メディア嫌いの大御所写真家エグルストンとの出会い

J-WAVE日曜20時からの番組「antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING」(ナビゲーター:野村訓市)。9月11日のオンエアでは、野村が写真家のウィリアム・エグルストンと出会ったときのエピソードを披露しました。

エグルストンは70年代初頭に、ニューヨークのMOMAでカラー写真を初めてアート写真として発表したことでも知られるアメリカの写真家です。エグルストンの写真の魅力について、野村は以下のように語ります。

「エグルストンが撮ると、あらゆるものがそこに意味を持つような気がします。そしてその写真を眺めていると、なんだか自分が旅先の傍観者として周囲を眺めている、その時の気持ちとシンクロするんです」(野村)

そんなエグルストンにどうしても会いたかった野村は、10年近く前、彼の住むメンフィスを訪れた際に、コンタクトをとろうと試みたそうです。しかし、エクルストンはメディア嫌い&人嫌いで有名。そこでまずは友人の映画監督ハーモニー・コリン経由で、エグルストンの息子を紹介してもらったのだそうです。

最初は、「父親には会えないよ」と言われてしまったそうですが、そこは野村の持ち前のコミュニケーション能力ですっかりその息子(偶然にも野村と同い年!)と仲良くなり、最終的にはエグルストンの住所を教えてもらい、会いに行く手はずを整えてくれたのだそうです。

そしていざ本人の元を訪れると、テンションが上がりすぎて質問攻めにしてしまったそうですが、妙に波長が合い、エグルストンにもすっかり気に入られ、一緒にウィスキーを飲んだり、なんと写真の撮り方まで教えてもらったのだとか!

ちなみにその時たくさん話をした中で、本人にどうやって被写体を選び写真を撮るのか聞いたところ、彼は「写真を撮ろうと街をうろつくことはない。向こうからそれはやってくる」と言っていたそうです。

「今でも雑誌に写真を載せたい、とメールすると、タダで使わせてくれたりします。そしてメールの最後に必ず『またメンフィスに戻っておいで』と書いてあります。いつ、またあのアメリカの南部に行って、いろいろな音楽を聴きながらウィスキーが飲めるのかなぁと夢想しています」(野村)

ということで、旅先で様々な出会いを繰り返す野村。次はどんな人物との出会いのエピソードが聞けるのでしょうか?

【関連サイト】
「antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/travelling/

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