プロ野球オールスターゲームが2試合ある理由

J-WAVEの番組「STEP ONE」(ナビゲーター:サッシャ・寺岡歩美)のワンコーナー「SPORTS DIGGER」。7月12日(水)のオンエアでは、7月14日(金)、15日(土)に行われるプロ野球「マイナビオールスターゲーム2017」を取り上げました。

お話を伺ったのは、元プロ野球選手で江戸川大学教授の小林至さん。さっそく今年のオールスターについて伺ってみました!

サッシャ:今年の注目選手は?
小林:柳田ですね。両リーグで最高の野手じゃないでしょうか。トリプルスリーも達成したし。良い選手だとはわかっていましたが、ここまで成長するとは思わなかったですね。あれだけフルスイングするのに、それでいて打率が良い。もともと2割で良いと思っていたら打率のほうが先行して、今年は飛距離もあがってきてるので、楽しみですよ。
サッシャ:ホームランももう23本打ってますね。
小林:盗塁もできる選手だから、史上初の4冠王もいっちゃうかもですね。

また、オールスターといえば、大谷や千賀ら、ケガをしているのにファン投票が集まってしまう現象に苦言も出ていますが、それに対しては「日本の票数が少ないんですよね。3000万票くらいかな? 今、ちょうど大リーグのオールスターやってますけど、こちらは20倍の6億票です。人口も違うし、世界中からスター選手を集めているリーグだから単純に比較はできないんですが、日本ももう少し票数を伸ばせると思うんですね。票数が多くなれば、より収まるべきところに収まると思うんです」と小林さん。

サッシャ:最近の話題としては、(オールスターで)2試合は多いんじゃない? という話も出てますが?
小林:これは選手会の年金にも関わることなんでね、単純ではないんですよ。
サッシャ:え、そうなんですか!?
小林:日本の場合、大リーグのように多額の選手年金は出せませんが、それでも選手たちのセカンドキャリアの支援に、このオールスターが大きな役割をもっているんです。単純に1試合にすると売り上げもかなり減りますし、それに対してどうするかという対策が出てこないので、そのまま2試合でやっている状況です。
サッシャ:この売り上げが年金になるんですか?
小林:NPB(日本野球機構)の売り上げになって、年金の原資になるんです。もちろん1試合のほうが重みはあるとは思いますが、なかなか難しいですね。

韓国とのオールスターや、台湾も交えるなどアイデアは出るものの、今の収入に見合うのかというところでなかなか進まないようです。小林さんいわく、「毎年100人くらいプロ野球選手として入ってきて、選手時代の余力だけで一生やっていける人は1%くらい」とのことで、いろいろ裏事情も知れた深いお話になりました。

それはさておき、今年のオールスターゲームは一体どんな試合になるのでしょうか。楽しみですね!

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【番組情報】
番組名:「STEP ONE」
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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