吉岡里帆が呼び捨ての練習をしたワケは?

【連載】やきそばかおるのEar!Ear!Ear!(vol.17)

私は冷え性でもなんでもありませんが、人見知りを克服するために「冷えとり健康法」について勉強しようかと思っています。以前、雑誌の取材で麻生久美子さんにお話を伺った際、麻生さんが冷えとり健康法について非常に詳しく、共演している女優の皆さんが麻生さんに冷えとりの方法を聞くようになり、冷え性の悩みを解消できたという話を聞いたからです。なんと楽しそうな関係なのでしょう。「類は友を呼ぶ」ならぬ「冷えとり健康法は友を呼ぶ」です。

冷えとりといえば、連続テレビ小説「あさが来た」(NHK)やゼクシィのCMに出演して以来、飛ぶ鳥を落とす勢いの若手女優、吉岡里帆さんは、以前、吉田羊さんに冷えとり法を教えてもらったそうです。

先日も吉岡さんがDJ TAROさんと担当しているJ-WAVEの番組「UR LIFESTYLE COLLEGE」(日曜 18時―18時54分)で、「ソックスを4枚履いて、お腹まであるパンツを履いています」と照れながら明かしていました。若手女優にこういうことまで話させるなんて、冷えとり健康法の魔力、恐るべしです。

実は吉岡さんはちょっと変わったところがあるようで、とある会見では、カレンダーの撮影で服を着ている写真撮影の時も、服の下に水着を着用していたことをカミングアウトしていました。男性記者が「それはなぜですか?」と真っ当な質問をしたところ、「異様な感じがして良いから」と答えていました。DJ TAROさんがDJをしている最中にこの話を聞いたら、“皿”をまわす手が止まったに違いありません。

たかのてるこさんが同番組のゲストに出演した時は、たかのさんが「ヌーディストビーチって良いんですよ!」と嬉しそうに語っていると、吉岡さんは「私もヌーディストビーチにまっぱ(全裸)で行きたいんです、何も考えずに歩きたいんです!」と言っていました。DJ TAROさんがDJをしている最中にこの話を聞いたら、一旦休憩して吉岡さんの話の続きを聞くかもしれません。少なくとも、私がDJだったらそうします。先ほどの水着の話といい、ヌーディストビーチの話といい、ひょっとすると吉岡さんは異空間への憧れがあるのかもしれません。

なにも吉岡さんは、変わっているだけではありません。放送を聴いていると、私のような人見知りにとっては「あるある!」と思うようなこともありました。吉岡さんと共演して以来、大の仲良しという小芝風花さんが同番組にゲスト出演した時のこと。

二人は仲は良いものの、年齢は吉岡さんが上だけど、芸歴は小芝さんの方が先輩という“ねじれ現象”があるため、せめてもう一歩、心の距離を詰めたい吉岡さんは、番組中に「今日を機に、お互いを呼び捨てで呼びたい!」と提案しました。吉岡さんの理想は、今までは「風花ちゃん」と呼んでいたのを「風花」と呼び、小芝さんからは「里帆」と呼ばれること。ところが、急なお願いに小芝さんは「呼び捨てで!?」と戸惑ってしまいます。そこで「友達だからいいんだよ。せっかくだから練習してみようよ」と、世にも珍しい「呼び捨ての練習」をすることになりました。

吉岡:風花…
小芝:里帆…
二人:きゃーーー!

まさに「ちゃん付け」が「呼び捨て」に切り替わる瞬間を、ラジオで聴くことができたわけです。二人の不思議なやりとりを見守っていたDJ TAROさんは「僕はどうしたらいいんでしょうか(笑)」と戸惑っていました。しかし、吉岡さんの気持ちは、人見知りの私にも痛いほど分かります。

吉岡さんはまだ24歳ですが、年齢を重ねれば重ねるほど、友達と呼べる人ができにくくなります。インスタグラムで「#出会った人はみんな友達」「#仲間ってサイコー!」「#キズナ」とハッシュタグをどしどし付けているような大学生とは明らかに違ってきます。しかも、人見知りの私の場合、事態は深刻です。ハッシュタグをつけるなら「#いつまでたっても、お互い『さん』付け」「#着信ゼロ」「#布団が冷たい」といった感じになってきます。時々、「#意識高い系」で「#社長仲間で飲み会」「#人脈は宝物」「#キズナ」といった感じの「#先がとんがった靴を履いている男」が、「お金って寂しがり屋だから、お金があるところに集まってくるんだよ」というようなことを言いますが、人も寂しがりやなので、同じ仲間がいるところに集まってくるのかもしれません。

ということで、私は早速、冷えとり健康法の勉強を始めて、冷えとりの救世主となって、「#冷えとり仲間最高!」と言えるようになりたいと思います。

UR LIFESTYLE COLLEGE http://www.j-wave.co.jp/original/lscollege/

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