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日本は芽が出ない?“ノーベル賞とお金”の問題

日本は芽が出ない?“ノーベル賞とお金”の問題

タイムフリー

J-WAVEの番組「JAM THE WORLD」のワンコーナー、「LOHAS TALK」(ナビゲーター:小黒一三)。今週のゲストに、生物学者の福岡伸一さんをお招きしています。

2016年、福岡さんともゆかりの深い大隅良典さんがノーベル生理学・医学賞を受賞し、話題になりました。大隅さんと福岡さんは学会が同じであり、時期は異なるものの、留学先の大学が同じという共通点もあるそうです。そこで1月4日(水)のオンエアでは、大隈さんの研究について、福岡さんにお話を伺いました。

まずは「大隅先生のオートファジー研究っていうのも、本当にオリジナル溢れる研究なのでノーベル賞に輝いたのは当然だと思うし、素晴らしい事だと思います」と福岡さん。細胞の“壊す”働きにフォーカスを当ててその仕組みを解明したのが、オートファジー研究だそうです。

そして受賞後、大隅さんは「基礎科学の重要性」について語っていましたが、その点についても福岡さんにも伺いました。

かつて、科学の研究費用は広く浅く分配され、最初は理解されない研究をしていたような人でもそこから芽が出て、最終的に大発見につながる場合もあったそう。まさしく大隈さんはこのパターンで、最初は異端児的な存在でしたが、結果、ノーベル賞を受賞するに至りました。

しかし最近では、iPS細胞や再生医療など、“いかにも産業界を潤すような研究”に費用の多くが集中しているとのこと。「それ以外の地味な研究、地方大学から基礎研究の芽が出るかもしれないにも関わらず、予算が足りなくて、『貧すれば鈍する』みたいになってしまっているというのが、大隅先生の中にも危機感があるんだと思います」と福岡さんは分析します。

目先の成果にとらわれない研究が、最終的には大きな成果を生み出すことがあると、大隈さんは訴えているわけです。さて、福岡さんと小黒のトークは6日(金)まで続きます。ぜひ続けて聴いてみてください!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「LOHAS TALK」
放送日時:平日 20時40分-20時50分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/blog/lohastalk/

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