日本のホテルは「伸びしろ」だらけだった!

J-WAVEで放送中の番組「GROWING REED」(ナビゲーター:岡田准一)。10月9日のオンエアでは、専門誌『週刊ホテルレストラン』を発行する株式会社オータパブリケイションズ、代表取締役社長の太田進さんをゲストに迎え、今のホテル事情について聞きました。

太田さんが、ホテルの仕事に興味を持ったのは15歳のとき。音楽関係の仕事を志し、単身渡米した経験からでした。そのときの皿洗いやウエイターのバイトの経験が現在の仕事に就くきっかけとなったのだそう。

「アメリカはチップ社会なので、頑張ったら頑張った分だけ評価してくれる。これは面白いなと」(太田さん)

その後、ニューヨークの料理学校に入学。各国のホテル、レストランでの修行を経て、父親が創業したオータパブリケイションズに入社。今年、創刊50周年を迎えた『週刊ホテルレストラン』を発行するほか、セミナー、イベント、教育分野など、さまざまなプロジェクトを展開していますが、太田さんは「日本のホテル業界には、伸びしろがいっぱいある」と言います。

たとえばニセコは、世界一のパウダースノーが楽しめるとSNSで世界に拡散されたことから、いまや海外からの宿泊客が殺到し、泊まる施設が足りなくてうれしい悲鳴を上げている状況なのだとか。さらに2020年の東京オリンピックを控え、ますますホテルの需要は高まることが予想され、老舗、新規ホテルともに、その動向が注目されています。

そして今、日本のホスピタリティの高さは、その本場であるニューヨークやパリでも認められ、日本を飛び出し、海外で活躍するホテルマンや料理人が急増しているのだそう。

そんなホスピタリティのプロになるために必要なことはというと、「人間を磨くこと」。

「たとえば、5年後に日本一人脈を持ったウエイターになろうという目標があるとしたら、逆算して、もっと本を読まなきゃ、情報を仕入れなきゃ、他店を視察しなきゃとか、今日やらなければいけないことが見えてくる。

そういうメンタリティが変わっていくと、人はどんどん吸収していくし、この客は誕生日や結婚のお祝いだなとか、喧嘩しているなといった状況を察して動くことができるようになります。さらにはそのスキルで、世界に出ていくチャンスだってあるわけです」(太田さん)

最後に、岡田の「お客さんとしてのホテルでの楽しみ方って…ちょっとわがままになっていいんですかね」という問いに、「いいんです。たくさんわがままを言われたほうが、人間は育つので、遠慮せずにスタッフにどんどんぶつけてください」と太田さんはアドバイス。

世界に誇る日本の“おもてなし”が詰まったホテル。上手にわがままを言いながら存分に楽しみたいですね。

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【番組情報】
番組名:「GROWING REED」
放送日時:毎週日曜 24時-25時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/growingreed/

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