「スープストックトーキョー」に学ぶ!ピンチ時の行動

J-WAVEの新番組「RAKUMACHI BIZ8」(ナビゲーター:青木裕子)は、未来を描くビジネスの力にフォーカスします。10月1日のオンエアでは、「Soup Stock Tokyo」を立ち上げた、株式会社スマイルズ代表の遠山正道さんをお迎えしました。

スープ専門店「Soup Stock Tokyo」は、2000年、遠山さんが38歳のときに立ち上げました。株式会社スマイルズは現在、ベンチャーの事業支援や、ネクタイ専門店、新しいスタイルのファミリーレストラン、新しいコンセプトを掲げる本屋さんなど、「世の中の体温をあげる事業」を複数手がけるユニークな会社です。

「Soup Stock Tokyo」は、お店によってうまくいったり、いかなかったりで、起業して軌道に乗ったのは8年ぐらい経ってからだとか。3店舗目で大きな赤字を出してしまいますが、小さな店舗の売り上げの方が良かったため「これからは小さな店舗でいこう」と思ったそうです。

青木:まさに、ピンチがチャンスになったということですね。
遠山:そうです。それに、不安になるといろいろとやりたがるんです。ポスターも必要以上に貼ったりしましたが、それを全て剥がして、素の状態を見てもらおうとしたんです。結果的には削いでいったのが良かったです。
青木:遠山さんが一番大切にしている部分は何ですか?
遠山:仕事は一人ではできないので、やりたいこととビジネスチームのバランスが大事です。世の中はビジネスの方が先に立ってしまって「そもそも、なんでやってるんだっけ?」と思ってしまうようなことが多いんです。だからといって、立派な動機ではなくても、出会い頭の恋のようなものでも良いと思うんです。
青木:なるほど。

ネクタイ専門店といったユニークな発想をお持ちの遠山さんですが、ご自身のビジネスについては「掛け算みたいなものが多い」と表現しました。

遠山:私は自分でスープを作れるわけではないし、何かの専門性はないんです。でも、何かと何かを掛けたら面白いのではないか…という感覚があります。スープ専門店があって、ネクタイ屋さんがあって、次に何がきてもおかしくないと思うんです。だから思いついちゃうと、作りたくてワクワクしちゃうんです。幅を制限せずに、興味を持ったことは大切にしたいと思います。

人ともよく会っていて、毎晩どこかに行っているという遠山さん。加えて「代官山ロータリークラブ」では週に一度、さまざまなゲストを招くそうで、そこからいろいろなことが生まれるそうです。

青木:これまでに、特に印象に残っている出会いはありますか?
遠山:財界で有名な、牛尾治朗さんに「会社を潰すつもりでやれ」と言われました。要するに「会社を潰してもいいぐらいに、自分で思っていることを思い切りやりなさい。中途半端にやってたら誰からも相手にされないよ」っていう意味だったんです。それが僕の心に刺さりました。
青木:その感銘を受けて、今の遠山さんがいらっしゃるんですね。

そんな遠山さんは、中目黒のガード下に「ラブ」がテーマのレストランをオープンさせる予定だそうです。「座ると、くっつかざるを得ない椅子があります(笑)」とのこと。

さらに、10月9日、10日に代官山のヒルサイドテラスで開かれる猿楽祭では、お化け屋敷をするそうです。これはいろいろな作家さんが作ったマネキンを100体並べたり、音楽を渋谷慶一郎さんが担当するものだとか…。株式会社スマイルズの今後の展開から、目が離せなくなりそうですね。

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【番組情報】
番組名:「RAKUMACHI BIZ8」
放送日時:毎週土曜 20時ー20時54分
オフィシャルサイト: http://www.j-wave.co.jp/original/biz8/

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