J-WAVE金曜深夜24時からの番組「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」(ナビゲーター:安藤桃子)。7月29日のオンエアでは「キューバ」をキーワードにお届けしました。
「この国の人々は、生まれるときは貧乏だが、死ぬときは金持ちだ」
これはキューバにまつわる格言です。キューバでは住んでいる人々の所得は低いそうですが、物価も安く、教育費や医療費は無料、さらに医療は世界的にもトップクラスとのこと。安藤にとっては「人の心が豊かな国なんじゃないの?ってイメージがある」そうで、ラテン音楽や夏場のモヒート、葉巻を吸っているおじいさんのかっこよさなど、その独自の文化から一度は行ってみたいと思っていたのだとか。
そんなキューバについて、幼少期をキューバで過ごし、現在はキューバレストラン「ボデギータ」、旅行代理店「トラベルボデギータ」代表の清野史郎さんにお話を伺いました。
「革命間もない頃にキューバが日本からマグロ船を購入して、それを期に、1963年頃から1972年頃まで150人くらいの日本人が、漁業指導にキューバに行ってて」(清野さん、以下同)。
1964年4月頃、4歳のときにマグロ船と一緒にキューバに移住した清野さんは「気が付いたときにはスペイン語で授業していた」のだとか。
続いて、学校で起きた印象深いエピソードを語りました。「学校で朝礼が始まった。それで僕、たまたま何の役目かわからないのだけども、キューバの国旗を持ってたんですよね」。その朝礼では、校長先生が涙ながらにチェ・ゲバラがボリビアで亡くなったことを発表。「そのときつい、キューバの国旗に口づけをしてしまった」と清野さん。
その後、清野さんが12歳のとき(1972年)に日本へ帰国をすることになりますが、カリブの国に住む人々は、流浪の旅をし続けている人が多く、豊かな国に行くことへの憧れが強いそうです。清野さんも、キューバ人的な感覚から、キューバを出る悲しさではなく、豊かな国への憧憬が強かったのだとか。
続いて話は、清野さんの考えるキューバ人像について。「彼らにとって一番大事なのは、ファミリー。海外に出て、それで凱旋するときには見栄たっぷりで。それはファミリーに見せるためだから、すべてにおいてファミリーですね」。キューバ人は平均して教育レベルが高いとのことで、街の新聞販売員に話しかけられ「お前、日本人か? 8月6日は広島で…」といった具合になるほどだとか。そのため、キューバの中にとどまらず、海外に出て成功する若者も多いそうなのです。
また、情報や物が少ないからこそ、ない中で何かを創り出すことに長けているのだそう。
「たとえば、キューバに残っているアメ車を開けると、ここはトヨタ、ここはフィアットって…パーツを組み合わせて、くっつけてやっていて、この人すごいなって思うもん。ない中で、人間は考えるもんだなって思うから、キューバの文化的レベルを感じることはありますね」
これを聞いた安藤は「音楽もそうですけど、カルチャーがすごく強い国だなと思うので、そこはやっぱり確固たる自信になっているのかな? って思ったり。キューバ人であるということを、コンプレックスに思っている人は少ないのかな?と思ったんですけど。…ということは、アイデンティティがきちんとある。キューバで生まれて暮らしてきたことに自信があるからこそ、外に出たときに成功するんじゃないのかな」と語りました。
また、「ない中で、人間は考える」という清野さんの意見について安藤は次のように話しました。
「逆に言ったら、なんでもあるから、自分で考える力が衰えているって考えると、物が溢れかえっている時代の中で『やっぱキューバ人つえーな』って今思いました」(安藤)
最後に、キューバ旅行を取り扱う旅行代理店も経営している清野さんに、キューバ旅行を楽しむポイントを聞きました。
「たっぷり日にちをとること。あと、いろいろなところに行かず、ビーチでのんびりして帰ってきた方がいい。キューバの魅力は人だから、人間観察していた方がいいと思うんですよね。どっかのバーに入ってご飯を食べたり飲んだりしながら、演奏を聴いたり、バーテンダーやお客さんたちと会話をすることがすごく大事」
人が魅力のキューバ。思わずキューバ旅行へ出かけたくなるオンエアでした!
