J-WAVEで放送中の「~JK RADIO~TOKYO UNITED」(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「antenna* THE HIDDEN STORY~CURATING@NOW~」。11月11日(金)のオンエアでは、クオリティの高さで注目を集めている「気仙沼ニッティング」を紹介しました。
「気仙沼ニッティング」が展開するオーダーメイドのニットは、現在およそ190人待ちという人気ぶり。さらに、今年はバーニーズ・ニューヨークとコラボレートしたニットも販売。「気仙沼ニッティング」は、今や”被災地のブランド"ということよりも、ニットのクオリティの高さで注目を集めています。
「気仙沼ニッティング」代表の御手洗瑞子さんは、震災が発生したとき、ブータン王国の首相フェローというお仕事をされていました。震災発生後、「東北の復興の力になれないか」と考えて帰国。しばらくは、被災した地域の産業復興戦略を作る仕事をしていましたが、だんだんと時間が経つにつれて、これからは新しい産業ができて人々の生業が戻ってくること、人のサイクルが取り戻されていくことが必要だと御手洗さんは思ったそうです。
2012年1月、御手洗さんは糸井重里さんと対談。そこで糸井さんから、「気仙沼で編み物の会社をやらないか」という提案をされます。御手洗さんは、このアイディアに賛同。編み物の会社を立ち上げるために、まずは手編みのセーターで知られるアイルランドのアラン島を訪ねました。アラン島で見たセーターは、模様が立体的にくっきり浮き上がっていて、ものすごく美しかったそうです。
しかし、日本の手芸用の糸などで手編みのセーターを編んでもそうはなりません。逆に、アイルランドの毛糸は日本人にとってはチクチクしたり重かったりゴワゴワします。そこで、毛糸を開発していくところから始めました。
デザインは編み物作家の三國万里子さんにお願いし、商品名は、三國万里子さんの頭文字からとって”MM01”と名付けられました。
次に必要なのは手編みをしてくれる人を探すこと。そもそも、気仙沼は遠洋漁業が盛んな港町で、編み物をする方がたくさんいらっしゃいましたが、「やりたいわけではないけど友達から頼まれたから」というような出会い方をするのは、お互いにあまり良くないと思ったそうです。
「そこで、万里子さんにオリジナルの手袋をデザインしてもらって、それをみんなで編むという、編み物のワークショップを開催しました。そうすると、町の編み物好きに一気に会うことができました。その中で特に上手だった方に声をかけたんです」(御手洗さん)
こうして、2012年12月、オーダーメイドのカーディガン”MM01”を発表。15万円という高価な商品でしたが申し込みが殺到しました。御手洗さんは、いつか世界のどこかで、「気仙沼ニッティング」が震災を機に生まれた会社だということを、「誕生のいきさつにはこのような背景があったんだね」という会話がされるような、“良いセーターを作る会社”として海外で知られていく存在になれたら…と思っているそうです。温かい思いのこもった「気仙沼ニッティング」のセーター、これからの季節にいかがでしょうか。
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「~JK RADIO~TOKYO UNITED」
放送日時:毎週金曜 6時―11時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/
「気仙沼ニッティング」が展開するオーダーメイドのニットは、現在およそ190人待ちという人気ぶり。さらに、今年はバーニーズ・ニューヨークとコラボレートしたニットも販売。「気仙沼ニッティング」は、今や”被災地のブランド"ということよりも、ニットのクオリティの高さで注目を集めています。
「気仙沼ニッティング」代表の御手洗瑞子さんは、震災が発生したとき、ブータン王国の首相フェローというお仕事をされていました。震災発生後、「東北の復興の力になれないか」と考えて帰国。しばらくは、被災した地域の産業復興戦略を作る仕事をしていましたが、だんだんと時間が経つにつれて、これからは新しい産業ができて人々の生業が戻ってくること、人のサイクルが取り戻されていくことが必要だと御手洗さんは思ったそうです。
2012年1月、御手洗さんは糸井重里さんと対談。そこで糸井さんから、「気仙沼で編み物の会社をやらないか」という提案をされます。御手洗さんは、このアイディアに賛同。編み物の会社を立ち上げるために、まずは手編みのセーターで知られるアイルランドのアラン島を訪ねました。アラン島で見たセーターは、模様が立体的にくっきり浮き上がっていて、ものすごく美しかったそうです。
しかし、日本の手芸用の糸などで手編みのセーターを編んでもそうはなりません。逆に、アイルランドの毛糸は日本人にとってはチクチクしたり重かったりゴワゴワします。そこで、毛糸を開発していくところから始めました。
デザインは編み物作家の三國万里子さんにお願いし、商品名は、三國万里子さんの頭文字からとって”MM01”と名付けられました。
次に必要なのは手編みをしてくれる人を探すこと。そもそも、気仙沼は遠洋漁業が盛んな港町で、編み物をする方がたくさんいらっしゃいましたが、「やりたいわけではないけど友達から頼まれたから」というような出会い方をするのは、お互いにあまり良くないと思ったそうです。
「そこで、万里子さんにオリジナルの手袋をデザインしてもらって、それをみんなで編むという、編み物のワークショップを開催しました。そうすると、町の編み物好きに一気に会うことができました。その中で特に上手だった方に声をかけたんです」(御手洗さん)
こうして、2012年12月、オーダーメイドのカーディガン”MM01”を発表。15万円という高価な商品でしたが申し込みが殺到しました。御手洗さんは、いつか世界のどこかで、「気仙沼ニッティング」が震災を機に生まれた会社だということを、「誕生のいきさつにはこのような背景があったんだね」という会話がされるような、“良いセーターを作る会社”として海外で知られていく存在になれたら…と思っているそうです。温かい思いのこもった「気仙沼ニッティング」のセーター、これからの季節にいかがでしょうか。
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番組名:「~JK RADIO~TOKYO UNITED」
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