J‐WAVE金曜深夜の新番組「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」(ナビゲーター:安藤桃子)。4月1日のオンエアは初回ということで安藤桃子自身の紹介と「やさしさ」をテーマに、さまざまな方にお話を伺いました。
安藤桃子は映画監督であり、小説家でもあり、一児の母でもあります。自身の小説『0.5ミリ』の映画撮影で高知を訪れたところ大変気に入り、そのまま移住しました。高知は山も川も海もそろっていて、自然がないと生きていけないことを実感しているそうです。好きな言葉は「心眼」。目で見えるものが全てではなく、その奥深くにあるものも心の目で見るように心がけているとのことです。
安藤がナビゲーターを務める同番組は、毎回一つのキーワードを起点にして、今起きているさまざまな「事実」を共有することで新しい何かに気付いていく番組です。初回のテーマは「やさしさ」でした。お話を伺ったのは…
◆総合研究大学院大学 副学長:長谷川眞理子さん
やさしさには多少の男女差があるそうです。相手の立場に立って、相手の要求や幸せが考えられるのは女性の方とのこと。
◆菅原脳神経外科クリニック院長:菅原道仁さん
最近注目されているのは、ものまね細胞といわれるミラーニューロン。相手の行動を見ただけで、自分の脳の同じところが反応するというものです。相手の気持ちに共感することで発達していくと考えられており、やさしさを受けたり楽しさを感じると、同じようなところが発達していくと考えられているそうです。
◆インターネット上の「子ども学」研究所「Child Research Net」所長:榊原洋一さん
子どもが何かをやってうまくいかなかった時に、まわりの大人がどんな対応をするかが大切で、大人にやさしい対応をされると、それに対する抵抗力がつくそうです。ちなみに、震災に遭遇した子どもたちは心の傷は負ったものの、ボランティアなどにやさしくしてもらったことで、共感性が伸びてやさしい人間に育ったとか。
◆白梅学園大学 教授:福丸由佳さん
家族はホッとできる関係ではありますが、「ありがとう」といった感情を伝えることがなく、言わなくてもお互いがわかり合っているという思い込みがあるものです。その思い込みが強ければ強いほど相手にも求める傾向があります。そういう遠慮のなさが素直に出せるのが家族であるため、家族はやさしくするのが難しい面がある気がします。
…とのことでした。「『優』という漢字は『人』を『憂う』という意味なので、やさしいというのは人を思いやることなのかな…でも答えは出ないですね」(安藤桃子)とのこと。やさしさについて考えるきっかけとなったオンエアになりましたが、あなたにとっての「やさしさ」とは、何ですか?
【関連サイト】
「MAGAZINE HOUSE RADIOFAST」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/radiofast/pc/