日本の観光サービス、外国人が感じる不便な点は?

J-WAVEで放送中の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「Denka MORNING VISION」。11月29日(水)のオンエアでは、東洋経済オンライン副編集長、武政秀明さんに、2020年に向けた日本の観光サービスにフォーカスした記事の中からお話を伺いました。

今年2400万人を突破し、過去最高を更新した外国人観光客ですが、外国人の皆さんは日本滞在時にどんな不便を感じているのでしょうか?

一つは、東京、京都、大阪を結ぶゴールデンルートと言われる東海道新幹線にフリーWi-Fiが整備されていないという問題。

そもそもフリーWi-Fi環境を実現している新幹線はありません。JR西日本、JR東日本の2社は、2018年の夏までに、新幹線でフリーWi-Fiを整備してサービスを開始することを発表していますが、東海道新幹線を運営するJR東海は現在のところ、整備する予定はないそう。

技術的にも高速で移動する中でWi-Fi環境を構築するのは難しいそうで、現状の新幹線車内での有料Wi-Fiサービスも容量に余裕がある訳でないので、フリーWi-Fiを整備できる状況ではないとのこと。

また、東海道新幹線は利用者数も多く、しかもビジネスでの出張利用も多いので、フリーWi-Fiを整備するのはかなり大変なんだそうです。

外国人観光客の新幹線の利用実態については、2016年にJR東日本とNTTデータが共同で行った調査によると、広域移動をした約253万人の訪日外国人のうち、中国人観光客の46%、アメリカ人観光客の38%が新幹線を利用したことが明らかになっています。

これまで新幹線は日本人乗客向けのサービスでしたが、少子高齢化により労働人口が減少していくなかで、新幹線の主要なユーザーだった日本人の出張族が激減することが予想されます。

新幹線が観光というポイントを強化すれば、日本に来てお金を落として経済を活性化してくれる外国人観光客が増えます。世界で高速鉄道を整備する国に対して新幹線の技術を売り込むことにもつながるので、外国人観光客にも受け入れられる新幹線を実現していくことが、既存のサービスの拡充や可能性を広げるチャンスともいえそうです。

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【番組情報】
番組名:「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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