15年後には人類の50%が失業する!?

J-WAVEで放送中の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」。3月15日(水)のオンエアでは、経営戦略コンサルタントの鈴木貴博さんをお迎えし、「人工知能時代に生き残る人材」をテーマにお話を伺いました。

急速に進歩と導入が進んでいる人工知能(AI)。AIとロボットの進化によって、今からそれほど遠くない未来に「技術的失業」と呼ばれる大規模な失業が起きることが危惧されています。「単純作業はロボットがやってくれる」「専門的な仕事はAIには難しい」など色々なことが言われていますが、鈴木さんが先日発表した「人工知能時代に到来する雇用の未来」の予測についてお聞きしました。

■第1の予測:「15年後、人類に残される仕事は現場作業だけになります」

「“ディープラーニング”という自己学習能力を身に着けたことで、AIがここ1、2年で急速に賢くなり、人類を超える日が近いと言われています」と鈴木さん。これにより、当初「AIが人間を超えるのは2045年」とされていた予測も早まったそうです。

このことがどう影響するかというと、ものを考える能力はAIに敵わなくなります。さらに、ロボットも進化するので、脳、足、腕は、AIやロボットのほうが優れてしまう。鈴木さんによると、人間に唯一残された“勝てる”能力は、繊細な情報器官である「指」だけになるとか。

「たとえばコンビニの仕事を例に取ると、ダンボールを開き、手にとって棚に置いていく、という一見単純な作業はとても高度で難しく、ロボットにはできないので、人間がやっていくことになるでしょう」(鈴木さん、以下同)

■第2の予測:「上司と部下の関係が逆転します」

「上司は部下に色々な仕事をやらせ、出来上がってきたものを見て判断する仕事ですが、これは人工知能の方が的確にできるため、上司がAIになるのでは」と鈴木さん。なので今後、上司というのは決して安泰の仕事ではなく、むしろ部下のほうが生き残ると予測していました。

■第3の予測:「サラリーマンが若手芸人化します」

これから15年後、「人類の50%が失業する」と言われています。

「仕事の場がなくなってくると、『私を雇ってください!』と部下たちが擦り寄るようになるんです。ポジションが少ない仕事を皆で奪い合う典型的な例が、テレビの仕事を巡るお笑い芸人さんだと思うんですが、私たちも自分アピールをしないといけなくなると思います」

番組では他にも、現在問題になっている物流業界の人手不足や、ドローン導入、自動運転車などにも触れた興味深いお話が続きました。

最後に鈴木さんは、最近気になるものとしてスマートフォンを挙げ、「僕らがスマホを使っているように見えて、実はスマホからしたら人間の方が愚かなんです。これから人間がスマホに使われる未来がやってきます」と断言していました。私たちが「スマホに支配されている時代」はすでに訪れているのかもしれません。

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【番組情報】
番組名:「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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