落合陽一「人工知能時代に必要なのは筋トレ」

J-WAVEで4月からスタートした新番組「TOPPAN FUTURISM」(ナビゲーター:小川和也・相楽樹)。日本語で“起業家”を意味する「アントレプレナー」の小川と、女優・相楽のコンビで、複雑なテクノロジーの世界をわかりやすく解説し、より良い未来への鍵を見つけていこうとする日曜夜の新番組です。4月2日(日)の初回オンエアでは、メディアアーティストで筑波大学教授、日本を代表する研究者でもある落合陽一さんをゲストにお迎えし、お話を伺いました。

落合さんは1987年生まれ。筑波大学でメディア芸術を学んだ後、東京大学で飛び級で博士号を取得。デジタルネイチャーを提唱し、数々の注目すべき研究を発表。「現代の魔法使い」「天才科学者」と呼ばれており、世界が注目する日本人研究者の一人として、多忙な日々を過ごしています。

現在、落合さんが数ある研究の中で注力しているのは、筋肉や神経をどうコンピューターで制御していくかを研究する「人間の身体制御」の分野。リハビリや楽器の習得、スポーツなどの分野と相性がいいそうです。

そんな落合さんに、近年成長著しい人工知能の進化によって、世の中は一体どうなるのかお聞きしました。

「例えばマーケティングの人が今やっている、“データを分析してしゃべる”みたいなことは、全部エクセルの右クリックでできるようになる。あと、例えば記者は、簡単な記事は機械に任せて、もう少しじっくりとした記事に時間をかけられるようになる。裁判官、弁護士、医師、税理士、公認会計士、銀行員は、表計算の入力や過去の判例などを調べる作業が楽になるんじゃないでしょうか。その分…逆に解雇される可能性もありますが」(落合さん、以下同)

「これからの人工知能時代に備え、人間がやっておくべきことは?」という質問には、「筋トレ」と即答した落合さん。「脳トレも重要ですが、脳はきっとコンピューターが補完してくれる。技術失業した時に一番人間が活かせるリソースは筋肉なので、筋肉だけは鍛えておいた方がいいと思います」。

実際、落合さん自身、1日中ストレスなく働けるように、朝起きたら筋トレしているそうです!「筋肉はほんとスゴいですよ。筋肉って治るし、燃費もいいし、バグってもなんとかなるし、ロボットアームの方が正確に動くけどその分重い。それに比べると我々人間は、凄く優秀な機械なんです。そこは鍛えておかないと勿体無いですよ」と筋肉を鍛えることの有用性を強調していました。

他にも、これからの未来に向けての教育や学習方法、人工知能時代での生き方など、興味深いお話がたくさん飛び出た1時間となりました。

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【番組情報】
番組名:「TOPPAN FUTURISM」
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/futurism/

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