J-WAVE金曜夜の番組「SOUND GARAGE UNIVERSE」(ナビゲーター:菅原卓郎・F チョッパー KOGA)。毎回一つのテーマを掘り下げていく同番組ですが、4月8日の放送では「ライブ音源」をテーマに語り合いました。
ライブ音源の魅力を「ミスしちゃだめなんだけど、アクシデントがかっこ良く聞こえちゃう瞬間というものがあって、それがいい方に作用しているときは、ライブ音源はすごくかっこいいんですよね」と菅原。チョッパーは、お客さんの声や物音が入ることで、その日の思い出が一つの作品に残ることが魅力だと語ります。
番組の中盤では、「サウンド&レコーディング・マガジン」の編集人、國崎晋さんにライブ盤の名盤とその録音技術についてお話を伺いました。
ライブ盤の名盤は、1970年代に作られた物が多いそうです。ロックが成熟してきたものの打ち込みなどがない時代のため、ステージでは全員が生演奏をしなくてはいけなかったのだとか。その生演奏をパッケージしたものがライブ盤です。当時は今のように、コンピューターを使ってレコーディングするわけではなく、録音できるトラック数そのものが少なかったため、ライブを録音するとミックスせずそのまま世に出すしかなかったのです。録音後の編集ができないので、奇跡的にいい録音ができたときには、かなりの名盤になったそう。
また、ライブの名盤は日本で録られたものが多く、Deep PurpleやSantanaなど、「LIVE IN JAPAN」のようなタイトルで日本限定発売をしていました。それが評判になり、アメリカや世界中で発売されるようになるほど、日本はライブ盤の良い名産地だったのです。その立役者として、当時CBS・ソニーレコード株式会社の録音エンジニアであった鈴木智雄さんが、非常に腕がよくDeep Purpleなどのライブ盤の名盤を録っていたそうです。
徐々に録音技術が進歩してきた現代。その中でもいいライブ音源とはなんでしょうか?
「だんだんCDが売れなくなってきたというのが今の現状ですね。でもライブはお客さんがたくさん入っていると。CDはそんなに出していない、逆にいうと出せない。ライブの活動がメインだというアーティストも増えてきていて、そういう人たちの演奏はものすごく密度が濃くていいんですね。だんだん、それをライブ盤として聞きたいなという需要がでてきました。バンドによっては、その日録音して即配信とかですね、そういう動きがでてきたんですね。後でトリートメントしないというか、現場の熱気をそのままにと。当然、今の時代なのでマルチトラックレコーダー、PCを持っていって録音しているんですけども、あえて分離のいい音にしないで、会場の空気感とかそれをそのままに出そうという傾向があります」(國崎さん)
最後は、ナビゲーター2人の激押しのライブ盤について。チョッパーのセレクト1曲目は、X Japanのアルバム「THE WORLD」の中の1曲「X (THE LAST LIVE~最後の夜~ LIVE VERSION)」。リアルタイムでは聴いていなかったそうですが「ベースを始めた頃に、沢田泰司さんがたまたま私のライブを見てくださる機会があって、終わった後にいきなり話しかけられて『君はどんなことがあっても、ベースをやめちゃだめだよ』といわれたんですよ」とファンも羨むエピソードを披露。もう1曲は、Red Hot Chili Peppersの「By the Way」。原曲にない最後のギターソロに惹かれたとか。
続いて菅原はセレクトしたのは、Bob Dylanの「ザ・ブートレッグ・シリーズ」の中の「ライク・ア・ローリング・ストーン」。「好きなんですよ。髪型が似ているから(笑)」と冗談を言いつつ、ライブ盤独特のドキュメントされた歴史的一枚だと話します。もう一枚は、Wes Montgomery。チョッパーのゴリゴリ系女子方面に対して「大人な方面に行くか!」とのことでセレクトしたそうです(笑)。
通常の音源とは違ったライブ音源の魅力。あなたのお気に入りのライブ盤は何ですか?
