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丸山敬太 洋服作りは「映画を作る感覚に似ている」

丸山敬太 洋服作りは「映画を作る感覚に似ている」

J-WAVEの平日21時50分からの番組「School TV DREAM TRAIN」(ナビゲーター:秀島史香)。今週はファッションデザイナーの丸山敬太さんが登場。流行をつくり出すアイデアはどこから生まれるのか? どうすれば自分のブランドを持つデザイナーになることができるのか? ファッション業界の裏舞台も含めて本音のお話をうかがっています。

6月20日(月)の初回のオンエアでは、「ファッションデザイナーの仕事内容」についてお聞きしました。

丸山さんは自身の仕事を「ファッションというスタイルを作っていくこと」とおっしゃいます。デザイナーというと、洋服をデザインして作る人というイメージですが・・・。

「洋服単体だけを作っているわけではなくて、洋服をトータルでとらえたときに、どんなライフスタイルかだったり、どんな女性像、男性像かだったり、多岐に渡るところからはじまって、その中の一番大きなパートが洋服を作ることなんです」

単にモノを作るだけではないということですね。

「僕はよく“用を満たす”ということと“心を満たす”ということの二極で考えることが多いんですけど、衣料品として“用を満たす”。それこそ寒暖だったりとか、仕事、スポーツだったりとかいろんな場面場面で“用を満たす”ということは、とても重要な一つのキーワードです。それとはまた別に“心を満たす”という部分っていうものもあります。二つの柱があるものなので、すごく面白い仕事だなぁと思っています」

たしかに、お気に入りの洋服を着ると気分がアガります。そういう洋服をデザインするにあたって、まずは何からはじめるのでしょうか。

「僕らの業界ではシーズンと呼ぶ、年に2回、細かく分けると4回から6回の、モノを作るタームがあるんですけど、シーズンに入っていくために僕は“そのシーズンの気分”みたいなものをまず探り当てることからはじめます」

時代の“空気”“気分”を読むことからはじめるということですが、その際に丸山さんが必ずされているのは「言葉にすること」なのだそうです。

「僕は“イメージワード”と呼んでいるんですけど、言葉に全部落としていくんですね。思いついた言葉とか感情、シーンだったり。たとえば『風がそよそよ吹いているような』みたいなことだったりとか。そういう頭に浮かんでくる情景で、そこの場所がどんな空気感で、どんな気分で、どんな感じなんだろうかっていうことを膨らませるようなワードを組み立てていきます」

そういった言葉が最終的にスタッフと共有されると一つの“地図”になっていくとのこと。「台本を書くみたいな感じですかね(笑)」と丸山さん。

お話の中で、丸山さんは着る人のスタイルを作ることを「映画を作る感覚に似ているかもしれません」言われましたが「台本を書くような感じ」というのは、まさにそういうところなのかもしれません。

「洋服のデザインを考える」と聞くと、形や色を作ったり、生地選びがメインになるイメージでしたが、丸山さんの場合は「言葉に落とす」ことがデザインを考えるスタート。とても興味深いお話ですね! 丸山さんのお話は6月24日(金)まで続きますので、平日21時50分からの「School TV DREAM TRAIN」をお楽しみに♪

【関連サイト】
「School TV DREAM TRAIN」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/dreamtrain/

AD千原徹也のこだわりは“何かでっかいこと”(2016年06月06日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/ad.html

照明デザイナーの面出薫 僕らは“光の過食症”(2016年05月16日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/05/post-1588.html

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