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ご飯にかけて食べるだけじゃない!「アジア納豆」事情

ご飯にかけて食べるだけじゃない!「アジア納豆」事情

J-WAVE平日20時からの番組「JAM THE WORLD」(金曜ナビゲーター:青木理)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。7月22日のオンエアでは、『謎のアジア納豆:そして帰ってきた〈日本納豆〉』の著者、ノンフィクション作家の高野秀行さんをお迎えして、お話を伺いました。

高野さんは、35回講談社ノンフィクション賞を受賞した『謎の独立国家ソマリランド』をはじめ、世界の辺境で取材をして、ノンフィクション小説を執筆されています。なんと今まで70カ国の地を訪れたそうです。

そんな高野さんが今回、選んだテーマが「納豆」でした。一体、なぜ納豆をテーマに選んだのでしょうか?

「僕は、謎や未知のものがすごく好きなんです。で、調べてみたら納豆っていうのは、意外と知られていないよくわからないものだったんですよね。そして調べている人も少ないので、このテーマを選びました」(高野さん、以下同)

世界に目を向けると、納豆が根付いている地域のほとんどが海や川から遠い内陸の地域だそうです。というのも、魚や肉などの動物性タンパク質が手に入りにくいため、それを補うために納豆を食べる必要があったのだとか。

ちなみに日本では水戸が納豆で有名ですが、水戸の納豆は商売のために売り出されて有名になったもので、三戸は納豆発祥の地ではないそうです。

さらに納豆と一口に言っても、日本で一般的な「糸引き納豆」だけでなく、世界には、せんべい状にしたものや、出汁として納豆を使う地域もあるそうです。

そしてスタジオには、ミャンマーの山岳部に住むシャン族が食べている納豆が登場しました! こちらは、納豆を板状にしたせんべいの納豆です。一口食べてみた青木は「味自体は納豆というよりも…塩味が強く味噌と納豆の間くらいの味。おいしいですね!」とコメントしました。シャン族はこれを調味料として使ったり、ご飯のおかずとして食べたりするそう。中でも、高野さんのおすすめは、砕いてサラダに混ぜる調理法だそうです。

「今の日本人は、納豆をご飯にかけて食べることに特化していますが、よくよく調べてみるとそういう食べ方はわりと最近の話で、せいぜい幕末の頃から始まったものだそうです。それまでは、もっぱら納豆汁として食べていたようです。(中略)つまり、今のアジアの国々の納豆の食べ方をしていたわけですよね」

日本食の印象が強い納豆ですが、実は世界各国で愛されている食文化だったんですね。もっと詳しく知りたい方は、ぜひ高野さんの本をチェックしてみてください。

【関連サイト】
「JAM THE WORLD」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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