尾崎世界観×ユニゾン田淵が楽曲制作について語る

J-WAVEで放送中の番組「SPARK」(月曜担当ナビゲーター:尾崎世界観)。6月19日のオンエアでは、クリープハイプの尾崎世界観がUNISON SQUARE GARDENの田淵智也さんをゲストに招き、普段は聴けないような、曲制作に対する2人の考えが明かされました。

6月7日、8日に行われたクリープハイプとUNISON SQUARE GARDENの対バンイベントで共演した2人。クリープハイプの演奏中、田淵さんは2階席で踊りながらノリノリで見ていたというリスナーからの情報が届いていましたが(笑)、田淵さんは「イト」について「本当にいい曲!」と絶賛していました。

そのイベントの打ち上げで、尾崎と田淵さんは“1曲の時間の長さ”について話していたそう。尾崎の思うシングル曲に適している長さは3分から3分半で、個人的には「3分38秒くらいがベストタイム」とのことですが、田淵さんの考え方は違うそうで…

田淵:僕、逆なんですよね、シングルは盛っても(長くしても)いいだろうと思って。
尾崎:うんうん。
田淵:アルバム曲はなるべく短くしたいっていう。
尾崎:それはなんでなの? アルバム曲を短くっていうのは…
田淵:とにかくアルバムの総尺(トータルの時間)は短くしたいんですよ。40分台くらいがいい。
尾崎:最近特に短くなってるよね?
田淵:なんとかできるようになりました。

尾崎も好きと言うUNISON SQUARE GARDENのアルバム「CIDER ROAD」は、田淵さんもお気に入りで1曲1曲に思い入れがある分、長くなってしまい、12曲で1時間を超えてしまったそう。「アルバムは短くないと」と思い作った、その後のアルバムは45分ほどで「通して聴きたい」という思いが込められているそうです。そしてここから、さらに細かい話になっていきました!

尾崎:サビの回数とかも決めてる? 何回までとか。
田淵:長くなりそうだったら2番のサビカットとかは、それこそアルバム曲ではやるんですけど、(シングル曲では)「シングルなんだからそりゃ盛るだろ!」って…
尾崎:「シュガーソングとビターステップ」は何回?
田淵:3回あって、しかもオチサビみたいな…いわゆる“大サビ”みたいなのもあるんで、“1AB・サビ・2AB・サビ・間奏・Dメロ・オチサビ・最後のサビ”っていう! これが僕の一番大盛りのパターン(笑)。
尾崎:逆に「イト」は2回しか無いから、サビ。
田淵:そうですよね! 客観的に見ると尾崎さんはいいメロディがもう成立してるから、どう組んでも…たとえ2回しかサビが無くても、ちゃんといい曲に聴こえるんですけど。僕、自分で作ってる時って不安になるんでしょうね。「こんないいサビなんだからもう1回いきたくねえか?」って(笑)。
尾崎:なんかね、俺は逆に飽きられるのが怖いっていうのがある。
田淵:わかります。
尾崎:「見切られたらどうしよう」っていう不安が。それはどっちもあるよね?

…と、楽曲制作者同士で盛り上がっていました。将来プロを目指すリスナーが聴いていたとしたらとても貴重なトークになっていたことでしょう。ちなみに、クリープハイプの「イト」は、尾崎がUNISON SQUARE GARDENの「シュガーソングとビターステップ」で“ずっと幸せが続く感じ”をイメージして作ったそうで、それを明かすと田淵さんは感激している様子でした。

この日の放送では他にも、ライブでのお客さんの盛り上がり方について2人が話し合う時間もあり、音楽好きには聞き応えのある内容となっていました!

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【番組情報】
番組名:「SPARK」
放送日時:月・火・水・木曜 25時-26時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/spark/

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