たまらない…いきものがかり・水野が選ぶ「とろける曲」6選

J-WAVEでオンエア中の「SONAR MUSIC」(ナビゲーター:藤田琢己)。木曜はいきものがかりの水野良樹とお送りしています。2月8日(木)のオンエアでは、バレンタインが近いということで「とろける」をテーマに、水野がさまざまな曲について解説しました。 

とろけるという言葉は、音楽とストレートに結びつく表現ではありません。でも、なんとなくイメージができますよね。水野は「人間の感情活動は、五感をフルに使っているから、甘いとか辛いとか、本来は結びつかない言葉が結びついていくのかも」と推測しました。

そんな水野が「とろける」をテーマに選んだのは、こちらの6曲です。

■石原裕次郎「夜霧よ今夜も有難う」

石原裕次郎さんは、バリトンボイスの持ち主。イントロのサックスの音も印象的で、確かに思わずとろけてしまいそう。水野は「90年代後半ぐらいから、小室哲哉サウンドに代表されるように、高音メロディーが流行りました。男性もハイ・トーンボイスが多く、ヴィジュアル系もハイ・トーンボイスですよね。でも、昔は男らしさというと、低音ボイスが象徴だった時代もあったんじゃないかと思います。その代表格の曲です」と語りました。

■水原弘「黒い花びら」

間奏の管楽器の演奏が、どことなくエロティックな一曲。「グラミー賞」に影響を受けて始まった「日本レコード大賞」第1回の大賞受賞曲です。作曲は「上を向いて歩こう」などで知られる中村八大さん。「若手の作家がこれから日本の歌謡界を作っていく」という意思を込めて、レコード大賞を受賞したのだそう。

■園まり「逢いたくて逢いたくて」

「裏声に入る瞬間がたまらない」と水野。園まりさんが歌っていた映像を見ると、「手が届かないような色っぽさがあって、品があってセクシーで、流し目からして、クラスにはいない感じ」。それがまさに、とろけるという表現のイメージに合ったと話しました。

■西田佐知子「くれないホテル」

曲の序盤は歌謡曲っぽいメロディーが続くものの、後半からジャジーになる、和洋折衷の曲です。水野は「同じ『くれない』でも、X JAPAN の『紅』となると、急に血液のイメージになる。“言葉の魔力”というものがありますね」と解説。

■大瀧詠一「幸せな結末」

ドラマ『ラブジェネレーション』(フジテレビ系)の主題歌にもなった同曲。水野は「甘い、極上のサウンドです。オーディオファンが音質の良さを判断すると、『音の分離がいい』とか『上から下までハッキリと聞こえる』とか、クリアな方にいくことが多いのですが、大滝詠一さんはめちゃくちゃ音にこだわっているけれど、全体的にサウンドが“温かい感じ”で届けられます。『みんながうっとりできるのは、どんなサウンドなんだろう』と、新たな問いが生まれる楽曲です」と絶賛しました。

■細野晴臣「スマイル」

「眠るような気分で聞いて」と。浮き上がるようなイントロに、特徴的な細野晴臣のボーカルが重なります。「しゃべるように歌うというか、語るように歌うというか、どのようにすれば、このような表現にいきつくんだろうか、と思います。膨大な経験と膨大な知識があるんだろうけど、それがこういう朴訥とした……うーん……」と悩む水野。音楽の先輩方の姿を見ると『いい音楽ってなんだろう』と、もう一回考えさせられます」と締めくくりました。

オンエアではいつものように音楽とともにお送りしました。みなさんもぜひ聴いてみてください!

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【番組情報】
番組名:「SONAR MUSIC」
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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