【連載】やきそばかおるのEar!Ear!Ear!(vol.14)
大成する人の特徴の一つに、「人を驚かせることが好きな人」があるそうです。年を重ねるごとに驚くことが少なくなってきますが、「ミュージックステーション」(テレビ朝日)に「水曜日のカンパネラ」(水カン)が出演する度に、そのユニークな演出にビックリします。前回出演した時は、「アラジン」を披露していたのですが、なぜかボーリングをテーマにした演出で、水カンの主演・歌唱であるコムアイがスタジオ狭しと歌い踊ったかと思えば、最後はセットの背後から転がってくる超巨大なボーリングの球に思いっきりぶつかって失神して白目を剥く…という流れでした。
観終わった後、水曜日のカンパネラを知らなかった人たちが「なんだ今のは!」と言っているような気がしてワクワクしました。ツイートを見ていると「あの人は一人でやってるの?」「すごいものを見た!」といった内容のものが飛び交っていました。水曜日のカンパネラが「ミュージックステーション」で「ツチノコ」「ラー」「桃太郎」を歌った時もそうでしたが、毎回、視聴者を驚かせてくれそうな雰囲気が漂っていて、みればみるほど芸の細かさに感心します。
コムアイは、J-WAVEで放送中の番組「SPARK」(月曜~木曜25時~26時)の水曜ナビーターを務めています。番組では、聴いているほうが驚くほど、非常にあけすけなことを話しています。例えば…
■「乳輪のサイズの平均は直径2.9cm」ということを知り、「測ってみたら私も同じくらいでした」と、さりげなく明かしていた。
■週刊誌『FRIDAY』に熱愛直撃取材を受けた時、だんだん悔しくなってきたそうで、記者と中華料理屋に行き、彼氏にも来てもらって、一緒に『FRIDAY』のことを根掘り葉掘り聞いたとのこと。「撮られた時の写真をシールにしようかな」とまで言っていた。
別の番組にゲスト出演した時には、ナビゲーターにこんな質問をしていました。
■以前、J-WAVEの番組「HELLO WORLD」に出演した時、ナビゲーターにいきなり、「ワキ毛、ちょっと少なくないですか?」と質問して、「軽いトリミングです…」と言わせていた。
言われた方は一瞬驚いたと思います。逆に、コムアイのデビューのきっかけは、コムアイの方が驚かされたという経歴を持ちます。以前の放送で、この世界に入ったきっかけについて、次のように語っていました。
「(知り合ったばかりのDir.F氏に)『歌ってみますか?』って言われて…楽器はできない。楽譜も読めない。ピッチも合わないし、声量も足りないから、『嫌です』と言ったけど、強引にやらされていくうちに面白くなってきたんです。『声が柔らかいですね』って言われたのも水曜日のカンパネラを始めてからだったし、自分の魅力って自分で気づかないものなんです」
声をかけられた時はいきなりのことで驚かされたわけですが、それが今につながるので、人生は何が起こるか分からないものです。
ちなみに、コムアイは生粋のJ-WAVEっ子です。子どもの頃からカーラジオでピストン西沢さんの「GROOVE LINE」(現「GROOVE LINE Z」)を聴いて育ちました。いわば“ラジオの英才教育”を受けてきたわけです。「SPARK」初回の放送では、サプライズでピストン西沢さんからメッセージが届き、驚いていました。同じく「GROOVE LINE」に出演していた秀島史香さんにお会いした時は、「尊敬しています!」と告げていました。「かわいい子には旅をさせよ」と言いますが、まさに「かわいい子にはJ-WAVEを聴かせよ」です。
