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ガラパゴス化? 独自の進化を遂げる日本のタクシー

J-WAVE平日(月~木)朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」のワンコーナー「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」。3月17日のオンエアでは、ガラパゴス化的に進化する日本のタクシー事情に注目しました。

法律の関係上、まだ完全無人化とはいきませんが、今月、神奈川県の藤沢市で「ロボット・タクシー」による、地域の一般人を乗せた自動運転の実証実験が行われました。こうした自動車の運転技術の進化の一方で、東京のタクシーではサービス面での進化が進んでいます。

たとえば、最近では配車アプリが充実してきており、区間ごとに運賃が決められた「定額運行」も人気。日本交通では、東京ディズニーランドとの定額サービスを導入し、渋谷区~東京ディズニーランドまでは6,500円の定額制を導入しています。さらに、塾や習いごとに通う子どもの送り迎えを、運転手が代わりに受け持ってくれる「送り迎え代行」を打ち出す会社も。

なぜ今、東京のタクシー業界はこうしたサービス合戦となっているのでしょうか。交通技術ライターの川辺謙一さんに伺いました。

「これはタクシー以外の交通手段や運転代行などの発達による、タクシー利用者の減少が理由です。また、一般のドライバーが有料で送迎するサービス『ライドシェア』は、これまで『白タク』と呼ばれて禁じられてきましたが、安部政権が規制緩和で解禁を目指しています。このような背景があり、タクシー業界が利用者獲得のために、サービス向上を図るようになりました」(川辺さん)

さらに、栃木県宇都宮市では自転車でサイクリングする人を帰りに自転車と共に送迎したり、パンクの応急修理をしてくれる「サイクルレスキュー」というサービスを行っていたり、茨城県水戸市では、お墓参りの代行サービスを行うタクシー業者もおり、関東以外でもユニークなサービスが展開されています。

最近では外国人観光客に対応するため、運転手の英語・中国語の会話力を売りにしたサービスを展開する東京のタクシー業者も出てきています。時代のニーズに応えたタクシー業界のガラパゴス化、今後どこまで進むのか注目です。

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/dictionary/index.html

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