【関連サイト】 「SOUND GARAGE UNIVERSE」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/soundgarage/
ライブ音源の魅力を「ミスしちゃだめなんだけど、アクシデントがかっこ良く聞こえちゃう瞬間というものがあって、それがいい方に作用しているときは、ライブ音源はすごくかっこいいんですよね」と菅原。チョッパーは、お客さんの声や物音が入ることで、その日の思い出が一つの作品に残ることが魅力だと語ります。
番組の中盤では、「サウンド&レコーディング・マガジン」の編集人、國崎晋さんにライブ盤の名盤とその録音技術についてお話を伺いました。
ライブ盤の名盤は、1970年代に作られた物が多いそうです。ロックが成熟してきたものの打ち込みなどがない時代のため、ステージでは全員が生演奏をしなくてはいけなかったのだとか。その生演奏をパッケージしたものがライブ盤です。当時は今のように、コンピューターを使ってレコーディングするわけではなく、録音できるトラック数そのものが少なかったため、ライブを録音するとミックスせずそのまま世に出すしかなかったのです。録音後の編集ができないので、奇跡的にいい録音ができたときには、かなりの名盤になったそう。
また、ライブの名盤は日本で録られたものが多く、Deep PurpleやSantanaなど、「LIVE IN JAPAN」のようなタイトルで日本限定発売をしていました。それが評判になり、アメリカや世界中で発売されるようになるほど、日本はライブ盤の良い名産地だったのです。その立役者として、当時CBS・ソニーレコード株式会社の録音エンジニアであった鈴木智雄さんが、非常に腕がよくDeep Purpleなどのライブ盤の名盤を録っていたそうです。
徐々に録音技術が進歩してきた現代。その中でもいいライブ音源とはなんでしょうか?
「だんだんCDが売れなくなってきたというのが今の現状ですね。でもライブはお客さんがたくさん入っていると。CDはそんなに出していない、逆にいうと出せない。ライブの活動がメインだというアーティストも増えてきていて、そういう人たちの演奏はものすごく密度が濃くていいんですね。だんだん、それをライブ盤として聞きたいなという需要がでてきました。バンドによっては、その日録音して即配信とかですね、そういう動きがでてきたんですね。後でトリートメントしないというか、現場の熱気をそのままにと。当然、今の時代なのでマルチトラックレコーダー、PCを持っていって録音しているんですけども、あえて分離のいい音にしないで、会場の空気感とかそれをそのままに出そうという傾向があります」(國崎さん)
最後は、ナビゲーター2人の激押しのライブ盤について。チョッパーのセレクト1曲目は、X Japanのアルバム「THE WORLD」の中の1曲「X (THE LAST LIVE~最後の夜~ LIVE VERSION)」。リアルタイムでは聴いていなかったそうですが「ベースを始めた頃に、沢田泰司さんがたまたま私のライブを見てくださる機会があって、終わった後にいきなり話しかけられて『君はどんなことがあっても、ベースをやめちゃだめだよ』といわれたんですよ」とファンも羨むエピソードを披露。もう1曲は、Red Hot Chili Peppersの「By the Way」。原曲にない最後のギターソロに惹かれたとか。
続いて菅原はセレクトしたのは、Bob Dylanの「ザ・ブートレッグ・シリーズ」の中の「ライク・ア・ローリング・ストーン」。「好きなんですよ。髪型が似ているから(笑)」と冗談を言いつつ、ライブ盤独特のドキュメントされた歴史的一枚だと話します。もう一枚は、Wes Montgomery。チョッパーのゴリゴリ系女子方面に対して「大人な方面に行くか!」とのことでセレクトしたそうです(笑)。
通常の音源とは違ったライブ音源の魅力。あなたのお気に入りのライブ盤は何ですか?
【関連サイト】 「SOUND GARAGE UNIVERSE」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/soundgarage/