J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。4月14日(土)のオンエアでは、いま注目の5人組バンドyahyel・池貝 峻さん(Vo.)をゲストにお迎えし、yahyelや音楽についてお話を伺いました。
■yahyel結成までの道のり
池貝さんにとってyahyelは初めて組んだバンドです。昔からソングライターに憧れており、感情表現のひとつとして曲を書いていたという池貝さんは、バンドを組むまではひとりで自宅録音(宅録)をしていたと言います。宅録時代を経てスウェーデン留学したときの様子を以下のように語ります。
池貝:宅録みたいなものに、ひとつ終わりが見えたというか。内に内にいってても、自分が知ってるとこだけで音楽を発表してても、微妙だなって思いだして。
スウェーデンではクラブで音楽を聴き、「外に向けた怒りの発散をしたい」と思い、大学時代からの友人でyahyelメンバー・篠田ミルさん(Sampling, Cho)に、バンドの話を持ちかけました。そこから篠田さんがメンバーを集め、現在のyahyelになりました。
■心境に変化が…
そんなyahyelは、日本のヒットチャートにターゲットを絞らず、ネットを介して世界中のリスナーに向けて音楽を発信するスタイルで活動を行なっています。しかし、「最初は距離感があった」と池貝さんは振り返ります。それは一体どういう意味なのでしょうか?
池貝:ファーストのときって、「聴いてくれればいいや」みたいなところがあって。こういう言い方するとすごく横柄な言い方になるんですけど、ちゃんとオーディエンスを信頼してなかったというか。「どうなるんだろう?」っていう感じだったんですよ。
当初はそうした部分があったものの、最近は「ちゃんと聴いてもらわないと意味ないなって思うようになりました」と、心境の変化を明かしました。
■Mount Kimbieの言葉で覚悟を決める
yahyelは昨年、「ポスト・ダブステップ」の重鎮として知られる、ロンドンのユニット・Mount Kimbie(マウント・キンビー)と共に、ジャパンツアーを行ないました。
池貝:僕がセカンドアルバムを書いている最中で。yahyelを、すごく皮肉とかトゲトゲした気持ちで始めたところもあって、そのファーストがなんとなく「オシャレだよね」みたいな感じで回収されちゃって。「海外っぽい、日本人っぽくない音だよね」とか。「それを壊したかったから音楽活動を始めたのに」みたいなところで終わってる状況があって、「yahyelってなんだっけ」って思っていました。
池貝:僕は自分の性格上、東京という街にすごいコンプレックスがあって。ぜんぜん人は言いたいことを言わないし。たとえば、Mount Kimbieっていうアーティストが日本に来て、これだけお客を呼べるのも、要するに「海外のものは全部いい」みたいな、日本のアジアンコンプレックスがあるんだよ、みたいな話を彼らにしたときに、「そうなんだー」とかじゃなくて、「いや、わかってるよ」って言ったんですよ。
Mount Kimbieのふたりは、ずっと他のアーティストと比べられてきて、イギリス音楽のステレオタイプとも闘ってきているため、「君の気持ちはすごくよくわかる」と言われたそう。そのとき、彼らに言われた言葉がとても印象的だったそう。
池貝:「気持ちはわかるけど、それを君は変えることができるのか?」って。「それをどこかのタイミングで、絶対に水に流さないといけないときが来ると思うよ」って言われて。それでなんか助けられたんですね。
池貝さんは「自分たちがどういう意図を持っていたとしても、自分たちの手を離れた瞬間から、自分たちのものではなくなる。その帰属の部分は変えられないため、それを背負っていくのも含めてアーティストなんだという覚悟が決まった」と語りました。
今年3月にリリースされたセカンドアルバム『Human』には、その覚悟がしっかりと打ち出されています。ぜひチェックしてみてください。
次回4月21日(土)の放送では、仮面ライダーシリーズでブレイクし、ミュージカル『テニスの王子様』、映画『新宿スワンII』など、多方面で活躍する俳優・桐山 漣さんが登場。実はミュージシャンになりたかったと言う、ベースプレイヤーでもある桐山さんが、クリス・ペプラーと音楽談義を繰り広げます。お楽しみに。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:土曜18時-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
■yahyel結成までの道のり
池貝さんにとってyahyelは初めて組んだバンドです。昔からソングライターに憧れており、感情表現のひとつとして曲を書いていたという池貝さんは、バンドを組むまではひとりで自宅録音(宅録)をしていたと言います。宅録時代を経てスウェーデン留学したときの様子を以下のように語ります。
池貝:宅録みたいなものに、ひとつ終わりが見えたというか。内に内にいってても、自分が知ってるとこだけで音楽を発表してても、微妙だなって思いだして。
スウェーデンではクラブで音楽を聴き、「外に向けた怒りの発散をしたい」と思い、大学時代からの友人でyahyelメンバー・篠田ミルさん(Sampling, Cho)に、バンドの話を持ちかけました。そこから篠田さんがメンバーを集め、現在のyahyelになりました。
■心境に変化が…
そんなyahyelは、日本のヒットチャートにターゲットを絞らず、ネットを介して世界中のリスナーに向けて音楽を発信するスタイルで活動を行なっています。しかし、「最初は距離感があった」と池貝さんは振り返ります。それは一体どういう意味なのでしょうか?
