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宇野維正&西寺郷太 プリンスを語る

宇野維正&西寺郷太 プリンスを語る

J-WAVE土曜の夜の番組「THE MUSIC SPECIAL」(ナビゲーター:サッシャ)。4月23日のオンエアでは、放送内容を急遽変更し、4月21日に急死が報じられたアメリカの人気歌手・プリンスの特集をお届けしました。

スタジオには、プリンスに詳しい音楽評論家の宇野維正さん、NONA REEVESのボーカル・西寺郷太さんが登場し、57歳という若さで突然この世を去ったポップ界のレジェンド、プリンスの功績について語りました。

西寺:プリンスという人がいたからミュージシャンになりたいと思ったし、いろんなアーティストやアイドルに曲を提供したいと思わせてくれたのも、彼でした。(亡くなって改めて)プリンスがいてくれたから、僕はこうやって暮らしているんだなあと思いました。

宇野:僕も、音楽について書く仕事を始めたきっかけはプリンスでした。

西寺:一人のミュージシャンが、人に及ぼした力としては世界最高レベルだったと思います。

また、宇野さんは高校一年生の時、初めてプリンスのライブを見た際に「一生、これを超えるライブには出会わないんだろうな」と直感的に思ったそう。

さらに番組の途中から、音楽プロデューサー・松尾潔さんも電話で登場。松尾さんは、1992年に仕事でプリンスのペイズリー・パーク・スタジオを訪れた際、ダイアモンド・アンド・パールズ・ツアーのゲネプロを見学したことがあるのだとか。松尾さんは、その時のプリンスの印象を「先入観で独裁的なイメージがあったのですが、割と民主的」だったと語りました。

また、ペイズリー・パーク・スタジオのトイレには、子供用と大人用とその中間のサイズの男性用便器があったそうで、関係者に「あのトイレは誰かの専用なんですか?」と尋ねたところ、「お前は答えを知っている」と言われたそうです(笑)。158センチと小柄だったプリンス専用のトイレが存在したんですね。

そして話題は、彼の自己プロデュース能力について。イメージカラーを紫とアピールし、「僕を見れば紫だと思え」と言うほど紫色のイメージが強いプリンス。実際、彼の急死が報じられると、追悼の意を込めて、エッフェル塔やナイアガラの滝など世界各地が紫にライトアップされました。

最後に「プリンスとは?」という問いに、「日本ではわいざつなイメージだけど、今思えば本当にチャーミングな人」(宇野さん)、「余力を残さない人。何事も全力な人だった。毎年いろんな形でファンを楽しませてくれた」(西寺さん)と評した2人。世界中のミュージシャンや音楽ファンを魅了しつづけたレジェンド。その音楽が与えた影響は計り知れないものでした。

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