J-WAVEで放送中の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。4月2日(月)のオンエアでは、編集者・塚田有那さんが登場。メディアを通してアートとサイエンスをつなぐ活動について伺いました。
塚田さんは、世界中のアートサイエンスの動向を伝えるウェブメディア「bound baw」の編集長を務めています。「21世紀クリエイターのための新たな箱船」というこのメディアは、アートとサイエンスがミックスされている記事が満載です。
塚田:たとえばサイトで紹介している橋本幸士さんの「超ひも理論」の記事は、この世界は9次元や11次元であるという新しい説を提言している新たな物理仮説です。その講演がアーティストの詩を聞いているような授業だったんです。それをレポートとして公開しました。
その他にも、情報学研究者とゲームクリエイターの対話など、ユニークな記事が掲載されています。
アートとサイエンスが連携するという世界的なトレンドの起源について訊きました。
塚田:歴史を辿ると、ルネサンスくらいから「レオナルド・ダ・ヴィンチはアーティストなのか? 科学者なのか?」ということに答えがない、元々学問として別れてなかったという見方もあるんです。表現としては、1960年代くらいにテクノロジーとアートを融合していこうという動きがニューヨークやヨーロッパで始まって、そこから今でいうメディアアートなど、アートを新しい表現として使っていく方法が脈々と紡がれてきているところがあると思います。
世界的には欧州原子核研究機構(CERN)がアーティストを招くといった動きなど、科学の中だけでは見いだせなかったり、同じジャンルの人たちで集まるだけでは次の発展やイノベーションを起こしにくいと議論されています。スーパーエリートの科学者だけでなく、アーティスト、ジャーナリストなど、違う視点で見ている人と集まる動きは活発化しているそうです。
今後、塚田さんが注目している動きは、アートサイエンスの文脈をもって変わる教育、そして企業などがアーティストを招いて創出する新しい技術の価値だといいます。
塚田:アートの可能性は、新しい価値の転換を生んだり、新しい人間の感情を生むなど、今までになかったことを、テクノロジーが進化していく中で見出すことにあると思います。役に立たなそう、実益がないものから発想していくあり方はすごく重要になると思います。
アートとサイエンス、互いの魅力を考え体感できる施設としては、都内では初台のオペラシティタワーにある「NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)」や、東京駅のKITTEにある「インターメディアテク」があります。興味のある方はぜひ足を運んでみて下さい。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
塚田さんは、世界中のアートサイエンスの動向を伝えるウェブメディア「bound baw」の編集長を務めています。「21世紀クリエイターのための新たな箱船」というこのメディアは、アートとサイエンスがミックスされている記事が満載です。
塚田:たとえばサイトで紹介している橋本幸士さんの「超ひも理論」の記事は、この世界は9次元や11次元であるという新しい説を提言している新たな物理仮説です。その講演がアーティストの詩を聞いているような授業だったんです。それをレポートとして公開しました。
その他にも、情報学研究者とゲームクリエイターの対話など、ユニークな記事が掲載されています。
アートとサイエンスが連携するという世界的なトレンドの起源について訊きました。
塚田:歴史を辿ると、ルネサンスくらいから「レオナルド・ダ・ヴィンチはアーティストなのか? 科学者なのか?」ということに答えがない、元々学問として別れてなかったという見方もあるんです。表現としては、1960年代くらいにテクノロジーとアートを融合していこうという動きがニューヨークやヨーロッパで始まって、そこから今でいうメディアアートなど、アートを新しい表現として使っていく方法が脈々と紡がれてきているところがあると思います。
世界的には欧州原子核研究機構(CERN)がアーティストを招くといった動きなど、科学の中だけでは見いだせなかったり、同じジャンルの人たちで集まるだけでは次の発展やイノベーションを起こしにくいと議論されています。スーパーエリートの科学者だけでなく、アーティスト、ジャーナリストなど、違う視点で見ている人と集まる動きは活発化しているそうです。
今後、塚田さんが注目している動きは、アートサイエンスの文脈をもって変わる教育、そして企業などがアーティストを招いて創出する新しい技術の価値だといいます。
塚田:アートの可能性は、新しい価値の転換を生んだり、新しい人間の感情を生むなど、今までになかったことを、テクノロジーが進化していく中で見出すことにあると思います。役に立たなそう、実益がないものから発想していくあり方はすごく重要になると思います。
アートとサイエンス、互いの魅力を考え体感できる施設としては、都内では初台のオペラシティタワーにある「NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)」や、東京駅のKITTEにある「インターメディアテク」があります。興味のある方はぜひ足を運んでみて下さい。
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