをまわって、イベントは様々な境遇の人が同じ空間に集まって、気づきのきっかけになるような場になって素晴らしいと思い、日本に戻って色々チャレンジしたんですけど上手くいかなくて。30歳を前に倒れちゃったんですけど、それを治そうと奮起したときに、自分の誕生日をイベント化したことから、そのイベントが人を呼ぶようになって、「ウチの会社のイベントのPRをやってくれませんか」って声をかけられるようになり、気付いたらイベントプロデューサーになっていたんです。
その当時は20代最後にして、仕事もないし、色々チャレンジするけどお金もないし、結構悩んだ時期だったと言います。
小橋:海外に行ってこれからもう一回と思ったのに悩んで、何も無くなって、倒れたからこそというのもおかしいですが……。
クリス:じゃあイベントプロデューサーになろうとは思ってなかったんですか?
小橋:思ってなかったです。ゼロからスタートしたときに逆に晴れ晴れしかったんですけど。何もないから大きな目標を持つよりも、一つ一つの出会いを大事に自分ができることをやっていこうと紡いでいったら、気付いたら大きくなっていたんです。中学生のとき、岩井俊二監督の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』で花火を眺めていた少年が、20年後に花火をあげるという(笑)。
■未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND」
そんな小橋さんが総合プロデュースを手がける、未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND 2018」が、5月26日(土)にお台場海浜公園で開催されます。今回が2回目の開催になりますが、どのような内容なのでしょうか?
小橋:1万2000発以上の花火が上がるんですけど、僕は今の伝統といわれている花火を未来へ継承したいし、もっと世界に広めたいと思っているので。花火はあるだけで美しいですけど、今できる技術と才能を集めてもっとアップデートしたいなと思った中に「未来型」があって。たとえばですけど砂浜に300台以上のスピーカーを配置して、全部自分の周りを取り囲むように立体音響ができあがる3Dサウンドができるんですね。音だけで鳥が舞っていったり、その先に花火が上がるような、見えないものを見させる技術を空間で作り出す。それと、花火と自分たちの間にファィヤーパフォーマーとかウォーターパフォーマーとか、海のほうから浮いてくるようなパフォーマンスだったり、火を使ったパフォーマーが総勢100名以上いるような花火とショーパフォーマンスが融合したようなエンターテイメントです。
さらにものの見方を変える試みとして、砂浜にベッドを置いて寝転びながら花火を楽しめる限定シートや、花火が一番美しく見える角度に設定したペアシート、家族や友人と観覧できるグループシート、ディナーを楽しめるシートも用意しています。(現在、全シートのチケットが完売)
小橋さんが花火をプロデュースするきっかけは、クリエイティブディレクターを務めるフェス「Ultra Japan」のエンディングに花火を上げたいと言ったことから。そこから150年以上続く花火の老舗、丸玉屋小勝煙火店との出会いがあったと言います。
小橋:当時「伝統を守る」と世の中でいわれていたときに、「伝統をただ守るだけでいいのか」と。その伝統を作り出した当時は、ものすごい熱量でクリエーションしてイノベーションしたからその当時の人が全身毛穴が開くような体験をして、「後世まで残したい」という熱い思いが今にきたんじゃないかと。それを汲み取るのであれば、現代の人たちのテクノロジーや才能を集めて未来に紡いでいかなければならないという思いで、進化させたいと思ったんですよね。今の人たちにも、当時の人と同じように毛穴を開いてもらいたいと。あと、無料の花火イベントが軒並み潰れていって、花火師さんが「これから有料イベントしか残っていけないんですよ」と言っていたんですよ。昔は新聞の広告などでスポンサードがあったのが、今はなかなかないと。でも僕の中での違和感は、「今まで無料で見ていた同じものがいきなりお金をとられたら、お客さんも納得いかないよね」というところで、お金を払っても見るに耐えうるものにアップデートしなければ、本質的に花火はなくなっちゃうと思ったんです。
「花火自体は色々な場所で無料で見られるんですけど、『STAR ISLAND』の中は特別な体験ができて、この体験が世界の人たちに繋がればいいなと思っています」と熱く語っていた小橋さん。「STAR ISLAND」のあとは9月に「Ultra Japan」を控えています。小橋さんの今後の活躍にも注目ですね!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/
■現在の仕事に至るまでの経緯
小橋さんは8歳から子役としてキャリアを開始、ドラマ『人間・失格』や『ちゅらさん』、映画『スワロウテイル』などに出演。その後、2007年にアメリカに渡り、帰国後は俳優、映画監督、イベントプロデューサーなど幅広い分野で活躍しています。まずは現在のお仕事に至るまでの経緯を訊きました。
小橋:27歳のときに俳優を休業してアメリカ留学している中で、イベントとかにも出会って。世界中のイベントをまわって、イベントは様々な境遇の人が同じ空間に集まって、気づきのきっかけになるような場になって素晴らしいと思い、日本に戻って色々チャレンジしたんですけど上手くいかなくて。30歳を前に倒れちゃったんですけど、それを治そうと奮起したときに、自分の誕生日をイベント化したことから、そのイベントが人を呼ぶようになって、「ウチの会社のイベントのPRをやってくれませんか」って声をかけられるようになり、気付いたらイベントプロデューサーになっていたんです。
その当時は20代最後にして、仕事もないし、色々チャレンジするけどお金もないし、結構悩んだ時期だったと言います。
小橋:海外に行ってこれからもう一回と思ったのに悩んで、何も無くなって、倒れたからこそというのもおかしいですが……。
クリス:じゃあイベントプロデューサーになろうとは思ってなかったんですか?