「驚かされた」といえば、私が以前インタビューさせていただいた、ボールペン画アーティストの佐藤明日香さんも驚かされて人生が変わった一人です。予備校の職員として働いていた佐藤さん。絵を描くことが好きで、学生時代は授業中に、一体が2ミリほどの小さな動物のキャラクターを0.25ミリの極細ボールペンで描いていました。ある日、スイスから帰国する飛行機内でのこと。暇を持て余していた佐藤さんは、紙に小さな絵を描いていました。するとその絵を見たCAさんが「あと6時間くらいあるから、寝ないで私のために絵を描きなさい」と、(なぜか命令口調で)言ってきたそうです。佐藤さんは驚きつつも、黙々と描き続けました。成田に着いて、佐藤さんがCAさんにびっしりと描かれた絵を渡すと、CAさんは「素晴らしい! 仕事を辞めて、今すぐ絵描きになりなさい!」と、やはり命令口調で言ったそうです。それでも、人に感激されたことに大喜びした佐藤さんは本当に仕事を辞めてしまいました。今までに使ったボールペンは500本。銀座の百貨店で個展を開いた時は、展示していた22点全ての作品が2日で完売しました。こんなに早く完売したのは前代未聞だったそうで、百貨店の担当者もビックリ。ちなみに佐藤さんも、大のJ-WAVEっ子だそうです。しかも、聴き始めたきっかけはコムアイと同じく「GROOVE LINE」だそう。「GROOVE LINE (Z)」にはコムアイや佐藤さんのような人を惹きつける何かがあるのかもしれません。
コムアイも佐藤さんも、今や世間を驚かせる側になりました。そういえば、タモリさんも無名だった頃にハナモゲラ語や4カ国語麻雀をテレビで披露した時、「あの人は一人でやってるの?」「すごいものを見た」と世間を驚かせたに違いありません。タモリさんはコムアイと話している時になんとなく嬉しそうに見えるのですが、通じるものがあるのかもしれません。コムアイも以前、「ハナモゲラ語のような歌を歌うのは楽しい」と言っていました。水曜日のカンパネラは、来年3月8日(水)には待望の武道館公演が待っています。果たして、どのようにしてファンを驚かせてくれるのでしょうか…。
追伸:水曜日の「SPARK」には水カンのトラックメーカー、ケンモチヒデフミさんも登場しますが、登場する度にちょっとずつキャラクターが壊れていっているので、そちらにも注目です。
SPARK http://www.j-wave.co.jp/original/spark/
大成する人の特徴の一つに、「人を驚かせることが好きな人」があるそうです。年を重ねるごとに驚くことが少なくなってきますが、「ミュージックステーション」(テレビ朝日)に「水曜日のカンパネラ」(水カン)が出演する度に、そのユニークな演出にビックリします。前回出演した時は、「アラジン」を披露していたのですが、なぜかボーリングをテーマにした演出で、水カンの主演・歌唱であるコムアイがスタジオ狭しと歌い踊ったかと思えば、最後はセットの背後から転がってくる超巨大なボーリングの球に思いっきりぶつかって失神して白目を剥く…という流れでした。
観終わった後、水曜日のカンパネラを知らなかった人たちが「なんだ今のは!」と言っているような気がしてワクワクしました。ツイートを見ていると「あの人は一人でやってるの?」「すごいものを見た!」といった内容のものが飛び交っていました。水曜日のカンパネラが「ミュージックステーション」で「ツチノコ」「ラー」「桃太郎」を歌った時もそうでしたが、毎回、視聴者を驚かせてくれそうな雰囲気が漂っていて、みればみるほど芸の細かさに感心します。
コムアイは、J-WAVEで放送中の番組「SPARK」(月曜~木曜25時~26時)の水曜ナビーターを務めています。番組では、聴いているほうが驚くほど、非常にあけすけなことを話しています。例えば…
■「乳輪のサイズの平均は直径2.9cm」ということを知り、「測ってみたら私も同じくらいでした」と、さりげなく明かしていた。
■週刊誌『FRIDAY』に熱愛直撃取材を受けた時、だんだん悔しくなってきたそうで、記者と中華料理屋に行き、彼氏にも来てもらって、一緒に『FRIDAY』のことを根掘り葉掘り聞いたとのこと。「撮られた時の写真をシールにしようかな」とまで言っていた。
別の番組にゲスト出演した時には、ナビゲーターにこんな質問をしていました。
