スコットランドの孤島で受け継がれる伝統の技術

J-WAVEの番組「GOOD NEIGHBORS」(ナビゲーター:クリス智子)のワンコーナー「SAPPORO AINO Skal WHITE SOUR GOOD TIME!」。11月7日(火)のオンエアは、スコットランドの孤島に伝わるハリスツイードのストーリーをお届けしました。

ヘブリディーズ諸島と呼ばれるスコットランドの島々の連なりは、今もゲール語が響くケルトの世界で、古の神話、魔法の物語が伝わります。

たとえば島々のひとつ、ルイス島には、3、4メートルはあろうかという巨大な石の遺跡、スタンディングストーンが空に向かってそびえたっています。

そんなルイス島から地続きになったハリス島は、あるもので世界的に知られています。それはハリスツイード。

この島の白く長く大きな入り江の奥のほうに、茶色くさびたトタン屋根の小屋があります。ここがハリスツイードカンパニー。といっても、仕事場はわずか15平方メートル程度のスペース。有名なハリスツイードがこんなところで編まれているなんて、と思うことでしょう。

訛りの強い英語で話を聞かせてくれた、あるハリスツイード職人は、「もう何十年になるだろうか。高校卒業後、すぐに織り始めたよ。父親が先生さ」と話します。涼しい夏も、冷たい冬も、愛とぬくもりのツイードを織り続けてきました。

ハリスツイードには三原色のような基調となる色があります。島の地面を覆うヘザーといわれる草の色。島のあちこちでとれるピート(泥炭)の色。そして初夏に咲くヘザーの小さな花の紫色。

錆びたトタン屋根の小屋の中に、今日も織り機の音が今日も響きます。

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【番組情報】
番組名:「GOOD NEIGHBORS」
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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