【関連サイト】
「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/
「この国の人々は、生まれるときは貧乏だが、死ぬときは金持ちだ」
これはキューバにまつわる格言です。キューバでは住んでいる人々の所得は低いそうですが、物価も安く、教育費や医療費は無料、さらに医療は世界的にもトップクラスとのこと。安藤にとっては「人の心が豊かな国なんじゃないの?ってイメージがある」そうで、ラテン音楽や夏場のモヒート、葉巻を吸っているおじいさんのかっこよさなど、その独自の文化から一度は行ってみたいと思っていたのだとか。
そんなキューバについて、幼少期をキューバで過ごし、現在はキューバレストラン「ボデギータ」、旅行代理店「トラベルボデギータ」代表の清野史郎さんにお話を伺いました。
「革命間もない頃にキューバが日本からマグロ船を購入して、それを期に、1963年頃から1972年頃まで150人くらいの日本人が、漁業指導にキューバに行ってて」(清野さん、以下同)。
1964年4月頃、4歳のときにマグロ船と一緒にキューバに移住した清野さんは「気が付いたときにはスペイン語で授業していた」のだとか。
続いて、学校で起きた印象深いエピソードを語りました。「学校で朝礼が始まった。それで僕、たまたま何の役目かわからないのだけども、キューバの国旗を持ってたんですよね」。その朝礼では、校長先生が涙ながらにチェ・ゲバラがボリビアで亡くなったことを発表。「そのときつい、キューバの国旗に口づけをしてしまった」と清野さん。
その後、清野さんが12歳のとき(1972年)に日本へ帰国をすることになりますが、カリブの国に住む人々は、流浪の旅をし続けている人が多く、豊かな国に行くことへの憧れが強いそうです。清野さんも、キューバ人的な感覚から、キューバを出る悲しさではなく、豊かな国への憧憬が強かったのだとか。
続いて話は、清野さんの考えるキューバ人像について。「彼らにとって一番大事なのは、ファミリー。海外に出て、それで凱旋するときには見栄たっぷりで。それはファミリーに見せるためだから、すべてにおいてファミリーですね」。キューバ人は平均して教育レベルが高いとのことで、街の新聞販売員に話しかけられ「お前、日本人か? 8月6日は広島で…」といった具合になるほどだとか。そのため、キューバの中にとどまらず、海外に出て成功する若者も多いそうなのです。
また、情報や物が少ないからこそ、ない中で何かを創り出すことに長けているのだそう。
「たとえば、キューバに残っているアメ車を開けると、ここはトヨタ、ここはフィアットって…パーツを組み合わせて、くっつけてやっていて、この人すごいなって思うもん。ない中で、人間は考えるもんだなって思うから、キューバの文化的レベルを感じることはありますね」
これを聞いた安藤は「音楽もそうですけど、カルチャーがすごく強い国だなと思うので、そこはやっぱり確固たる自信になっているのかな? って思ったり。キューバ人であるということを、コンプレックスに思っている人は少ないのかな?と思ったんですけど。…ということは、アイデンティティがきちんとある。キューバで生まれて暮らしてきたことに自信があるからこそ、外に出たときに成功するんじゃないのかな」と語りました。
また、「ない中で、人間は考える」という清野さんの意見について安藤は次のように話しました。
「逆に言ったら、なんでもあるから、自分で考える力が衰えているって考えると、物が溢れかえっている時代の中で『やっぱキューバ人つえーな』って今思いました」(安藤)
最後に、キューバ旅行を取り扱う旅行代理店も経営している清野さんに、キューバ旅行を楽しむポイントを聞きました。
「たっぷり日にちをとること。あと、いろいろなところに行かず、ビーチでのんびりして帰ってきた方がいい。キューバの魅力は人だから、人間観察していた方がいいと思うんですよね。どっかのバーに入ってご飯を食べたり飲んだりしながら、演奏を聴いたり、バーテンダーやお客さんたちと会話をすることがすごく大事」
人が魅力のキューバ。思わずキューバ旅行へ出かけたくなるオンエアでした!
【関連サイト】
「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。