マーティ・フリードマンが「邦楽で一番好き」な曲は?

J-WAVE土曜15時の番組「J-POP SATURDAY」(ナビゲーター:落合隼亮・リアド慈英蘭)。8月27日のオンエアでは、J-POPに造詣の深いギタリスト、マーティ・フリードマンさんがゲストに登場。「世界にオススメするJ-POP」をご紹介してもらいました。

スーパー・ギタリストとしても知られるフリードマンさんですが、もしかしてご存じない方でも某テレビ番組の「空耳スト」と言えばピンとくる方もいるのでは? 「そういうのの方が聞かれるんですよ(笑)。音楽よりも『空耳』って。いくら音楽やっても『空耳』だよ(笑)」とフリードマンさん。先日出演された「SUMMER SONIC 2016」でも、「あ! 『空耳』の!」と言われたそう(笑)。

それはさて置き、フリードマンさんは世界的に活躍されているギタリストにも関わらず、“J-POPが好きすぎて”日本に来たそうです。

「アメリカに住んでたときに、ずっと邦楽聴いてたんですよ。世界中ツアーするときの楽屋とか、飛行機で移動するときでも、洋楽じゃなくて邦楽ばっかり聴いてて…そのうち、『住めばいいじゃん!』と思って」と、話すように、日本人よりも“邦楽マニア”なのです。

フリードマンさんが思う、邦楽にしかない魅力はどこにあるのでしょうか?

「やっぱり“メリハリ”が一つ。もう一つは“メロディのセンス”」とフリードマンさん。邦楽はメロディが複雑だそうで、洋楽のヒット曲はコードが4つか5つというシンプルなものが多いのに対して、邦楽は複雑でさまざまなコードが使われている印象なのだそうです。

そんなフリードマンさんが、世界にオススメしたいJ-POPとは!?

■ありがとう/いきものがかり
この曲のオススメポイントは“サビ”。「サビなんですけど、コードが20個くらい入ってるんですよ(笑)。それなのに、メロディが美しくコードをフォローして複雑さを一切感じさせないんです」。さらに、いきものがかりの曲は、年齢に関係なく子どもから大人まで楽しめるところがポイントで「そういうアーティストは少ないと思います」とも。

■ヘビーローテーション/AKB48
「もしかしたら、一番好きな邦楽の曲かもしれない」「この曲が発売されたばっかりのときに、ラジオとかどこかで流れてきたら、会話止まって聴き入るような曲ですよ」と大絶賛するフリードマンさん。「去年の10月のハロウィンでAKB48さんと一緒に武道館でこの曲をやりました。永遠に忘れられない」と振り返り、とても気持ち良かったそうで、思いっきり“ヘドバン”したそうです(笑)。

■アイアイのうた~僕とキミと僕等の日々~/ C&K
「この曲聴いたらバラード専門と思っちゃうんですけど、そんなことなくて(他の曲では)祭りみたいな盛り上がり。音楽のセンスが抜群で、次から次へいい曲ばっかりが溢れてる」。また、「こういう泣きバラードって洋楽にはなくない?」とフリードマンさん。洋楽にもたくさんバラードはあるのですが、「泣き方が違うんですよ」とのこと。

フリードマンさんいわく、洋楽バラードは歌っている人のバックストーリーがあるから泣けるそう。例えば「アデルの曲はアデルが歌うから泣ける」そうで、一方、邦楽の泣ける曲は、誰が歌っても泣ける、と話します。それが洋楽バラードと邦楽バラードの違いだそう。

邦楽への熱い思いを語ってくれたフリードマンさん。ミュージシャンなので、少し専門的な聴き方ではありますが、今回のことを参考にして聴いてみると、新たな邦楽の魅力が発見できるかもしれませんね!

【関連サイト】
「J-POP SATURDAY」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/jpopsaturday/

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