J-WAVEで放送中の番組『BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE』(ナビゲーター:ピストン西沢・松嶋初音)。5月13日(日)のオンエアでは、「SUPER GT 2018」第2戦、GT300クラスで優勝したドライバーの高木真一さんをゲストにお迎えしました。
1997、8年頃にGTデビュー、20年以上のキャリアを持つ高木さん。まずはレーシングドライバーになった理由とGTでのキャリアについて訊きました。
高木:兄がいて、先に車の免許を取るじゃないですか。山口県出身なんですけど、当時あったMINEサーキット(現在マツダのテストコース)が近かったので、兄に連れて行ってもらって鈴木亜久里さんが走っているグループAとかをしがみついて見ていたんですよ。今や監督ですけど。
西沢:ARTAのチームに在籍してからも長いですよね?
高木:18年目になりますかね。GTレースほとんどレースさせてもらっています。
西沢:今、最多勝になったそうで。GT何勝ですか?
高木:19勝かな? 新田守男と同点みたいなことを言われて。「僕の師匠、新田守男選手が悲しむのでもうこれ以上優勝できません」と言っていたにも関わらず、今回やっちまいました(笑)。
西沢は「レースというのは人間のスポーツ。機械のスポーツと思われているけれど、人間vs人間の要素が大きい」と語ります。1スティント1時間前後運転し続けるGTレースの場合、ドライバー同士の性格もレースの大きな要素になるとか。
高木:長年やっているんで「この人だと安全だな」とか「危ないから締める所は締めておかないと」とか人によって違います。人というよりは争っているライバルがどんどん変わっていくと、そのライバルに合わせてラインを変えたり、レースも合わせないといけない。
西沢:誰が乗っているかは無線とかで聞いているの?
高木:もちろん聞いてますし、GTだと赤と青のLEDのランプがあるので、Aドライバー、Bドライバーはわかるので。
西沢:グリット表をみて、どの人か覚えているんだ。
高木:ある程度はチェックして戦う感じですね。
またこんな苦労もあるそうです。
高木:GT500とGT300、500馬力と300馬力の車が一緒に走るレースは、500の車が後ろからどんどん来る。それがどっちから抜いてくるかをバックミラーで常にみてないといけないし、特にARTAは500と300が一緒に出ているので、もう一台の500の車が来たら、必要以上に避けないと、気をつかうので。
西沢:同士討ちはないの、今まで?
高木:今まではないですね、さすがに(笑)。一回やってもいいかと思いますけど、亜久里さんが怒ると思います(笑)。
スーパーGTでは勝つと「ウェイト」と呼ばれるおもりが積まれるルールとなっているそうです。
西沢:重くなると車はどうなるんですか?
高木:まずロールが増えるのでタイヤに負担がかかってしまうんですよね。ブレーキにも負担がかかります。
西沢:ブレーキ競争になると負けるね。それに伴ってコーナーから曲がって出てくるスピードも落ちるから、まっすぐも遅くなるよね。
高木:なんにもよくないですよ。ポイントにつき2キロ積むので、減ることはないです。ただ最終戦の前に半分になります。たとえば50キロだとしたら、最終戦のひとつ前のレースは25キロ、最終戦は0キロになります。
西沢:ということでいくと、最初のうちに速かった車というのが最後のほうも速いんだよ。途中の3~6戦くらいはつらいけど、最後の2戦くらいは、そもそもの速い車が良くなってくる。シーズンを通していくと、1、2戦目でトップ3にいる車じゃないとシーズンは勝てない。
オンエアでは他にも、500クラスの荒々しい外国人ドライバーを抜かせる技術やレース戦略についてなど、ドライバーならではの視点からみたGTレースのお話を伺いました。シーズン序盤で勝利し、シリーズチャンピオンを目指す高木さん。今後のレースにも注目です!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE』
放送日時:日曜 19時-19時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/drivetothefuture/
1997、8年頃にGTデビュー、20年以上のキャリアを持つ高木さん。まずはレーシングドライバーになった理由とGTでのキャリアについて訊きました。
高木:兄がいて、先に車の免許を取るじゃないですか。山口県出身なんですけど、当時あったMINEサーキット(現在マツダのテストコース)が近かったので、兄に連れて行ってもらって鈴木亜久里さんが走っているグループAとかをしがみついて見ていたんですよ。今や監督ですけど。
西沢:ARTAのチームに在籍してからも長いですよね?
高木:18年目になりますかね。GTレースほとんどレースさせてもらっています。
西沢:今、最多勝になったそうで。GT何勝ですか?
高木:19勝かな? 新田守男と同点みたいなことを言われて。「僕の師匠、新田守男選手が悲しむのでもうこれ以上優勝できません」と言っていたにも関わらず、今回やっちまいました(笑)。
西沢は「レースというのは人間のスポーツ。機械のスポーツと思われているけれど、人間vs人間の要素が大きい」と語ります。1スティント1時間前後運転し続けるGTレースの場合、ドライバー同士の性格もレースの大きな要素になるとか。
高木:長年やっているんで「この人だと安全だな」とか「危ないから締める所は締めておかないと」とか人によって違います。人というよりは争っているライバルがどんどん変わっていくと、そのライバルに合わせてラインを変えたり、レースも合わせないといけない。
西沢:誰が乗っているかは無線とかで聞いているの?
高木:もちろん聞いてますし、GTだと赤と青のLEDのランプがあるので、Aドライバー、Bドライバーはわかるので。
西沢:グリット表をみて、どの人か覚えているんだ。
高木:ある程度はチェックして戦う感じですね。
またこんな苦労もあるそうです。
高木:GT500とGT300、500馬力と300馬力の車が一緒に走るレースは、500の車が後ろからどんどん来る。それがどっちから抜いてくるかをバックミラーで常にみてないといけないし、特にARTAは500と300が一緒に出ているので、もう一台の500の車が来たら、必要以上に避けないと、気をつかうので。
西沢:同士討ちはないの、今まで?
高木:今まではないですね、さすがに(笑)。一回やってもいいかと思いますけど、亜久里さんが怒ると思います(笑)。
スーパーGTでは勝つと「ウェイト」と呼ばれるおもりが積まれるルールとなっているそうです。
西沢:重くなると車はどうなるんですか?
高木:まずロールが増えるのでタイヤに負担がかかってしまうんですよね。ブレーキにも負担がかかります。
西沢:ブレーキ競争になると負けるね。それに伴ってコーナーから曲がって出てくるスピードも落ちるから、まっすぐも遅くなるよね。
高木:なんにもよくないですよ。ポイントにつき2キロ積むので、減ることはないです。ただ最終戦の前に半分になります。たとえば50キロだとしたら、最終戦のひとつ前のレースは25キロ、最終戦は0キロになります。
西沢:ということでいくと、最初のうちに速かった車というのが最後のほうも速いんだよ。途中の3~6戦くらいはつらいけど、最後の2戦くらいは、そもそもの速い車が良くなってくる。シーズンを通していくと、1、2戦目でトップ3にいる車じゃないとシーズンは勝てない。
オンエアでは他にも、500クラスの荒々しい外国人ドライバーを抜かせる技術やレース戦略についてなど、ドライバーならではの視点からみたGTレースのお話を伺いました。シーズン序盤で勝利し、シリーズチャンピオンを目指す高木さん。今後のレースにも注目です!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE』
放送日時:日曜 19時-19時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/drivetothefuture/