■以前、J-WAVEの番組「HELLO WORLD」に出演した時、ナビゲーターにいきなり、「ワキ毛、ちょっと少なくないですか?」と質問して、「軽いトリミングです…」と言わせていた。
言われた方は一瞬驚いたと思います。逆に、コムアイのデビューのきっかけは、コムアイの方が驚かされたという経歴を持ちます。以前の放送で、この世界に入ったきっかけについて、次のように語っていました。
「(知り合ったばかりのDir.F氏に)『歌ってみますか?』って言われて…楽器はできない。楽譜も読めない。ピッチも合わないし、声量も足りないから、『嫌です』と言ったけど、強引にやらされていくうちに面白くなってきたんです。『声が柔らかいですね』って言われたのも水曜日のカンパネラを始めてからだったし、自分の魅力って自分で気づかないものなんです」
声をかけられた時はいきなりのことで驚かされたわけですが、それが今につながるので、人生は何が起こるか分からないものです。
ちなみに、コムアイは生粋のJ-WAVEっ子です。子どもの頃からカーラジオでピストン西沢さんの「GROOVE LINE」(現「GROOVE LINE Z」)を聴いて育ちました。いわば“ラジオの英才教育”を受けてきたわけです。「SPARK」初回の放送では、サプライズでピストン西沢さんからメッセージが届き、驚いていました。同じく「GROOVE LINE」に出演していた秀島史香さんにお会いした時は、「尊敬しています!」と告げていました。「かわいい子には旅をさせよ」と言いますが、まさに「かわいい子にはJ-WAVEを聴かせよ」です。
「驚かされた」といえば、私が以前インタビューさせていただいた、ボールペン画アーティストの佐藤明日香さんも驚かされて人生が変わった一人です。予備校の職員として働いていた佐藤さん。絵を描くことが好きで、学生時代は授業中に、一体が2ミリほどの小さな動物のキャラクターを0.25ミリの極細ボールペンで描いていました。ある日、スイスから帰国する飛行機内でのこと。暇を持て余していた佐藤さんは、紙に小さな絵を描いていました。するとその絵を見たCAさんが「あと6時間くらいあるから、寝ないで私のために絵を描きなさい」と、(なぜか命令口調で)言ってきたそうです。佐藤さんは驚きつつも、黙々と描き続けました。成田に着いて、佐藤さんがCAさんにびっしりと描かれた絵を渡すと、CAさんは「素晴らしい! 仕事を辞めて、今すぐ絵描きになりなさい!」と、やはり命令口調で言ったそうです。それでも、人に感激されたことに大喜びした佐藤さんは本当に仕事を辞めてしまいました。今までに使ったボールペンは500本。銀座の百貨店で個展を開いた時は、展示していた22点全ての作品が2日で完売しました。こんなに早く完売したのは前代未聞だったそうで、百貨店の担当者もビックリ。ちなみに佐藤さんも、大のJ-WAVEっ子だそうです。しかも、聴き始めたきっかけはコムアイと同じく「GROOVE LINE」だそう。「GROOVE LINE (Z)」にはコムアイや佐藤さんのような人を惹きつける何かがあるのかもしれません。
コムアイも佐藤さんも、今や世間を驚かせる側になりました。そういえば、タモリさんも無名だった頃にハナモゲラ語や4カ国語麻雀をテレビで披露した時、「あの人は一人でやってるの?」「すごいものを見た」と世間を驚かせたに違いありません。タモリさんはコムアイと話している時になんとなく嬉しそうに見えるのですが、通じるものがあるのかもしれません。コムアイも以前、「ハナモゲラ語のような歌を歌うのは楽しい」と言っていました。水曜日のカンパネラは、来年3月8日(水)には待望の武道館公演が待っています。果たして、どのようにしてファンを驚かせてくれるのでしょうか…。
追伸:水曜日の「SPARK」には水カンのトラックメーカー、ケンモチヒデフミさんも登場しますが、登場する度にちょっとずつキャラクターが壊れていっているので、そちらにも注目です。
SPARK http://www.j-wave.co.jp/original/spark/