健康のためには「毛細血管」を鍛えるとよい!?

J-WAVEで放送中の番組「TOPPAN FUTURISM」(ナビゲーター:小川和也・相楽樹)。11月26日(日)のオンエアでは、ハーバード大学医学部客員教授の根来秀行さんをお迎えしました。

根来さんはハーバード大学をはじめ、パリ大学などで教授をされています。専門は内科学、睡眠医学、抗加齢医学、長寿遺伝子治療など多岐に渡り、アンチエイジングの第一人者としても活躍されています。そんな根来さんに「未来のワークスタイルに必要な体」をテーマにお話をお伺いしました。

まず根来さんは、健康な体を作るために必要なこととして「十分な睡眠」をあげました。

「『睡眠は体の再生工場』と僕は呼んでいるんですが、若い時は体が成長して、大人になると昼間に受けた傷が再生されます。あと、免疫機能が高まって、風邪や癌に対する抵抗力が高まります。全身の老廃物がデトックスされたり、脳や精神神経系のメンテナンスがされたり…要するに、1日の区切りに明日に向けて体が再生される時間帯になるわけですね」(根来さん、以下同)

さらに、睡眠と密接な関係を持ち、体の状態を左右する重要な器官が「毛細血管」だそう。

「一見、大きな動脈な方が重要な気がしますけど、実は分岐した細い毛細血管で初めて血液の成分が受け渡されるんです。毛細血管によって栄養も酸素も細胞に届けられるし、老廃物や二酸化炭素は回収される。ホルモンも届けられる、あるいは体温の調節も行われる。要するに毛細血管こそが体の機能の最前線なので、一番重要な臓器だと言えますね」

睡眠中になされる体の修復も、毛細血管を通じて行われているため、睡眠の質を高め健康な体を作るには、しっかりとした毛細血管を増やすことが必要不可欠なのだそうです。

それでは毛細血管を増やすためにはどのようなことをすれば良いのでしょうか? 根来さんにその方法を3つ教えていただきました。

■体の血流を上げる
有酸素運動、無酸素運動を組み合わせて、正しい方法で運動し、さらに、体を温めるような食事を3食きちんととること。特に毛細血管にいい食材は「シナモン」、「ルイボスティー」、「ヒハツ(胡椒の1種)」で、これらを摂取すると毛細血管が硬くなり、血が流れやすくなるそうです。

■毛細血管を緩める
毛細血管を緩めるためには副交感神経を働かせる必要があり、それにはヨガのような「腹式呼吸」が有効。根来さんによると「4秒かけて鼻から息を吸い、8秒かけて吐く」リズムでやるのがいいそうです。

■毛細血管を緩める時間をキープする
毛細血管の緩みをキープするためには、十分な睡眠が必要不可欠。それも、ただ寝るのではなく、呼吸法などで毛細血管を緩ませたあと入眠するのが良いそうです。逆に、睡眠前にパソコンを見るなど交感神経を高めるような行動はNGです。

あまり知られていなかった「毛細血管」の大切な役割。質の高い睡眠と健康のために意識してみてはいかがでしょうか?

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【番組情報】
番組名:「TOPPAN FUTURISM」
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/futurism/

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