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「エモい」って何? 「エモい」歌い手はこの人

「エモい」って何? 「エモい」歌い手はこの人

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「BEAT PLANET」のワンコーナー「BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA」(ナビゲーター:亀田誠治)。3月16日(木)のオンエアでは、Charisma.comのMCいつかさんからの音楽に関する疑問に、亀田が答えました。「Charisma.comは、遊び心満点のラップとサウンドで、日本でしかありえないHIP HOPです」と亀田。そんな、MCいつかさんの疑問は…

「『エモい歌い方』って何ですか? 私は、なかなか”エモい”っていうのが分からず、ラップにも反映しづらいです。ロボットのように歌うことが多いです。教えてくださ~い!」(MCいつかさん)

この疑問に対して、まずは「ヒントになる曲」として、チャットモンチーの「染まるよ」を紹介しました。

聴きながら「ラストのサビのえっちゃんの歌、エモいですね。転調してスイッチが入るとエモいですね~! この曲はエモい歌だと思います」と亀田。ちなみに日本語俗語辞書によると「エモい」とは…

「感情・感動といった意味の英語『emotion』を略したものに、形容詞化する接尾語『い』をつけたもので、なんとなく寂しい気持ちや、悲しい気持ちを表すコギャル語である」

とあります。コギャル語だったとは驚きです。「しかし、ミュージシャンが使う『エモい』とは、コギャル語の『エモい』ではなく、情熱、切なさ、物悲しさなど、感情を言葉で伝えきれない気持ち、まさに『抑えきれない感情を爆発させて表現しているパフォーマンス』を『エモい』と呼ぶことが多いと思います」(亀田、以下同)

ここで肝心なのは、ボーカルやサウンドという、パフォーマンスの熱量が「エモい」の尺度になっているということであり、歌詞がどんなに情熱的で、叙情的で、感情を吐露していても、その歌が感情を爆発させて表現されない限り「エモい」とは呼ばれない…とのことでした。

「僕の周りに『エモい人』や『エモくない人』、いろいろなタイプのアーティストがいますが、それは、表現のアウトプットの仕方の違いにしか過ぎず、どっちがいいとか悪いとか、ましてやどっちが伝わるかということでもありません。逆に『エモさ』も度が過ぎると、お腹いっぱいで引かれてしまって、かえって伝わらないこともあると思います」

洋楽のラップでいうならば、ビースティ・ボーイズやエミネム、カニエ・ウェストなんかは「エモいラップ」、チャンス・ザ・ラッパーやケンドリック・ラマーは、温度感低めで「エモい」とは言いませんが感情を揺さぶられる、と亀田。最後に亀田はCharisma.comのラップのスタイルについて…

「いつかさんは『ロボットのよう』とおっしゃっていますが、そのおかげで、言葉がくっきり聞こえたり、お二人のキャラが立ったりして、Charisma.comの世界観にグイグイ引き込まれていく良さがあると思います。良い歌、良いパフォーマンスは感情を揺さぶります。それは、『エモい』という物差しで測るものではないと思いますよ。

もしも、ラップに『エモさ』を反映させるとしたら、ブレス(息継ぎ)や、語尾のニュアンスを強調して、人肌の温度感を一直線に押し出した感情的なラップにすると、聞き手には溢れ出す感情を伝えている、エモい状態で届くかもしれません」とアドレスしました。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「BEHIND THE MELODY~FM KAMEDA」
放送日時:月・火・水・木曜 13時25分-13時35分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/blog/fmkameda/

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