J-WAVE日曜朝6時からの番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「LISTEN FIRST!」。9月4日のオンエアでは、NPO法人ピープルデザイン研究所代表の須藤シンジさんをゲストにお迎えしました。
「心のバリアフリー」を唱えてさまざまなアクションを手掛けている須藤さん。須藤さんは、「超福祉展」というイベントをプロデュースされており、SFのような”かっこいい”デザインの義手や義足、さらには、健常者以上に動けるハイテクノロジーな車椅子などを多数展示して、大きな話題を呼びました。
このイベントに足を運んだ平井は、「本当にかっこよくてスタイリッシュで、今までの義手や義足のイメージを壊すような展示ばかり」と感動したそうです。
■オリンピック金メダリストの記録を超えた義足のジャンパー
9月8日からリオで、パラリンピックが開催されますが、将来的に“世界最速の男 ウサイン・ボルト”の記録を超えることができるような義足は出てくるのでしょうか?
「ボルト選手より遅いか速いかはともかく、そもそものゴールドメダリストの記録を超えちゃったっていう義足の選手は存在するんです」と、須藤さんから驚きの発言。
その人物は義足の走り幅跳びの選手、ドイツのマルクス・レーム選手。彼はロンドンオリンピックの金メダリストの記録を超える「8.4メートル」という記録を予選で出したのです。しかし、この記録が出た結果、今までは義足であってもオリンピックの参加を認めていた「国際陸上競技連盟」が“それは機器の性能によるものだ”として、認めませんでした。
そして、オリンピックに参加するには、「“その機器の技術が、記録に大きく貢献していないということを選手自ら証明しなさい”という過酷な条件を本人に与えて、結果的にはその国際陸連が認める証明に至らなかった」そう。そのため、マルクス・レーム選手は今回、オリンピックではなくパラリンピックに出場するべく、準備を進めているそうです。
非常に難しい問題だと思いますが、すごい記録が出た途端に、今までOKとしていた義足の参加を認めないというのは、これまで努力に努力を重ねてきた選手にとって、とても残念な結論ですよね。
■義肢を“隠す”イメージから、“見せる”イメージに
かっこいいデザインの義手や義足を「超福祉展」でも展示されている須藤さん。なぜそこにスポットを当てようと思われたのでしょうか?
「障害者や、障害者のスポーツを学校で勉強したり、聞いたりするときには義手や義足が、肌色でできていたり…どちらかというと隠す感覚で世の中に出ているケースの方が多いように思うんです」
そのため、“隠している=隠さなきゃいけない・恥ずかしい・かわいそう”という感情が入ってしまうのは否めません。それを須藤さんは、「隠すのではなく、むしろ見せる。かわいそうというより、かっこいいという感覚から、ハンディキャップを持った方々と接触する入り口が増えていけば、“心のバリア”みたいなものは超えていける」と、提案されています。
■東京パラリンピックへの夢
2020年には、東京でもパラリンピックが開催されますが、それまでに何をしておきたい、していきたいとお考えなのでしょうか?
「実は僕らは小さな夢を持ってるんですよね。実現のハードルはかなり高いと思うんですけど…。東京でオリンピック、パラリンピックが開かれるときの閉会式をパラリンピックの後に開いたら、スーパークールなんじゃないのかなと思うんですよね」
現在は別々に行われている閉会式ですが、「トータルの閉会式をパラリンピック後に持ってくることができれば、おそらく東京、日本から未来に対する提案になる」とも。
オリンピックに関わっている団体がいくつもあるなど、実現にはさまざまな困難があるそうですが、北京開催あたりから、オリンピックとパラリンピックを並列で見せていくという流れがあるそうです。
須藤さんはこれを“小さな夢”とおっしゃいましたが、夢で終わらず、実現できることを願って応援したいですね!
【関連サイト】
「WONDER VISION」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/
「心のバリアフリー」を唱えてさまざまなアクションを手掛けている須藤さん。須藤さんは、「超福祉展」というイベントをプロデュースされており、SFのような”かっこいい”デザインの義手や義足、さらには、健常者以上に動けるハイテクノロジーな車椅子などを多数展示して、大きな話題を呼びました。
このイベントに足を運んだ平井は、「本当にかっこよくてスタイリッシュで、今までの義手や義足のイメージを壊すような展示ばかり」と感動したそうです。
■オリンピック金メダリストの記録を超えた義足のジャンパー
9月8日からリオで、パラリンピックが開催されますが、将来的に“世界最速の男 ウサイン・ボルト”の記録を超えることができるような義足は出てくるのでしょうか?
「ボルト選手より遅いか速いかはともかく、そもそものゴールドメダリストの記録を超えちゃったっていう義足の選手は存在するんです」と、須藤さんから驚きの発言。
その人物は義足の走り幅跳びの選手、ドイツのマルクス・レーム選手。彼はロンドンオリンピックの金メダリストの記録を超える「8.4メートル」という記録を予選で出したのです。しかし、この記録が出た結果、今までは義足であってもオリンピックの参加を認めていた「国際陸上競技連盟」が“それは機器の性能によるものだ”として、認めませんでした。
そして、オリンピックに参加するには、「“その機器の技術が、記録に大きく貢献していないということを選手自ら証明しなさい”という過酷な条件を本人に与えて、結果的にはその国際陸連が認める証明に至らなかった」そう。そのため、マルクス・レーム選手は今回、オリンピックではなくパラリンピックに出場するべく、準備を進めているそうです。
非常に難しい問題だと思いますが、すごい記録が出た途端に、今までOKとしていた義足の参加を認めないというのは、これまで努力に努力を重ねてきた選手にとって、とても残念な結論ですよね。
■義肢を“隠す”イメージから、“見せる”イメージに
かっこいいデザインの義手や義足を「超福祉展」でも展示されている須藤さん。なぜそこにスポットを当てようと思われたのでしょうか?
「障害者や、障害者のスポーツを学校で勉強したり、聞いたりするときには義手や義足が、肌色でできていたり…どちらかというと隠す感覚で世の中に出ているケースの方が多いように思うんです」
そのため、“隠している=隠さなきゃいけない・恥ずかしい・かわいそう”という感情が入ってしまうのは否めません。それを須藤さんは、「隠すのではなく、むしろ見せる。かわいそうというより、かっこいいという感覚から、ハンディキャップを持った方々と接触する入り口が増えていけば、“心のバリア”みたいなものは超えていける」と、提案されています。
■東京パラリンピックへの夢
2020年には、東京でもパラリンピックが開催されますが、それまでに何をしておきたい、していきたいとお考えなのでしょうか?
「実は僕らは小さな夢を持ってるんですよね。実現のハードルはかなり高いと思うんですけど…。東京でオリンピック、パラリンピックが開かれるときの閉会式をパラリンピックの後に開いたら、スーパークールなんじゃないのかなと思うんですよね」
現在は別々に行われている閉会式ですが、「トータルの閉会式をパラリンピック後に持ってくることができれば、おそらく東京、日本から未来に対する提案になる」とも。
オリンピックに関わっている団体がいくつもあるなど、実現にはさまざまな困難があるそうですが、北京開催あたりから、オリンピックとパラリンピックを並列で見せていくという流れがあるそうです。
須藤さんはこれを“小さな夢”とおっしゃいましたが、夢で終わらず、実現できることを願って応援したいですね!
【関連サイト】
「WONDER VISION」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。