小橋:思ってなかったです。ゼロからスタートしたときに逆に晴れ晴れしかったんですけど。何もないから大きな目標を持つよりも、一つ一つの出会いを大事に自分ができることをやっていこうと紡いでいったら、気付いたら大きくなっていたんです。中学生のとき、岩井俊二監督の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』で花火を眺めていた少年が、20年後に花火をあげるという(笑)。
■未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND」
そんな小橋さんが総合プロデュースを手がける、未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND 2018」が、5月26日(土)にお台場海浜公園で開催されます。今回が2回目の開催になりますが、どのような内容なのでしょうか?
小橋:1万2000発以上の花火が上がるんですけど、僕は今の伝統といわれている花火を未来へ継承したいし、もっと世界に広めたいと思っているので。花火はあるだけで美しいですけど、今できる技術と才能を集めてもっとアップデートしたいなと思った中に「未来型」があって。たとえばですけど砂浜に300台以上のスピーカーを配置して、全部自分の周りを取り囲むように立体音響ができあがる3Dサウンドができるんですね。音だけで鳥が舞っていったり、その先に花火が上がるような、見えないものを見させる技術を空間で作り出す。それと、花火と自分たちの間にファィヤーパフォーマーとかウォーターパフォーマーとか、海のほうから浮いてくるようなパフォーマンスだったり、火を使ったパフォーマーが総勢100名以上いるような花火とショーパフォーマンスが融合したようなエンターテイメントです。
さらにものの見方を変える試みとして、砂浜にベッドを置いて寝転びながら花火を楽しめる限定シートや、花火が一番美しく見える角度に設定したペアシート、家族や友人と観覧できるグループシート、ディナーを楽しめるシートも用意しています。(現在、全シートのチケットが完売)
小橋さんが花火をプロデュースするきっかけは、クリエイティブディレクターを務めるフェス「Ultra Japan」のエンディングに花火を上げたいと言ったことから。そこから150年以上続く花火の老舗、丸玉屋小勝煙火店との出会いがあったと言います。
小橋:当時「伝統を守る」と世の中でいわれていたときに、「伝統をただ守るだけでいいのか」と。その伝統を作り出した当時は、ものすごい熱量でクリエーションしてイノベーションしたからその当時の人が全身毛穴が開くような体験をして、「後世まで残したい」という熱い思いが今にきたんじゃないかと。それを汲み取るのであれば、現代の人たちのテクノロジーや才能を集めて未来に紡いでいかなければならないという思いで、進化させたいと思ったんですよね。今の人たちにも、当時の人と同じように毛穴を開いてもらいたいと。あと、無料の花火イベントが軒並み潰れていって、花火師さんが「これから有料イベントしか残っていけないんですよ」と言っていたんですよ。昔は新聞の広告などでスポンサードがあったのが、今はなかなかないと。でも僕の中での違和感は、「今まで無料で見ていた同じものがいきなりお金をとられたら、お客さんも納得いかないよね」というところで、お金を払っても見るに耐えうるものにアップデートしなければ、本質的に花火はなくなっちゃうと思ったんです。
「花火自体は色々な場所で無料で見られるんですけど、『STAR ISLAND』の中は特別な体験ができて、この体験が世界の人たちに繋がればいいなと思っています」と熱く語っていた小橋さん。「STAR ISLAND」のあとは9月に「Ultra Japan」を控えています。小橋さんの今後の活躍にも注目ですね!
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/