池貝:ファーストのときって、「聴いてくれればいいや」みたいなところがあって。こういう言い方するとすごく横柄な言い方になるんですけど、ちゃんとオーディエンスを信頼してなかったというか。「どうなるんだろう?」っていう感じだったんですよ。
当初はそうした部分があったものの、最近は「ちゃんと聴いてもらわないと意味ないなって思うようになりました」と、心境の変化を明かしました。
■Mount Kimbieの言葉で覚悟を決める
yahyelは昨年、「ポスト・ダブステップ」の重鎮として知られる、ロンドンのユニット・Mount Kimbie(マウント・キンビー)と共に、ジャパンツアーを行ないました。
池貝:僕がセカンドアルバムを書いている最中で。yahyelを、すごく皮肉とかトゲトゲした気持ちで始めたところもあって、そのファーストがなんとなく「オシャレだよね」みたいな感じで回収されちゃって。「海外っぽい、日本人っぽくない音だよね」とか。「それを壊したかったから音楽活動を始めたのに」みたいなところで終わってる状況があって、「yahyelってなんだっけ」って思っていました。
池貝:僕は自分の性格上、東京という街にすごいコンプレックスがあって。ぜんぜん人は言いたいことを言わないし。たとえば、Mount Kimbieっていうアーティストが日本に来て、これだけお客を呼べるのも、要するに「海外のものは全部いい」みたいな、日本のアジアンコンプレックスがあるんだよ、みたいな話を彼らにしたときに、「そうなんだー」とかじゃなくて、「いや、わかってるよ」って言ったんですよ。
Mount Kimbieのふたりは、ずっと他のアーティストと比べられてきて、イギリス音楽のステレオタイプとも闘ってきているため、「君の気持ちはすごくよくわかる」と言われたそう。そのとき、彼らに言われた言葉がとても印象的だったそう。
池貝:「気持ちはわかるけど、それを君は変えることができるのか?」って。「それをどこかのタイミングで、絶対に水に流さないといけないときが来ると思うよ」って言われて。それでなんか助けられたんですね。
池貝さんは「自分たちがどういう意図を持っていたとしても、自分たちの手を離れた瞬間から、自分たちのものではなくなる。その帰属の部分は変えられないため、それを背負っていくのも含めてアーティストなんだという覚悟が決まった」と語りました。
今年3月にリリースされたセカンドアルバム『Human』には、その覚悟がしっかりと打ち出されています。ぜひチェックしてみてください。
次回4月21日(土)の放送では、仮面ライダーシリーズでブレイクし、ミュージカル『テニスの王子様』、映画『新宿スワンII』など、多方面で活躍する俳優・桐山 漣さんが登場。実はミュージシャンになりたかったと言う、ベースプレイヤーでもある桐山さんが、クリス・ペプラーと音楽談義を繰り広げます。お楽しみに。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:土曜18時-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。