宇都宮健児 築地市場移転問題の今後を語る

J-WAVE平日20時からの番組「JAM THE WORLD」(金曜ナビゲーター:青木理)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。9月2日のオンエアでは、弁護士の宇都宮健児さんをゲストにお招きしました。

先週、小池都知事が都庁で会見を開き、築地市場から豊洲市場への移転を、予定していた11月7日から延期することを発表しました。

宇都宮さんはこの会見の前日に都知事と会談し、移転を一旦停止して、築地市場で働く関係者を含めた協議の場を求める「都政の課題への要望書」を提出しました。

「彼女は選挙中に『一旦立ち止まって考える』と言っていたんですけど、選挙公約にあったとしても、11月7日に迫っていて、しかも都としては5800億円の金を出してる。それを延期すると当然いろんなところから反発が来る。そういうことを覚悟した上で、公約を実行したことは、私は大変評価できると思っています」(宇都宮さん)

ただ、これはあくまで「第一段階で評価している」という意味。安全性・経費・情報公開の問題はもちろん、一番懸念されている土壌汚染など、食の安全に関する不安が残されたままでは、業者も都民も安心して生鮮食品が買えないため、その問題に対してどこまで徹底できるかの姿勢が問われているとのこと。宇都宮さんご自身は「土壌汚染の調査結果が深刻な場合は、移転中止も考えなければならない」と考えているそうです。

移転には「絶対反対」ではなく、「調査の結果次第」と話す宇都宮さんの話を聞き、青木は、「『場合によっては移転ありき』だとまでおっしゃる宇都宮さん。そこはおっしゃらないで『当面延期』と言う小池さん。その違いが、ジャーナリストの僕としては気になりました。注目していきたいと思います」とコメントしました。

今後の調査結果や、その姿勢に注目が集まる築地市場移転問題。あなたはどう考えますか?

【関連サイト】
「JAM THE WORLD」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

関連記事