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今日本にある危機とは? 若手官僚たちの提言が140万DL

今日本にある危機とは? 若手官僚たちの提言が140万DL

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」。9月4日(月)のオンエアでは、経済産業省産業資金課の足立茉衣さんをお迎えし、お話を伺いました。

1986年生まれ、現役官僚の足立さんは、今年5月に経済産業省の若手官僚30人で、『不安な個人、立ちすくむ国家』という資料を発表した1人。65ページに渡って書かれているのは、少子高齢化、格差と貧困、非正規雇用、SNSの危険性など多岐に渡りますが、今日本にある危機感がわかりやすく書かれています。

「元々は社会を良くしたい、国を変えたいという思いで経産省に入っても、2~3年で部署異動するのでどんどん視野が狭くなり、その時のことしか考えられなくなってしまうということで、中長期的に本業を離れて考えられるような、若手が考えるプロセスを作ろう」と、省内で9ヶ月かけて作られたそうです。例えば就職や結婚など、人生の選択の変化も、制度や価値観が昭和のままである危機感など、平成世代の官僚の視点で指摘されています。

ネット上でも大きな反響とともに賛否両論を生んだこの資料ですが、足立さんは「批判も少なくなかったですが、危機感を持った民間企業やNPO、地方自治体、ベンチャーなどから意見交換をしたいというお問い合わせもいただき、一緒に行動に移しています」と語りました。

さらに、「今回は大きな方向性を示すことに重きを置きましたが、結果論ですが、いろいろな人が、横展開でアクションしてくださって、一定の効果があったと考えています」と言う足立さん。「政府側でもこの資料の続きとして、人材面などについて経産省でプロジェクトチームを立ち上げ、官邸などでも動きがあるので、具体的な政策の中にどうインプットしていくかを一生懸命考えています」と、今後の対策を含めた動きについても話してくれました。

「自分の選択が自由になってきているので、これまでの価値観に縛られず自由にやるために政府も頑張らなければならないですが、個人も変わっていこうということも大事だと思います」という足立さんの言葉を聞き、別所も資料に登場した「人生二毛作、三毛作」という言葉を引用して「終身雇用ではなくなった中、例えば1000万円稼ぐのに、1ヵ所ではなく、10ヵ所から100万づつの時代」と話していました。

話題となった『不安な個人、立ちすくむ国家』は経済産業省のウェブサイトから無料でダウンロードできます。様々な問題提起が詰まった資料。一度、チェックしてみてはいかがでしょうか。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聞き直せます。

【番組情報】
番組名:「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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