J-WAVE休日の特別番組「J-WAVE SPECIAL TIPS FOR YOUR FUTURE」(ナビゲーター:岩瀬大輔 / 宮本絢子)。
3月21日のオンエアでは、株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長の小室淑恵さんがゲストに登場。
今後の働き方、生き方のヒントとなるような考えを聞きました。
小室さんは、「ワークライフバランス」をキーワードに、「働き方の多様性」 「生き方の多様性」を提案。2006年に起業して以来、900社以上の企業をコンサルティングしてきました。 2児の母として効率よく短時間で成果を上げる働き方を実践しながら、「産業競争力会議民間議員」 「子ども子育て会議委員」など兼任し、安倍内閣においても未来ある働き方を提言しています。
まず、小室さんが推進するワークライフバランスという考え方について聞きました。
「いわゆるライフの時間で、自己研さん、睡眠も含め、インプットと呼んでいる充実した私生活があることで、 仕事時間でのアウトプットを高く出すことができます。たとえば睡眠が担保するのは日中の集中力、 勉強することで技術が上がるなど。質の高い仕事ができれば、さらにライフの時間が潤っていくというふうに、 この両方が相乗効果でグルグルと回りながら両方、豊かになっていくという考え方です」(小室さん)
2006年に小室さんがコンサルティング会社で起業したのには、「今すぐ取り組まなければ間に合わない」 という切羽詰まった思いがあったのだそう。そのリミットとは、日本の団塊世代が一斉に60代になり、 労働力が激減する2007年のこと。それから10年後2017年には団塊世代が一斉に70代に。 介護離職の問題が現実化しはじめ、育児だけではなく、介護と仕事の両立ができるような 社会がより求められてきています。だからこそ、残業が当たり前の働き方をやめ、 時間当たりの生産性を最大に高める働き方を浸透させることが急務だと小室さんは言います。
実際に時間当たりの生産性を高めるためのコンサルティングを続けた結果、 2つのメリットが如実に表面化してきたのだそう。一つは、時間に制約を全員に持たせたほうが、 全員のモチベーションが最大化されるということ。実際に労働時間を減らしていった企業ほど 業績が上がってきているのだとか。もう一つは、コンサルに入って3年ぐらい経つと、 社内出生率が上がってくること。その理由を、ワーキングマザーの先輩が短時間労働で評価を上げはじめ、 後輩の女性たちが安心して子どもを産めると感じ始めたからだと小室さんは言います。 また、男性が早く帰宅し育児家事に参画するようになり、 二人目、三人目を妻が働きながらでも安心して産めるようになったとか。
最後に小室さんから、新社会人へアドバイスをいただきました。
「きちんと時間内でまず効率的に仕事をするということは大前提ですけれども、 時間を終えて、会社じゃないところに毎日、インプットをしに行く、 本を読む、新しい人脈をつくりに行くでもいいですから、 その組織にないものを外から持ち寄るんだという、 そういうサイクルを回していくことを習慣づけていくと、 付加価値の高い仕事ができるのかなと思います」(小室さん)
10年20年後の社会はどうなっているのか、働くということはどういうことのなのか、 ときには考えてみることも必要そうです。
【関連サイト】 「J-WAVE SPECIAL TIPS FOR YOUR FUTURE」 オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/holiday/20160321_tips/
小室さんは、「ワークライフバランス」をキーワードに、「働き方の多様性」 「生き方の多様性」を提案。2006年に起業して以来、900社以上の企業をコンサルティングしてきました。 2児の母として効率よく短時間で成果を上げる働き方を実践しながら、「産業競争力会議民間議員」 「子ども子育て会議委員」など兼任し、安倍内閣においても未来ある働き方を提言しています。
まず、小室さんが推進するワークライフバランスという考え方について聞きました。
「いわゆるライフの時間で、自己研さん、睡眠も含め、インプットと呼んでいる充実した私生活があることで、 仕事時間でのアウトプットを高く出すことができます。たとえば睡眠が担保するのは日中の集中力、 勉強することで技術が上がるなど。質の高い仕事ができれば、さらにライフの時間が潤っていくというふうに、 この両方が相乗効果でグルグルと回りながら両方、豊かになっていくという考え方です」(小室さん)
2006年に小室さんがコンサルティング会社で起業したのには、「今すぐ取り組まなければ間に合わない」 という切羽詰まった思いがあったのだそう。そのリミットとは、日本の団塊世代が一斉に60代になり、 労働力が激減する2007年のこと。それから10年後2017年には団塊世代が一斉に70代に。 介護離職の問題が現実化しはじめ、育児だけではなく、介護と仕事の両立ができるような 社会がより求められてきています。だからこそ、残業が当たり前の働き方をやめ、 時間当たりの生産性を最大に高める働き方を浸透させることが急務だと小室さんは言います。
実際に時間当たりの生産性を高めるためのコンサルティングを続けた結果、 2つのメリットが如実に表面化してきたのだそう。一つは、時間に制約を全員に持たせたほうが、 全員のモチベーションが最大化されるということ。実際に労働時間を減らしていった企業ほど 業績が上がってきているのだとか。もう一つは、コンサルに入って3年ぐらい経つと、 社内出生率が上がってくること。その理由を、ワーキングマザーの先輩が短時間労働で評価を上げはじめ、 後輩の女性たちが安心して子どもを産めると感じ始めたからだと小室さんは言います。 また、男性が早く帰宅し育児家事に参画するようになり、 二人目、三人目を妻が働きながらでも安心して産めるようになったとか。
最後に小室さんから、新社会人へアドバイスをいただきました。
「きちんと時間内でまず効率的に仕事をするということは大前提ですけれども、 時間を終えて、会社じゃないところに毎日、インプットをしに行く、 本を読む、新しい人脈をつくりに行くでもいいですから、 その組織にないものを外から持ち寄るんだという、 そういうサイクルを回していくことを習慣づけていくと、 付加価値の高い仕事ができるのかなと思います」(小室さん)
10年20年後の社会はどうなっているのか、働くということはどういうことのなのか、 ときには考えてみることも必要そうです。
【関連サイト】 「J-WAVE SPECIAL TIPS FOR YOUR FUTURE」 オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/holiday/20160321_tips/