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日本科学未来館で忍者の訓練、その裏テーマとは?

日本科学未来館で忍者の訓練、その裏テーマとは?

J-WAVE月曜-木曜朝6時からの番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」。今週は別所哲也に代わってグローバーがナビゲートしています。7月21日のオンエアでは、「MORNING INSIGHT」(番組内コーナー)にて、新たな取り組みを始めたお台場の「日本科学未来館」に注目。「進化する博物館展示の未来」について、日本科学未来館のキュレーターで、展示企画開発課・課長の内田まほろさんにお話を伺いました。

日本科学未来館は、今年4月にリニューアルしましたが、どんなところが変わったのでしょうか?

「科学館っていうと、体験型とかハンズオンっていう言い方をよくされるんですね。たとえば、シャボン玉を作ったり、ボタンを押すと竜巻が起きたりとか。でも、そうじゃなくて未来館っていうのは、私たちの未来っていうのは明るい部分もあるけど、温暖化とか地震や津波、テロが起きたりとか…いろんな問題があって、それを科学や技術で解決しながら、未来をどうやって作っていくのかを考えるのがミッションなんです」(内田さん、以下同)

日本科学未来館は、ただその場で実験を楽しむ「体験型」だけに留まらず、そこから何かを考えてもらいたいという、「経験型・思考型」にシフト・チェンジされているそうです。

では、私たちが具体的に見る展示は、どう変わっているのでしょうか? 7月のいろいろな展示の中から「100億人でサバイバル」を例に紹介していただきました。

「私たちが地球に生きていること自体、基本的にリスクだらけなんです。津波や地震があったり、バイオハザードみたいなのがあったり。しかも人口が100億人に増えてしまった中で、どうやって生きていけばいいのか? というのをいろんなデータや、おもしろい展示を見ながら考えてもらう内容です」

見た目や体験のインパクトを楽しむのではなく、考えることを楽しむ展示といったところでしょうか。確かに考えることで学びや気づきもたくさんありますし、見終わった後でほかの人といろんな意見を交わせそうですよね。ほかにも「未来逆算思考」という、50年後の地球をどういう風に作っていったらいいのか? ということを50年後の未来から逆算して考えるゲーム的な展示もあるそうです。

「ただ知識を増やせばいいという時代ではないと思うので、考えるとか自分の知識にしてちゃんと使えるようなものにする、それを行動に変えていくっていうのは大事かなと思っています」と内田さん。今の時代、知識はPCやスマホで簡単に手に入るので、それをどう使うかがとても重要なのですね。

ほかにも日本科学未来館には、現在開催中の企画展があるのですが、グローバーが特に気になっているのが、「The NINJA-忍者ってナンジャ!?-」。“忍者は実在したのか?”という実際の研究資料を見ながら、忍者の“心・技・体”を学んで訓練する展示なのだそう。

“手裏剣”“忍び足”などの訓練のほか、忍者についての貴重な歴史資料や、忍者が食べていたという保存食の栄養学データなど、忍者に関する情報や展示がたくさんあり、最後には“忍者の認定証”までもらえるそうです。

しかし、“未来館”なのになぜ“過去“の忍者を扱うのか? という疑問が浮かびますが、そこにはこんな裏テーマがあるそう。

「当時のスーパーヒューマンというか、いろんな知識と技を持った人たちだったので、『教養も最高』『肉体も最高』『精神も最高』という、その人たちの力を今、少しでも借りて現代をサバイブしていこう! というメッセージがあります」

子連れだけでなく、大人だけで行っても楽しめる、「経験型・思考型」の展示が満載の日本科学未来館。ぜひ足を運んでみてください♪

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/index.html

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