右が謎のままの開かずの箱(楽器?)

超個性的! 台湾のCDジャケット事情が面白すぎる

J-WAVE日曜21時からの番組「SEIBU SOGO CREADIO」(ナビゲーター:佐藤オオキ・クリス智子)。9月25日のオンエアでは「世界のジャケ買い/台湾編」をお届けしました。

“デザインと音楽の関係を探る”企画ですが、そのタイトル通り、佐藤が海外出張先にあるCDショップで「おっ!」と思ったCDをジャケ買いし、そのデザインからどんな音楽かを想像しつつ、スタジオでクリスと試聴するというもの。今回は現在、佐藤が個展を開催している「台湾」でジャケ買いをしてきました。その一部をご紹介します。

「台湾のCDは完全フリースタイルですよね。フォーマットを完全に無視しているのばっかりで」と佐藤。台湾のCDにはトートバックやカレンダーなど付録付きのものが多いようで、そんな中から特に変わり種を探してきたそうです。

■アーティスト:韋禮安(ウェイ・リーアン)/ アルバム:硬戳(インチョウ)
最初の一枚は…と、いうよりもはや箱(笑)。ビニール袋の中に二つの紙箱が入っていて、一つは厳重に梱包されたCDとQRコードのようなものが付いていました。そしてもう一つは10センチ四方の大きさで、振ると中からカラカラという音がします。さて、中には一体、何が入っているのか。しかし…

「どうやって開けるんですかね…。開け方がわからない!」と、クリスに助けを求める佐藤。しかしクリスも全く開けられず。スタジオには「カラカラ」という音だけが鳴り続けるだけだったのですが…

「あ、もしかしてこれ、こうやって(振って)楽しむものなんじゃ…楽器?」と気付いたクリス。これには「斬新すぎますね…」と唖然とする佐藤(笑)。

説明書きは一応あるようなのですが、台湾語なので全くわからず。そこで佐藤はもう一つの箱に入っていたQRコードに目をつけ、「このQRを撮影して箱にかざすと、ARとかで箱の上に何か出たりするんじゃないですか!?」と予想。しかし結局、謎は解けぬままでした(笑)。

そして曲の方はというと、爽やかで「アイドルのような感じ」との印象を受けたクリス。アーティストの韋禮安(ウェイ・リーアン)はシンガー・ソングライターで2009年にデビューしているそうです。

■アーティスト:陳奕迅(イーソン・チャン)/アルバム:rice&shine
こちらのジャケットは、男性が水の中に潜っているのですが、その顔は気泡に覆われて見えなくなっていて、少し不吉な感じがします。パッケージは分厚く、クリスが手に取ってみると、パッケージが二つに分裂! 磁石で二つのケースがくっついていたようです。一方は少し不吉なテイストですが、もう一方は“小便小僧”の写真…。

「こっちはコミカルな感じですね。このギャップ、なんなんですかね。全然、別の感じのCDが二つ、磁石でくっついているってことですよね」(佐藤)

佐藤はこのジャケットから、コミカルな曲調をイメージ。一方、クリスはユーモアもあるけれどブラックな感じをイメージしたよう。意見が分かれましたが、果たして…。

曲は、予想を裏切る「癒し系」でした(笑)。二人とも気に入ったようなのですが、佐藤は「これ典型的な、ジャケットで損しているというか、デザイナーとの意思の疎通が取れてないパターンだと思います!」とバッサリ(笑)。これにクリスは「今度、台湾のアーティストにどうやってアルバムのジャケットが作られているのか聞いてきてくださいよ」と提案。確かにここまでギャップがあると気になりますね(笑)。

今回、ジャケ買いしてきたCDは全てサイズがバラバラ。「どうやってお店に並んでるんですか?」とクリスから素直な疑問。

「いやもう、バラバラですよね。CD店って感じはしないですね。たぶんCDを作ってる方もそれを狙ってるんじゃないかっていうくらい。『棚には素直に並べさせないぞ!』みたいな勢いです(笑)」(佐藤)

整然と見やすく並べられた日本のCDショップとはまったく違うのですね。個性的なジャケットが楽しめる台湾のCDジャケット事情。台湾に行った際は立ち寄ってみたいですね。音楽でもデザインでも楽しめそうです♪

【関連サイト】
「SEIBU SOGO CREADIO」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/creadio/

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