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“謝罪のプロ”に聞く、正しい謝罪会見の仕方

“謝罪のプロ”に聞く、正しい謝罪会見の仕方

J-WAVEの月曜-木曜朝6時からの番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「SUNSTAR Ora2 MORNING INSIGHT」。6月28日(火)のオンエアでは、今年に入って急増中の謝罪会見を参考に、『謝罪の作法』著者の増沢隆太さんをお迎えして正しい謝罪の仕方を学びました。

最近、謝罪会見を見かけることが多くなったような気がしますが、増沢さんはこの現象について、どう分析しているのでしょうか。

「実は謝罪“会見”が多いのであって、謝罪をする原因となるスキャンダルやゴシップの数はそんなに変わっていないのではないかと思っています。さらに、SNSの発達によって、かつてと比べると反響が大きく見えるようになっています。反響は拡大するということを理解しておかないと被害はどんどん大きくなっていきますし、その時々に応じた対応が必要だと思います」

そこで、謝罪会見の中で増沢さんが「よくなかった」と思う、例を挙げていただきました。

■よくなかったポイント
・どれだけ丁寧なお詫びの言葉を並べても、それでは謝罪は完了しない
・一方的にお詫びをしただけで、記者からの質問を受け付けないと炎上しやすい


「自分の気持ちを述べることは謝罪ではなくて、事態を沈静化させることが目的だと思います。自分が罪悪感から謝ることは“欲望”にすぎないと思っていて、二次被害が出ないようにすることにこそ謝罪の目的があると思います」

自分がお詫びをすればそれでいいと思いがちですが、受け手のことを考えることが大事なようです。さらに

「たとえば『法律的には間違っていない』と言うことは、筋は通っていると思いますが、見ている側からすると全く納得がいかないため炎上してしまうんです。事態を収拾するためには、世間の反発をきちんと受け止める必要があります。

謝罪でよくある勘違いは『怒られたくなくて謝罪をする』と思うことであって、むしろその逆で、怒られることが謝罪の目的です。怒られているのを見ることで、反発のエネルギーを下げる効果があるわけです。記者会見で集中攻撃を受けて、困っている姿やみっともない姿を見せることで、罰を受けているという印象を受けさせることができると思います」

そのような理由から、途中で切り上げたりすることなく、時間を無制限に設けるといった態度が大事とのことでした。

「最近の謝罪会見は、見せしめのようになって終わってしまっている」という別所に対し、増沢さんは「本来の謝罪の意味とは違ってきている」と指摘していました。

続いて、増沢さんが評価している謝罪会見についてうかがいました。

■ファンキー加藤さんの謝罪会見
報道されてすぐに会見を開き、「報道されたことは全て事実です」と認めたことで、炎上もしづらかった。

■円楽さんの謝罪会見
時間が無制限だった。冒頭で質問はすべて受けると言ったことがよかった。

■カールスモーキー石井さんの謝罪会見
奥様と手をつないで出てきて、記者の前に姿を表すことで、最大の被害者が許していることを分かりやすく見せた。

あらためて、謝罪会見のポイントを振り返ると「目的」(事態の沈静化)、「ひたすら謝り、言い訳をしないこと」「すぐに会見を開く」ことだそうです。「謝罪とはコミュニケーションである」という増沢さん。自分が怒られないようにするのではなく、相手のことを考えて謝罪することが大事とのことでした!

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/index.html

恋愛の勘違い…男女の本音は?(2016年04月23日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/post-1441.html

恋愛で、誰かを好きになるポイント1位は「○○のポイントが同じ」(2016年04月06日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/post-1328.html

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